1982年の南海ホークス
1982年の南海ホークス(1982ねんのなんかいホークス)では、1982年の南海ホークスにおける動向をまとめる。
1982年の南海ホークス | |
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成績 | |
パシフィック・リーグ6位 年間6位:53勝71敗6分 勝率.427 後期6位:26勝37敗2分 勝率.413 前期5位:27勝34敗4分 勝率.443 | |
本拠地 | |
都市 | 大阪府大阪市 |
球場 | 大阪球場 |
球団組織 | |
オーナー | 川勝傳 |
経営母体 | 南海電気鉄道 |
監督 | ドン・ブレイザー |
« 1981 1983 » |
この年の南海ホークスは、ドン・ブレイザー監督の2年目のシーズンである。
概要
編集ブレイザー監督の1年目はAクラス復帰こそならなかったものの、借金が大きく半減したことから2年目はAクラス入りが期待された。前期は4月に首位の西武と4.5ゲーム差の4位とまずまずだったが、5月以降は5位に低迷。それでも前年の前期覇者・ロッテが最下位に転落したこともあり辛うじて5位を死守。後期は巻き返しをはかるものの、8月18日から7連敗。10月に5連勝したものの時すでに遅く、年間成績でも2年ぶりに最下位に転落しチームは世間やメディアから「最弱軍団」と揶揄された。投手陣は山内新一・山内和宏・山内孝徳の「山内トリオ」がそろって2ケタ勝利をあげ、抑えの金城基泰もチームトップの21セーブをあげたが、それ以外の投手は不調でチーム防御率4.05はリーグ4位。打撃陣では新井宏昌がロッテの落合博満と首位打者を争う活躍を見せたが、前年本塁打王の門田博光が19本塁打と成績を大きく落としチーム本塁打がリーグ最下位の90本を記録した。この年は後期優勝の日本ハムに13勝11敗2分で勝ち越したものの、優勝の西武と相性が悪く9勝16敗1分と負け越した。2年間で前期・後期ともにAクラス入りできず、ブレイザー監督はこの年限りで与那嶺・シュルツ両コーチと共に辞任。後任にはチーム生え抜きで栄光の時代を知る穴吹義雄二軍監督が昇格し、穴吹新監督の元チーム再建が始まることになる。
チーム成績
編集レギュラーシーズン
編集前期開幕:4/3 | 5/4 | 6/2 | 後期開幕:7/2 | 8/4 | 9/1 | |||||||
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1 | 左 | 新井宏昌 | 二 | 河埜敬幸 | 二 | 河埜敬幸 | 二 | 河埜敬幸 | 二 | 河埜敬幸 | 二 | 河埜敬幸 |
2 | 三 | 藤原満 | 三 | 藤原満 | 三 | 立石充男 | 三 | 藤原満 | 三 | 藤原満 | 三 | 藤原満 |
3 | 右 | タイロン | 一 | 岡本圭右[注 1] | 左 | 久保寺雄二 | 右 | タイロン | 中 | 新井宏昌 | 指 | 門田博光 |
4 | 指 | 門田博光 | 指 | 門田博光 | 指 | 門田博光 | 指 | 門田博光 | 指 | 門田博光 | 右 | タイロン |
5 | 一 | 岡本圭右[注 2] | 右 | タイロン | 一 | 藤原満 | 一 | 山本雅夫[注 3] | 右 | タイロン | 中 | 新井宏昌 |
6 | 中 | ダットサン | 中 | 新井宏昌[注 4] | 右 | タイロン | 中 | 新井宏昌 | 一 | 山本雅夫[注 2] | 左 | ダットサン |
7 | 二 | 河埜敬幸 | 左 | 久保寺雄二 | 中 | 新井宏昌 | 左 | 久保寺雄二[注 5] | 左 | 久保寺雄二 | 一 | 岡本圭右[注 5] |
8 | 遊 | 定岡智秋 | 捕 | 香川伸行 | 遊 | 定岡智秋 | 遊 | 定岡智秋 | 遊 | 定岡智秋 | 遊 | 定岡智秋 |
9 | 捕 | 香川伸行 | 遊 | 定岡智秋 | 捕 | 岩木哲 | 捕 | 岩木哲 | 捕 | 岩木哲 | 捕 | 岩木哲 |
投 | 山内新一 | 投 | 山内孝徳 | 投 | 山内和宏 | 投 | 山内新一 | 投 | 山内孝徳 | 投 | 井上祐二 |
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順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 西武ライオンズ | 68 | 58 | 4 | .540 | 優勝 |
2位 | 日本ハムファイターズ | 67 | 52 | 11 | .563 | -2.5 |
3位 | 近鉄バファローズ | 63 | 57 | 10 | .525 | 2.0 |
4位 | 阪急ブレーブス | 62 | 60 | 8 | .508 | 4.0 |
5位 | ロッテオリオンズ | 54 | 69 | 7 | .439 | 12.5 |
6位 | 南海ホークス | 53 | 71 | 6 | .427 | 14.0 |
*優勝はプレーオフで決定。2位以下はプレーオフの結果に関係なく勝率順で決定
オールスターゲーム1982
編集→詳細は「1982年のオールスターゲーム (日本プロ野球)」を参照
- 選出選手及びスタッフ
ファン投票 | 監督推薦 |
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選出なし | 藤田学 河埜敬幸 藤原満 門田博光 |
できごと
編集この節の加筆が望まれています。 |
選手・スタッフ
編集表彰選手
編集リーグ・リーダー |
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受賞者なし |
ベストナイン | ||
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選手名 | ポジション | 回数 |
新井宏昌 | 外野手 | 3年ぶり2度目 |
ダイヤモンドグラブ賞 | ||
選出なし |
ドラフト
編集→詳細は「1982年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)」を参照
順位 | 選手名 | ポジション | 所属 | 結果 |
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1位 | 畠山準 | 投手 | 徳島・池田高 | 入団 |
2位 | 大久保学 | 投手 | 静岡高 | 入団 |
3位 | 青井要 | 投手 | 尽誠学園高 | 入団 |
4位 | 山川周一 | 投手 | 崇徳高 | 入団 |
5位 | 藤本修二 | 投手 | 今治西高 | 入団 |
6位 | 森田芳彦 | 内野手 | 鹿児島鉄道管理局 | 拒否 |
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 『日本プロ野球記録年鑑 ベースボール・レコード・ブック1983』ベースボール・マガジン社、1982年。ISBN 4-583-02163-1。