黒沢惟昭
日本の教育学者
黒沢 惟昭(くろさわ のぶあき、1938年10月25日 - )は、日本の教育学者。東京学芸大学教育学部教授、財団法人神奈川県高等学校教育会館教育研究所代表[1]等を経て、中国東北師範大学名誉教授。
人物情報 | |
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生誕 |
1938年10月25日(86歳) 日本・長野県長野市 |
国籍 | 日本 |
出身校 |
一橋大学社会学部 東京大学大学院教育学研究科 |
学問 | |
研究分野 |
教育学 生涯教育 |
研究機関 |
本州大学 神奈川大学 東京学芸大学 山梨学院大学 |
博士課程指導教員 | 宮原誠一 |
学位 | 博士(教育学) (東京大学) |
学会 | 日本社会教育学会 |
来歴
編集長野県長野市生まれ[2]。1965年一橋大学社会学部卒業[3]。高島善哉や鈴木秀勇の指導を受けた。1969年東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学[3]。指導教官は宮原誠一[4]。2010年「現代に生きるグラムシ 市民的ヘゲモニーの思想と現実」で一橋大学より博士(社会学)の学位を取得[5]。審査員加藤哲郎、関啓子、平子友長[6]。
1969年本州大学(現長野大学)経済学部専任講師[7]、1972年助教授。神奈川大学外国語学部教授を経て、2001年に東京学芸大学教育学部教授を定年退官。山梨学院大学大学院社会科学研究科教授[3]、同大学生涯学習センター長を経て[8][9]、2007年から長野大学に戻り、社会福祉学部教授[7][3]。2008年東北師範大学名誉教授[10]。2011年長野大学定年退職[7]。
この間、東京大学、京都大学、新潟大学、山形大学、信州大学等で非常勤講師を務めた[2]。日本社会教育学会名誉会員[2]。公益財団法人川崎市生涯学習財団評議員[2]。
著書
編集- 『疎外と教育』新評論 1980
- 『国家と道徳・教育 物象化事象を読む』青弓社 1989
- 『グラムシと現代日本の教育』社会評論社 1991
- 『市民社会と生涯学習 自分史のなかに「教育」を読む』明石書店 1999
- 『国家・市民社会と教育の位相 疎外・物象化・ヘゲモニーを磁場にして』御茶の水書房 2000
- 『疎外と教育の思想と哲学』理想社 2001
- 『教育改革の言説と子どもの未来 教育学と教育運動の間』明石書店 2002
- 『人間の疎外と市民社会のヘゲモニー 生涯学習原理論の研究』大月書店 2005
- 『現代に生きるグラムシ 市民的ヘゲモニーの思想と現実』大月書店 2007
- 『アントニオ・グラムシの思想的境位 生産者社会の夢・市民社会の現実』社会評論社 2008
- 『生涯学習と市民社会 自分史から読み解く「教育学」の原点』福村出版 2008
- 『生涯学習とアソシエーション 三池、そしてグラムシに学ぶ』社会評論社 2009
- 『生涯学習論の磁場 現代市民社会と教育学の構想』社会評論社 2011
- 『東北アジア共同体の研究 平和憲法と市民社会の展開』明石書店 明石ライブラリー 2013
- 『人間の疎外と教育 教育学体系論への前哨』社会評論社 2013
共編著
編集- 『続・日本文化』湯田豊共著 神奈川新聞社出版局 1986 神奈川大学人文学研究叢書
- 『生涯学習時代の社会教育』編著 明石書店 1992
- 『グラムシと現代世界 20世紀を照らす思想の磁場』片桐薫共編 社会評論社 1993
- 『生涯学習時代の人権』森山沾一共編 明石書店 1995
- 『教育総研理論講座・21世紀を拓く教育 第3巻 教育の未来をつくる』鎌倉孝夫共編 明石書店 1996
- 『苦悩する先進国の生涯学習』佐久間孝正共編著 社会評論社 1996
- 『生涯教育入門 学ぶということ・知るということ』長浜功共著 明石書店 1997
- 『生涯学習と人権 理論と課題』上杉孝實共編著 明石書店 1999
- 『学校選択の自由化をどう考えるか』池上洋通,久冨善之共著 大月書店 2000
- 『現代中国と教師教育 日中比較教育研究序説』張梅共著 明石書店 2000
- 『世界の教育改革の思想と現状』佐久間孝正共編 理想社 2000
翻訳
編集- ジョージ・J.アンドレオポーロス,リチャード・ピエール・クロード編著『世界の人権教育 理論と実践』監訳 明石書店 1999
- ノルベルト・ボッビオ『グラムシ思想の再検討 市民社会・政治文化・弁証法』小原耕一,松田博共訳 御茶の水書房 2000
- ピーター・ジャービス『国家・市民社会と成人教育 生涯学習の政治学に向けて』永井健夫共監訳 明石書店 明石ライブラリー 2001
脚注
編集- ^ 「教育研究所員名簿」
- ^ a b c d 「著者略歴」『グラムシの教育思想―マルクスもいいけどグラムシもいいとおもうよ』
- ^ a b c d 「著者略歴」『アントニオ・グラムシの思想的境位』
- ^ 「「まえがき」にかえて」『グラムシの教育思想―マルクスもいいけどグラムシもいいとおもうよ』
- ^ 国立国会図書館. “博士論文『現代に生きるグラムシ : 市民的ヘゲモニーの思想と現実』”. 2023年4月6日閲覧。
- ^ 「博士論文審査要旨」一橋大学社会学研究科
- ^ a b c 「社会福祉学部 黒澤惟昭教授、本学で最後の講義」長野大学
- ^ 「著者略歴」『人間の疎外と市民社会へのヘゲモニー』
- ^ 「黒沢惟昭先生のご退職に寄せて (黒沢惟昭教授退職記念号)」山梨学院大学法学論集 61, 1-2, 2008-03-10
- ^ 「黒沢惟昭教授、中国東北師範大学名誉教授に」長野大学
参考文献
編集- ISBN 978-4-7845-1719-0
- 『現代日本人名録』2002年