第11回日本フットボールリーグ
第11回日本フットボールリーグは2009年3月15日から同年11月29日まで行われた日本フットボールリーグ(JFL)のリーグ戦である。SAGAWA SHIGA FCが2年ぶり2回目の優勝を果たした。
シーズン | 2009 |
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優勝 | SAGAWA SHIGA FC |
昇格 | ニューウェーブ北九州 |
降格 |
三菱自動車水島FC(脱退) FC刈谷(入替戦敗退) |
試合数 | 306 |
ゴール数 | 775 (1試合平均2.53) |
得点王 | 塩沢勝吾(17得点) |
最大差勝利ホーム試合 | |
鳥取 5-0 ジェフ(後期第2節・7月11日) 流経大 5-0 SAGAWA(後期第4節・7月26日) ソニー 5-0 高崎(後期第15節・11月15日) 佐川印刷 7-2 ジェフ(後期第15節・11月15日) | |
最大差勝利アウェー試合 | |
FC刈谷 1-6 Honda(前期第14節・6月6日) 三菱水島 1-6 ロック(後期第3節・7月19日) FC琉球 0-5 SAGAWA(前期第15節・6月14日) | |
最多得点試合 | |
佐川印刷 7-2 ジェフ(後期第15節・11月15日) | |
← 2008 2010 → |
参加クラブ
編集第11回JFLの参加クラブは以下の通りである。このうちFC町田ゼルビア、V・ファーレン長崎およびホンダロックが前シーズンの全国地域サッカーリーグ決勝大会からの昇格クラブである。
- ※前年度成績=特記なきものは第10回JFL(2008年)の成績である。
呼称 | 正式名称 | 所在都道府県 | 監督 | 主なホームゲーム会場 | 前年度成績 | 備考 |
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Honda FC | 本田技研工業株式会社フットボールクラブ | 静岡県 | ホンダ都田サッカー場 | 1位 | ||
ガイナーレ鳥取 | ガイナーレ鳥取 | 鳥取県 | とりぎんバードスタジアム | 5位 | ||
流通経済大学 | 流通経済大学 | 茨城県 | 龍ケ崎市陸上競技場たつのこフィールド | 6位 | ||
横河武蔵野FC | 横河武蔵野フットボールクラブ | 東京都 | 武蔵野市立武蔵野陸上競技場 | 7位 | ||
FC刈谷 | フットボールクラブ刈谷 | 愛知県 | 刈谷市総合運動公園多目的グラウンド | 8位 | ||
ソニー仙台FC | ソニー仙台フットボールクラブ | 宮城県 | ユアテックスタジアム仙台 七ヶ浜サッカースタジアム |
9位 | ||
ニューウェーブ北九州 | ニューウェーブ北九州 | 福岡県 | 北九州市立本城陸上競技場 | 10位 | ||
佐川印刷SC | 佐川印刷株式会社サッカークラブ | 京都府 | 京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場 | 11位 | ||
SAGAWA SHIGA FC | SAGAWA SHIGA FC | 滋賀県 | 佐川急便守山運動場陸上競技場 | 12位 | ||
TDK SC | TDKサッカー部 | 秋田県 | 仁賀保グリーンフィールド | 13位 | ||
MIOびわこ草津 | MIOびわこ草津 | 群馬県 | 湖南市市民グラウンド陸上競技場 | 14位 | ||
ジェフリザーブズ | ジェフユナイテッド市原・千葉リザーブズ | 千葉県 | 市原臨海競技場 | 15位 | ||
FC琉球 | FC琉球 | 沖縄県 | 沖縄市陸上競技場 沖縄県総合運動公園陸上競技場 |
16位 | Jリーグ準加盟申請審議中 | |
アルテ高崎 | アルテ高崎 | 群馬県 | 高崎市浜川競技場 | 17位 | ||
三菱水島FC | 三菱自動車水島FC | 岡山県 | 岡山県笠岡陸上競技場 | 18位 | ||
町田ゼルビア | FC町田ゼルビア | 東京都 | 町田市立陸上競技場 | 関東1部1位 地域決勝1位 |
昇格(自動昇格) | |
V・ファーレン長崎 | V・ファーレン長崎 | 長崎県 | 長崎県立総合運動公園陸上競技場 | 九州1部2位 地域決勝2位 |
昇格(自動昇格) | |
ホンダロック | 株式会社ホンダロック サッカー部 | 宮崎県 | 宮崎市生目の杜運動公園陸上競技場 | 九州1部3位 地域決勝3位 (全社3位で出場権) |
昇格(自動昇格) |
- 色付のチームは2009年シーズン開幕時において
- のチームはJリーグ準加盟クラブ
- のクラブはJリーグ準加盟クラブを申請中・または継続審議中のクラブ
レギュレーション
編集リーグ・試合形式
編集- 年間2回戦総当り、1チーム34試合(全306試合)を行い、勝ち点により順位を決定する。全34節を17節ごとに前期・後期に分け、前期の順位によって天皇杯の出場権が与えられる。
- 試合は前後半90分で行い、決着がつかなければ引き分けとなる。勝利には勝ち点3、引き分けには勝ち点1、敗北には勝ち点0が与えられる。
- Jリーグ準加盟クラブのJリーグ加盟の成績面の条件は年間順位4位以上。その上でJリーグ臨時理事会の承認を得られれば次年度からJ2に参入することができる。
- JFLの17位・18位は所属する地域リーグに自動降格し、全国地域リーグ決勝大会の1位・2位はJFLに自動昇格する。JFLの16位と全国地域リーグ決勝大会の3位が入れ替え戦を行う。なお、Jリーグに加盟するチームが出た場合、1チームなら16位までが残留、17位が入れ替え戦出場。2チームなら17位までが残留、18位が入れ替え戦出場となり、3チーム昇格の場合は入れ替え戦出場チームはなくなる。また、JFL加盟チームの廃部、合併等も上記降格条件に影響する可能性がある。
天皇杯への出場枠
編集前期終了時の上位4チームに第89回天皇杯の出場権が与えられる。
強化費
編集各試合において勝利チームに勝利チーム賞6万円を支払う。
最終成績
編集順位 | クラブ名 | 試 | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 差 | 勝点 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | SAGAWA SHIGA FC | 34 | 19 | 9 | 6 | 62 | 36 | +26 | 66 | Jリーグ加盟ライン (準加盟チームのみ) |
2 | 横河武蔵野FC | 34 | 17 | 9 | 8 | 48 | 34 | +14 | 60 | |
3 | ソニー仙台FC | 34 | 17 | 8 | 9 | 49 | 30 | +19 | 59 | |
4 | ニューウェーブ北九州 | 34 | 16 | 10 | 8 | 49 | 31 | +18 | 58 | |
5 | ガイナーレ鳥取 | 34 | 16 | 8 | 10 | 65 | 37 | +28 | 56 | |
6 | 町田ゼルビア[1] | 34 | 14 | 12 | 8 | 38 | 30 | +8 | 54 | |
7 | Honda FC | 34 | 13 | 12 | 9 | 49 | 38 | +11 | 51 | |
8 | MIOびわこ草津 | 34 | 13 | 9 | 12 | 51 | 43 | +8 | 48 | |
9 | 佐川印刷SC | 34 | 14 | 5 | 15 | 56 | 46 | +10 | 47 | |
10 | TDK SC | 34 | 14 | 4 | 16 | 39 | 54 | -15 | 46 | |
11 | V・ファーレン長崎[1] | 34 | 12 | 8 | 14 | 38 | 43 | -5 | 44 | |
12 | ジェフリザーブズ | 34 | 9 | 14 | 11 | 26 | 37 | -11 | 41 | |
13 | ホンダロック | 34 | 9 | 13 | 12 | 34 | 38 | -4 | 40 | |
14 | アルテ高崎 | 34 | 9 | 13 | 12 | 34 | 46 | -12 | 40 | |
15 | 流通経済大学 | 34 | 11 | 7 | 16 | 41 | 55 | -14 | 40 | |
16 | FC琉球 | 34 | 11 | 5 | 18 | 42 | 57 | -15 | 38 | 入れ替え戦ライン |
17 | FC刈谷 | 34 | 7 | 10 | 17 | 26 | 51 | -25 | 31 | 地域リーグ降格ライン |
18 | 三菱水島FC | 34 | 4 | 6 | 24 | 28 | 69 | -41 | 18 |
備考
編集- クラブ名太字はJリーグに準加盟し、かつ2010年度からのJリーグ加盟意思を表明していたクラブ
- 斜体は、前期終了時に上位4位に入ったことにより第89回天皇杯本戦出場シード権を獲得したクラブ
- ニューウェーブ北九州のJリーグ加盟と三菱水島FCのJFL脱退が決定したため、FC琉球は残留。代わってFC刈谷が入れ替え戦出場となる。(下記レギュレーション変更参照)
個人記録
編集得点ランキング
編集順 | 選手名 | 得点 | 所属 |
---|---|---|---|
得点王 | 塩沢勝吾 | 17 | 佐川印刷SC |
2 | 中村元 | 15 | SAGAWA SHIGA FC |
木下真吾 | MIOびわこ草津 | ||
4 | 新田純也 | 11 | Honda FC |
鶴見聡貴 | ガイナーレ鳥取 | ||
久保田圭一 | アルテ高崎 |
個人表彰・ベスト11
編集Pos | 選手名 | 所属 |
---|---|---|
最優秀監督 | 中口雅史 | SAGAWA SHIGA FC |
GK | 水原大樹 | ニューウェーブ北九州 |
DF | 冨山卓也 | SAGAWA SHIGA FC |
旗手真也 | ||
金守貴紀 | 横河武蔵野FC | |
MF | 山根伸泉 | SAGAWA SHIGA FC |
大沢朋也 | ||
佐野裕哉 | ニューウェーブ北九州 | |
太田康介 | 横河武蔵野FC | |
吉野智行 | ガイナーレ鳥取 | |
FW・MVP | 中村元 | SAGAWA SHIGA FC |
FW・得点王 | 塩沢勝吾 | 佐川印刷SC |
新人王 | 伊賀貴一 | Honda FC |
- 優秀レフェリー賞:岡宏道
- フェアプレー賞 :流通経済大学サッカー部
ハットトリック
編集JFL | ||||||
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選手 | 所属 | 節 | 対戦相手 | 試合結果 | 日付 | 出典 |
有光亮太 | V・ファーレン長崎 | 前期 6節 | 三菱自動車水島FC | 5 - 2 (A) | 4月19日 | [2] |
大槻紘士 | 佐川印刷 | 前期 12節 | MIOびわこ滋賀 | 3 - 1 (H) | 5月23日 | [3] |
塩沢勝吾 | 前期 14節 | 三菱自動車水島FC | 4 - 1 (H) | 6月7日 | [4] | |
原賀啓輔 | FC琉球 | 前期 14節 | TDK SC | 4 - 0 (A) | 6月7日 | [5] |
塩沢勝吾(2) | 佐川印刷 | 後期 10節 | 三菱自動車水島FC | 4 - 2 (A) | 9月23日 | [6] |
- Note: (H) – ホーム (A) – アウェイ
入れ替え
編集JFL→J2
編集2010年度からのJリーグへの加盟申請を行っていた準加盟クラブについて11月30日のJリーグ臨時理事会で審議が行われ、4位のニューウェーブ北九州のJリーグ加盟が正式に承認された。
5位のガイナーレ鳥取については成績面での不備から加盟は見送られた。
町田ゼルビア、V・ファーレン長崎に関しては2010年度からの加盟申請を行わなかった[1] ため、審議対象とはされなかった。
JFLからの脱退
編集11月2日に三菱自動車水島FCが成績に関わらずJFLから脱退することがリリースされた。
なお、中国サッカーリーグが来年度の同クラブの受け入れ拒否を表明した事もあって、2010年から岡山サッカーリーグ1部に参加する事が決まった[7]。
レギュレーション変更
編集Jリーグ加盟及びJFL脱退により2チーム減少したため、JFLと地域リーグ間の昇降格のレギュレーションが以下のように変更された。
順位 | チーム | 変更前 | 変更後 |
---|---|---|---|
JFL16位 | FC琉球 | 入れ替え戦(vs地域決勝3位) | JFL残留 |
JFL17位 | FC刈谷 | 地域リーグ自動降格 | 入れ替え戦(vs地域決勝3位) |
JFL18位 | 三菱水島FC | 脱退 | |
地域決勝1位 | 松本山雅FC | JFL自動昇格 | JFL自動昇格 |
地域決勝2位 | 日立栃木ウーヴァSC | ||
地域決勝3位 | ツエーゲン金沢 | 入れ替え戦(vsJFL16位) | 入れ替え戦(vsJFL17位) |
地域リーグ→JFL
編集第33回全国地域サッカーリーグ決勝大会の結果、1位の松本山雅FC、2位の日立栃木ウーヴァSCがJFLへの自動昇格となった。
入れ替え戦
編集レギュレーション変更により、JFL17位のFC刈谷と第33回全国地域サッカーリーグ決勝大会3位のツエーゲン金沢が入れ替え戦を行う事となった。入れ替え戦の実施は2006年シーズン以来となる。
- ホーム・アンド・アウェー方式で2試合行う。
- 各試合ごとに勝利チームに勝点3、引分の場合は両チームに勝点1を与え、2試合の勝点合計が多いチームを勝利チームとする。
- 2試合の勝点で並んだ場合は得失点差の多いチームを勝利チームとする。
- 得失点差でも並んだ場合は第2戦終了後に15分ハーフの延長戦を行い、それでも勝敗が決しない場合はPK戦で勝利チームを決定する(アウェーゴールルールは採用されない)。
1勝1分でツエーゲン金沢のJFL昇格、ならびにFC刈谷の地域リーグ(東海社会人サッカーリーグ1部)降格が決定した。
脚注
編集- ^ a b c 準加盟ではあるが、予備審査時点で要求された基準達成が困難なため、2010年度からのJリーグ加盟を断念
- ^ 三菱水島 vs. V・ファーレン長崎公式記録
- ^ 佐川印刷 vs. MIOびわこ滋賀公式記録
- ^ 佐川印刷 vs. 三菱水島公式記録
- ^ TDK vs. FC琉球公式記録
- ^ 三菱水島 VS. 佐川印刷公式記録
- ^ 今季は岡山県1部 岡山社会人サッカー 山陽新聞 2010年2月1日付
関連項目
編集外部リンク
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