鳥養祐矢
鳥養 祐矢(とりかい ゆうや、1988年5月11日 - )は、千葉県市原市出身[1] の元プロサッカー選手、政治家。山口市議会議員(1期)[2]。現役時代のポジションはミッドフィールダー、フォワードおよびディフェンダー(サイドバック)。
来歴
編集サッカー選手として
編集
| ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
名前 | ||||||
カタカナ | トリカイ ユウヤ | |||||
ラテン文字 | TORIKAI Yuya | |||||
基本情報 | ||||||
国籍 | 日本 | |||||
生年月日 | 1988年5月11日(36歳) | |||||
出身地 | 千葉県市原市[1] | |||||
身長 | 172cm | |||||
体重 | 62kg | |||||
選手情報 | ||||||
ポジション | MF / FW | |||||
利き足 | 右足 | |||||
ユース | ||||||
2001-2003 | ジェフユナイテッド市原JY辰巳台 | |||||
2004-2006 | ジェフユナイテッド千葉ユース | |||||
クラブ1 | ||||||
年 | クラブ | 出場 | (得点) | |||
2006-2010 | ジェフ・リザーブズ[注 1] | 116 | (14) | |||
2011-2012 | SAGAWA SHIGA FC | 56 | (12) | |||
2013 | FC琉球 | 11 | (0) | |||
2014-2019 | レノファ山口FC | 130 | (17) | |||
2019-2021 | FC琉球 | 38 | (0) | |||
通算 | 351 | (43) | ||||
1. 国内リーグ戦に限る。 ■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj |
ジェフユナイテッド市原・千葉の下部組織では遠藤敬佑と同期。ユース時代の2006年10月からはジェフのセカンドチームであり、当時JFLに所属していたジェフユナイテッド市原・千葉クラブ(ジェフ・クラブ)に2種登録選手として出場、初出場のアルテ高崎戦で得点を挙げた[3]。高校卒業後のトップチーム昇格はならなかったが、翌2007年以降もそのままジェフ・クラブ改めジェフユナイテッド市原・千葉リザーブズ(ジェフリザーブズ)に在籍し、当初はDF登録ながら攻撃的な位置でも起用され(2009年はMF登録、2010年はFW登録)主力として活躍。2010年には自己最多の32試合に出場し6得点を挙げた。
大学を卒業した2011年からは千葉傘下を離れ、リザーブズと同じJFLに所属するSAGAWA SHIGA FCへ移籍[4]。チーム事情から交代投入が多く出場時間が限られたものの、FWとしてHonda FC戦での2得点[5] など自己最多の8得点を記録してこの年のJFL優勝に貢献した。2012年も攻撃の切り札として出場し4得点を挙げるが、この年限りでSAGAWA SHIGA FCが活動停止となったため退団を余儀なくされた。
2013年は同じくJFLのFC琉球に移籍[6] したが、開幕前に右膝半月板を損傷し手術[7]。シーズン前半をほぼ欠場し、復帰後も調子を取り戻せず無得点、シーズン終了後に契約満了により退団となった[8]。
そのままサッカーを辞める可能性もあったが、上野展裕に誘われる形で[7]2014年にJFLに昇格したレノファ山口FCに完全移籍[9]。主に右サイドMFとしてポジションを確保し、初めてリーグ戦全試合(26試合)に出場した。チームがJ3リーグに加入した2015年には開幕戦・ガイナーレ鳥取戦(維新百年記念公園陸上競技場)にてキャリア210戦目にして初めてJリーグ公式戦出場を果たし、この試合でJリーグ初得点。得意にしているというバック転のゴールパフォーマンスを披露した[10][11]。このシーズンは最終戦こそ出場機会がなかったものの、35試合に出場、キャリアハイに並ぶ8得点を挙げた。
チームがJ2に昇格した2016年には、前年からの攻撃的なスタイルで好調なチームにおいて5月から先発出場の機会を得ると、5月15日のセレッソ大阪戦で同点(J2初ゴール)、逆転の2ゴールを挙げた[12]。その後メンバーを外れる時期があるも、天皇杯でのJ1福岡戦で先制点を奪う活躍をみせる[13] など復調し、リーグ戦25試合出場で4得点をあげた。
2017年シーズンは前年限りで退団した平林輝良寛の後を継いでキャプテンに就任[14] するも、前年の主力選手を複数失ったチームは下位に低迷し、鳥養も5月練習中に左膝内側半月板を痛めて長期欠場となった[15]。6月から指揮を執ったマジョールの元、8月5日の熊本戦で復帰すると、翌節8月11日の千葉戦からはボランチのポジションで出場するなど様々な形での起用に応え、チームはJ2残留を果たした。
2018年シーズンは、新たに監督に就任した霜田正浩に5月3日の甲府戦からジェフリザーブズ時代以来となる左サイドバックとして起用され、先発メンバーに定着した[16]。
2019年8月、FC琉球に完全移籍で復帰[17]。引き続きサイドバックとして活路を見出したが、2021年11月11日、同年シーズン限りでの現役引退を発表[18]。
政治家として
編集鳥養 祐矢 | |
---|---|
生年月日 | 1988年5月11日(36歳) |
出生地 | 千葉県市原市 |
出身校 | 国際武道大学 |
前職 | プロサッカー選手 |
現職 | 山口市議会議員 |
所属政党 | 無所属 |
山口市議会議員 | |
当選回数 | 1回 |
在任期間 | 2022年5月1日 - |
2022年1月、自身のSNSにて選手として長く活動した山口で政治活動を始める事を宣言し[19]、同年4月17日公示4月24日投開票の山口市議会議員選挙に無所属で立候補。3511票を獲得してトップ当選を果たした[20]。2022年5月12日時点は会派「未来志行山口」に属する[21]。
所属クラブ
編集- 2001年 - 2003年 ジェフユナイテッド市原ジュニアユース辰巳台
- 2004年 - 2006年 ジェフユナイテッド市原・千葉ユース (千葉県立市原八幡高等学校)
- 2006年 ジェフユナイテッド市原・千葉クラブ(2種登録選手)
- 2007年 - 2010年 ジェフユナイテッド市原・千葉リザーブズ(国際武道大学)
- 2011年 - 2012年 SAGAWA SHIGA FC
- 2013年 FC琉球
- 2014年 - 2019年8月 レノファ山口FC
- 2019年8月 - 2021年 FC琉球
個人成績
編集国内大会個人成績 | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
年度 | クラブ | 背番号 | リーグ | リーグ戦 | リーグ杯 | オープン杯 | 期間通算 | ||||
出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | 出場 | 得点 | ||||
日本 | リーグ戦 | リーグ杯 | 天皇杯 | 期間通算 | |||||||
2006 | 千葉C/ 千葉R |
31 | JFL | 8 | 1 | - | 0 | 0 | 8 | 1 | |
2007 | 2 | 24 | 3 | - | - | 24 | 3 | ||||
2008 | 23 | 3 | - | 1 | 0 | 24 | 3 | ||||
2009 | 29 | 1 | - | 1 | 0 | 30 | 1 | ||||
2010 | 11 | 32 | 6 | - | - | 32 | 6 | ||||
2011 | SAGAWA SHIGA |
17 | 29 | 8 | - | 2 | 0 | 31 | 8 | ||
2012 | 27 | 4 | - | 3 | 0 | 30 | 4 | ||||
2013 | 琉球 | 11 | 0 | - | 0 | 0 | 11 | 0 | |||
2014 | 山口 | 11 | 26 | 5 | - | - | 26 | 5 | |||
2015 | J3 | 35 | 8 | - | 1 | 0 | 36 | 8 | |||
2016 | J2 | 25 | 4 | - | 3 | 2 | 28 | 6 | |||
2017 | 16 | 0 | - | 0 | 0 | 16 | 0 | ||||
2018 | 27 | 0 | - | 2 | 0 | 29 | 0 | ||||
2019 | 1 | 0 | - | 1 | 0 | 2 | 0 | ||||
琉球 | 37 | 9 | 0 | - | - | 9 | 0 | ||||
2020 | 2 | 22 | 0 | - | 0 | 0 | 22 | 0 | |||
2021 | 7 | 0 | - | 0 | 0 | 7 | 0 | ||||
通算 | 日本 | J2 | 107 | 4 | - | 6 | 2 | 113 | 6 | ||
日本 | J3 | 35 | 8 | - | 1 | 0 | 36 | 8 | |||
日本 | JFL | 209 | 31 | - | 7 | 0 | 216 | 31 | |||
総通算 | 351 | 43 | - | 14 | 2 | 365 | 45 |
タイトル
編集クラブ
編集- SAGAWA SHIGA FC
- レノファ山口FC
脚注
編集- ^ 2006年は「ジェフ・クラブ」
出典
編集- ^ a b 佐川急便 - 【佐川急便サッカー部 選手紹介】
- ^ “山口市議会議員名簿 - 山口市ウェブサイト”. www.city.yamaguchi.lg.jp. 2022年5月21日閲覧。
- ^ 公式記録 第8回日本フットボールリーグ 後期 第9節 (PDF) JFL (2006年10月14日)
- ^ 【佐川急便】SAGAWA SHIGA FC 新加入選手のお知らせ
- ^ 公式記録 第13回日本フットボールリーグ 後期 第13節 (PDF) JFL (2011年10月30日)
- ^ 【お知らせ】鳥養祐矢選手 佐川滋賀から移籍 - 2013年1月18日FC琉球公式HP
- ^ a b Jリーグサッカーキング 2015, p. 27.
- ^ 【お知らせ】契約満了選手のお知らせ - 2013年11月26日FC琉球公式HP
- ^ 鳥養祐矢選手 加入のお知らせ - 2014年1月21日レノファ山口FC公式サイト
- ^ Jリーグサッカーキング 2015, p. 29.
- ^ 【ハイライト】レノファ山口FC×ガイナーレ鳥取「明治安田生命J3リーグ 第1節」 - YouTube(スカパー!)
- ^ “C大阪vs山口の試合結果・データ(明治安田生命J2リーグ:2016年5月15日)”. Jリーグ.jp (2016年5月15日). 2018年8月10日閲覧。
- ^ “試合結果 第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会[50]2回戦”. 日本サッカー協会 (2016年9月7日). 2018年8月10日閲覧。
- ^ 『2017シーズンキャプテンについて』(プレスリリース)レノファ山口FC、2017年1月21日 。2017年1月24日閲覧。
- ^ “山口MF鳥養祐矢が内側半月板損傷で全治8週間 - J2”. 日刊スポーツ (2017年6月1日). 2018年8月10日閲覧。
- ^ “【山口 vs 東京V】 ウォーミングアップコラム:サイドバックで新境地。戦う鳥養祐矢、攻守に躍動!”. J's GOAL (2018年5月11日). 2018年8月10日閲覧。
- ^ “鳥養祐矢 選手 FC琉球に完全移籍のお知らせ | レノファ山口FC”. RENOFA YAMAGUCHI FC (2019年8月13日). 2019年8月13日閲覧。
- ^ 『鳥養祐矢選手 現役引退のお知らせ』(プレスリリース)FC琉球、2021年11月11日 。2021年11月11日閲覧。
- ^ “「既に議員の風格」 昨季引退の元Jリーガー鳥養氏、政界進出宣言“転身”ショットに驚き”. FOOTBALL ZONE Web. 2022年1月1日閲覧。
- ^ “山口市議選の開票結果”. 読売新聞. (2022年4月25日) 2022-047-25閲覧。
- ^ “会派等議員名簿 - 山口市ウェブサイト”. www.city.yamaguchi.lg.jp. 2022年5月21日閲覧。
参考資料
編集- フロムワン(編)『Jリーグサッカーキング』第9巻第17号、朝日新聞出版、2015年9月24日、2015年9月25日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 鳥養祐矢 - Soccerway.com
- 鳥養祐矢 - FootballDatabase.eu
- 鳥養祐矢 - WorldFootball.net
- 鳥養祐矢 - Transfermarkt.comによる選手データ
- 鳥養祐矢 - J.League Data Siteによる選手データ