黒い画集
松本清張の小説シリーズ
『黒い画集』(くろいがしゅう)は、松本清張の短編推理小説シリーズ。『週刊朝日』1958年10月5日号から1960年6月19日号に連載、光文社より1959年から1960年に全3巻で刊行された。また、『別冊黒い画集』(べっさつくろいがしゅう)シリーズが『週刊文春』1963年1月7日号から1964年4月20日号に連載、文藝春秋新社「ポケット文春」より1963年から1964年に全2巻で刊行された。
また、それを原作とした映画シリーズ。現在は新潮文庫から刊行されている。『別冊黒い画集』も現在は文春文庫から刊行されている。
映画は3作が作られた。
作品
編集- 黒い画集 シリーズ
-
- 遭難(週刊朝日・1958年10月5日号 - 1958年12月14日号)
- 証言(週刊朝日・1958年12月21日号 - 1958年12月28日号)
- 坂道の家(週刊朝日・1959年1月4日号 - 1959年4月19日号)
- 失踪(週刊朝日・1959年4月26日号 - 1959年6月7日号)…単行本化時に除外された作品。のちに短編集『失踪』(2005年、双葉文庫)などに収録。
- 紐(週刊朝日・1959年6月14日号 - 1959年8月30日号)
- 寒流(週刊朝日・1959年9月6日号 - 1959年11月29日号)
- 凶器(週刊朝日・1959年12月6日 - 1959年12月27日号)
- 濁った陽(週刊朝日・1960年1月3日号 - 1960年4月3日号)
- 草(週刊朝日・1960年4月10日号 - 1960年6月19日号)
- 天城越え(サンデー毎日特別号・1959年11月号)…本シリーズとは別に掲載された作品だが、単行本化時に加えられている。
- 別冊黒い画集 シリーズ
書誌情報
編集この節の加筆が望まれています。 |
- 黒い画集 シリーズ
-
- 黒い画集1(1959年、光文社、「遭難」「坂道の家」収録)
- 黒い画集2(1959年、光文社、「紐」「天城越え」「証言」「寒流」収録)
- 黒い画集3(1960年、光文社、「凶器」「濁った陽」「草」収録)
- 黒い画集 全3集(2005年12月、光文社、ISBN 978-4-334-95012-5)
- 黒い画集(1971年11月2日、新潮文庫、ISBN 978-4-10-110919-0、「遭難」「証言」「天城越え」「寒流」「凶器」「紐」「坂道の家」収録)
- 別冊黒い画集 シリーズ
-
- 事故 別冊黒い画集(1963年9月、文藝春秋新社 ポケット文春、「事故」「熱い空気」収録)
- 陸行水行(1964年9月、文藝春秋新社 ポケット文春、「陸行水行」「形」「寝敷き」「断線」収録)
- 事故 別冊黒い画集1(1975年7月25日、文春文庫、ISBN 978-4-16-710610-2、「事故」「熱い空気」収録)
- 陸行水行 別冊黒い画集2(1975年8月25日、文春文庫、ISBN 978-4-16-710611-9、「形」「陸行水行」「寝敷き」「断線」収録)
- 事故 別冊黒い画集1(2007年5月10日、文春文庫、ISBN 978-4-16-769710-5、「事故」「熱い空気」収録)
- 陸行水行 別冊黒い画集2(2007年8月10日、文春文庫、ISBN 978-4-16-769711-2、「陸行水行」「形」「寝敷き」「断線」収録)
- 松本清張初文庫化作品集1、2
-
- 1.失踪 2005年11月20日、双葉文庫、「草」収録、ほかに3編収録「失踪、二冊の同じ本、詩と電話」
- 2.断崖 2005年12月20日、双葉文庫、「濁った陽」収録、ほかに4編収録「断崖、よごれた虹、粗い網板、骨折」
映画
編集この節の加筆が望まれています。 |
- 黒い画集 あるサラリーマンの証言(1960年3月13日公開、東宝、堀川弘通監督)『証言』の映画化
- 黒い画集 ある遭難(1961年6月17日公開、東京映画、杉江敏男監督)『遭難』の映画化
- 黒い画集 第二話 寒流(1961年11月12日公開、東宝、鈴木英夫監督)『寒流』の映画化
このほか、『天城越え』のように『黒い画集』シリーズとは別に映画化された作品もある。
テレビドラマ
編集この節には内容がありません。(2020年1月) |
脚注
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 松本清張『黒い画集』 - 新潮社
- 文春文庫『事故』松本清張 文庫 - 文藝春秋BOOKS
- 文春文庫『陸行水行』松本清張 文庫 - 文藝春秋BOOKS