高野光二郎
高野 光二郎(たかの こうじろう、1974年(昭和49年)9月30日 - )は、日本の政治家。
高野 光二郎 たかの こうじろう | |
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生年月日 | 1974年9月30日(50歳) |
出生地 | 日本 高知県高知市 |
出身校 | 東京農業大学農学部 |
前職 |
河野洋平衆議院議員秘書 株式会社コリドール社員[1] |
所属政党 |
(無所属→) (自由民主党(麻生派)→) 無所属 |
選挙区 |
(高知県選挙区→) 徳島県・高知県選挙区 |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 2013年7月29日 - 2023年6月22日 |
高知県議会議員 | |
選挙区 | 高知市選挙区 |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 2003年4月30日 - 2009年 |
参議院議員(2期)、高知県議会議員(2期)、農林水産大臣政務官(第4次安倍第1次改造内閣)を歴任[1]。秘書に対する暴行問題の責任を取り、2023年(令和5年)6月22日に議員辞職した[2]。
経歴
編集高知県高知市出身。高知中央高等学校卒業。1997年3月、東京農業大学農学部卒業。同年4月、河野洋平の秘書となる[3]。
2003年、高知県議会議員選挙に高知市選挙区から立候補し初当選。2009年に辞職[3]。
2010年、第22回参議院議員通常選挙に高知県選挙区(改選数1)から自民党公認で立候補。元自民党参議院議員で無所属で立候補した田村公平との間で票が割れ、次点で落選。
2013年、第23回参議院議員通常選挙の高知県選挙区に自民党公認で再び立候補し、初当選。なお高知県選挙区は同選挙を最後に徳島県選挙区と合区になるため同選挙区単独としては最後の当選者となった。
2015年7月24日、高知県と徳島県の参議院合同選挙区による徳島県・高知県選挙区を創設する公職選挙法改正案に反発し、参議院本会議採決前に退席し棄権した[4]。
2018年、第4次安倍改造内閣で農林水産大臣政務官に就任[5]。
2019年、第25回参議院議員通常選挙に徳島県・高知県選挙区から自民党公認で立候補。野党は日本共産党高知県委員会常任委員の松本顕治を野党統一候補として擁立[6]。無所属で立候補した松本らを破り、再選[7]。
2020年10月、自民党内閣第一部会長代理(行政改革等)、行政改革推進本部幹事に就任[8]。
2023年6月16日、後述の不祥事により参議院議員を辞職する意向を表明し[9]、第211回国会閉会翌日の6月22日に尾辻秀久参議院議長に議員辞職願を提出し、議長がこれを許可したことから同日付で議員辞職した[2]。高野の辞職に伴う欠員補充のための参議院徳島県・高知県選挙区の補欠選挙は同年10月5日告示、同月22日投開票で実施されることとなった[2]。
議員辞職後の同年8月24日、自由民主党に離党届を提出し同月29日の党規委員会で受理された[10]。
政策・主張
編集憲法
編集- 憲法改正について、2013年の毎日新聞社のアンケート、2019年の朝日新聞社のアンケートで「賛成」と回答[11][12]。
- 9条改憲について、2013年の毎日新聞社のアンケートで「改正して、自衛隊を他国同様の『国防軍』にすべき」と回答[11]。
外交・安全保障
編集- 「集団的自衛権を行使できるよう、憲法解釈を見直すべきだ」との問題提起に対し、2013年の毎日新聞社のアンケートで「賛成」と回答[11]。
- 「他国からの攻撃が予想される場合には先制攻撃もためらうべきではない」との問題提起に対し、2019年のアンケートで「どちらともいえない」と回答[12]。
- 「北朝鮮に対しては対話よりも圧力を優先すべきだ」との問題提起に対し、2019年のアンケートで「どちらかといえば賛成」と回答[12]。
- 普天間基地の移設問題について、2013年の毎日新聞社のアンケートで「名護市辺野古に移設すべき」と回答[11]。
- 日本による過去の植民地支配と侵略を認めて謝罪した「村山談話」の見直し論議について、2013年の毎日新聞社のアンケートで回答しなかった[11]。
- 従軍慰安婦に対する旧日本軍の関与を認めた「河野談話」の見直し論議について、2013年の毎日新聞社のアンケートで回答しなかった[11]。
その他
編集- 選択的夫婦別姓制度の導入について、2019年のアンケートで「どちらかといえば反対」と回答[12]。
- 同性婚を可能とする法改正について、2019年のアンケートで「反対」と回答[12]。
- 「治安を守るためにプライバシーや個人の権利が制約されるのは当然だ」との問題提起に対し、2019年のアンケートで「どちらかと言えば賛成」と回答[12]。
- アベノミクスについて、2019年のアンケートで「どちらかといえば評価する」と回答[12]。
- 消費税率を10%より高くすることについて、2019年のアンケートで「どちらかといえば賛成」と回答[12]。
- 首相や閣僚の靖国神社参拝について、2013年の毎日新聞社のアンケートで「問題ない」と回答[11]。
- 受動喫煙防止を目的に飲食店などの建物内を原則禁煙とする改正健康増進法について、「原則としては飲食店の広さに関係なく屋内禁煙とし、喫煙専用室内でのみ喫煙を可能とすべき」とした上で、「喫煙専用室等の整備をすることが困難な経営規模の小さな既存飲食店については必要な経過措置を設けるべき」としている[13]。
不祥事
編集- 高知新聞は、2010年、2013年の参議院選挙で高野が「うちわ型ビラ」を配布していたと報じた。うちわ型ビラは物品の寄付に当たるとして公職選挙法違反の疑いが濃厚である[14]。
- 2018年春、東京都港区赤坂で秘書らと会食した際、同席した初対面の男性に「髪が長い」と髪をわしづかみにし、側頭部付近を平手で叩いた。暴行後、被害男性が勤務する高知県内の会社の社長は再三にわたり、謝罪を求めたが、高野は応じなかった。その後、2019年7月にメールで会社社長に謝罪した。2023年6月17日配信の高知新聞の記事により、高野が被害男性に依然として謝罪していないことが明らかになった[15]。
- 2023年1月23日夜、高野の公設秘書は、高野の私設秘書と2人で高知市内の飲食店で飲食した後、私設秘書を車に乗せて近くの宿泊先に戻る途中、翌24日に飲酒運転で交通切符を交付された。25日、高野は記者会見し、公設秘書が辞表を提出したことを明かし、「再発防止を徹底したい」と述べた[16]。
- 2023年6月13日、高野が2022年末に高知市内の居酒屋で男性秘書に暴行し出血させ、当該秘書がその後退職したことがテレビ高知が報じた[17]。同月14日に高野は国会内で記者団の取材に応じ、「飲み会で気合を入れるつもりで胸の辺りをたたくつもりが、鼻に当たった」と語った。同時に「軽率な行動で彼の気持ちを害し、心からおわびを申し上げる」と陳謝した[18]。
- 一方、暴行を受けた秘書は同月15日にテレビ高知の取材に対し出血の応急処置を受けた後にも口元を殴られたと高野の発言を一部否定した[19]。
- その後、同月16日午後に地元で記者会見を開き、秘書暴行問題の責任を取り、参議院議員を辞職することを正式に表明した[20]。同日、自由民主党高知県支部連合会は高野について「党員たる品位を汚す行為」に当たるとし、党本部に除名処分とするよう上申した。しかし、同年8月29日、党本部の党紀委員会は、高野自らが提出をした離党届を受理して、除名処分には至らなかった[21]。
- 第211回国会閉会翌日の6月22日に高野は尾辻秀久参議院議員宛に議員辞職願を提出し、議長がこれを許可したことから正式に議員を辞職した[2]。
- 秘書暴行事件に関しては捜査していた高知地方検察庁が同年11月30日付で高野を起訴猶予処分としたことを発表した[22]。
所属団体・議員連盟
編集支援団体
編集- 全国たばこ販売政治連盟(組織推薦候補者)[23]
- 神道政治連盟[26]
著書
編集寄稿
編集- 自民党国家戦略本部(編)『日本未来図2030』、日経BP社、2014年12月、ISBN 4822225194
脚注
編集- ^ a b “国会議員情報 高野 光二郎(たかの こうじろう)”. 時事ドットコム (時事通信社) 2023年7月21日閲覧。
- ^ a b c d "参院、高野氏の議員辞職を許可 秘書を殴打". 産経ニュース. 産経デジタル. 22 June 2023. 2023年6月22日閲覧。
- ^ a b “高野 光二郎(たかの こうじろう)”. 参議院. 2023年6月14日閲覧。
- ^ 自民6議員が参院本会議で造反! 採決退席、参院選挙制度改革「10増10減」の合区案に反発 産経新聞 2015年7月24日
- ^ 第4次安倍改造内閣 副大臣25人、政務官27人の顔ぶれ
- ^ “統一共産候補は無所属で”. 東京新聞 (2019年6月6日). 2023年6月14日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “徳島 高知 選挙区 | 参院選 2019 | NHK選挙WEB”. www.nhk.or.jp. 2020年4月5日閲覧。
- ^ Facebook 10月9日投稿
- ^ “【会見全文・動画】自民・高野氏が辞職表明 質問答えず足早に去る”. 高知新聞. (2023年6月16日) 2023年6月16日閲覧。
- ^ “自民 高野光二郎元参院議員の離党届を受理”. NHKニュース. (2023年8月29日). オリジナルの2023年8月29日時点におけるアーカイブ。 2023年8月29日閲覧。
- ^ a b c d e f g “高知 高野光二郎”. 2013 参院選. 毎日新聞社. 2022年5月24日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “高野光二郎”. 朝日・東大谷口研究室共同調査 - 2019参議院選挙. 朝日新聞社. 2022年5月24日閲覧。
- ^ “受動喫煙対策、国会議員アンケートでわかった5つの「傾向」”. BuzzFeed News (BuzzFeed Japan). (2018年3月23日) 2019年7月12日閲覧。
- ^ 高知新聞、2014年10月21日
- ^ “秘書暴行の高野光二郎参院議員、一般男性にも酒席で暴力 18年に「髪が長い」と頭たたく 被害男性に謝罪せず”. 高知新聞 (2023年6月17日). 2023年6月17日閲覧。
- ^ 今林弘 (2023年1月26日). “自民・高野参院議員の公設秘書が酒気帯び運転容疑 私設秘書も同乗”. 朝日新聞. 2023年6月14日閲覧。
- ^ “自民党・高野光二郎参議院議員が秘書に暴行か 居酒屋で秘書が流血するさわぎ(高知)”. テレビ高知. (2023年6月13日) 2023年6月13日閲覧。
- ^ “高野参院議員が秘書を殴打、鼻血も「気合入れるつもりだった」…”. 産経新聞. (2023年6月14日) 2023年6月14日閲覧。
- ^ “【独自】『鼻血が出た後も殴られた』高野光二郎議員に殴られた元秘書が取材に応じる…高野議員は記者団に「複数回の暴行はなかった」と説明”. テレビ高知. (2023年6月15日) 2023年6月17日閲覧。
- ^ "秘書殴った自民の高野光二郎・参院議員、地元高知で辞職表明「取り返しのつかないことをした」". 讀賣新聞ONLINE. 読売新聞社. 16 June 2023. 2023年6月16日閲覧。
- ^ "「党員たる品位を汚す行為に該当」秘書暴行問題の高野光二郎参議院議員 自民党高知県連は最も重い「除名処分」を党本部に申し入れへ 副会長職は辞職願受け取らず"解職"". TBS NEWS DIG(テレビ高知). TBS・JNN NEWS DIG合同会社. 16 June 2023. 2023年6月17日閲覧。
- ^ "【速報】秘書を殴打し鼻血…議員辞職、自民党を離党した高野光二郎元参議院議員を高知地検が不起訴処分(起訴猶予)【経緯あり】". TBS NEWS DIG(テレビ高知). TBS・JNN NEWS DIG合同会社. 30 November 2023. 2023年11月30日閲覧。
- ^ a b “2019年6月号”. 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2019年5月27日) 2019年6月30日閲覧。
- ^ a b 俵義文、日本会議の全貌、花伝社、2016年
- ^ 護る会四十八人衆|青山繁晴の道すがらエッセイ/On the Road
- ^ “応援しています!”. 神道政治連盟. 2019年7月7日閲覧。
外部リンク
編集- 高野光二郎オフィシャルホームページ - ウェイバックマシン(2023年6月15日アーカイブ分)
- Facebook 高野光二郎後援会 (takano.kojiro) - Facebook
- 高野光二郎オフィシャルブログ「日々まっしぐら!」 - ウェイバックマシン(2022年8月9日アーカイブ分) - Ameba Blog
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農林水産大臣政務官 濱村進と共同 2018年 - 2019年 |
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