馮天薇
馮天薇(簡体字:冯天薇、フォン・ティエンウェイ、Feng Tianwei、1986年8月31日 - )は、シンガポールの女子卓球選手。北京・ロンドンオリンピック卓球競技メダリスト。
馮天薇 |
黒龍江省ハルビン市
- 2018-22 日本ペイントマレッツ
- 2022-23 京都カグヤライズ
獲得メダル |
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経歴
編集1986年8月31日、中華人民共和国黒龍江省ハルビン市で、穀物倉で働く父とデパート従業員の母との間に一人娘として生まれた。両親は貧しかったが生活費を切り詰めて彼女に卓球を学ばせた。父は多発性硬化症を患っていて、母はそれを彼女には隠していたが、2002年に亡くなった。その20日後、中国のジュニア全国大会で優勝した[1]。
2003年より3年間、中国代表チームに所属したが、心筋炎をわずらいチームを去った。
2007年、シンガポールのForeign Sports Talent Scheme[2]により同国に渡り、シンガポール国籍を得た。
2008年、北京オリンピック団体戦で、銀メダルを獲得。シンガポールにとってイギリス領だった1960年ローマオリンピック重量挙げでの銀メダル以来48年ぶり、1965年の独立以降では初のメダルである。この年から中国のリーグの中国スーパーリーグでもプレーした(2013年まで、その後2016年に再び中国スーパーリーグでプレー)。
2010年、モスクワで行われた第50回世界卓球選手権団体戦決勝では、同大会8連覇中だった中国の、劉詩雯(当時世界ランク1位)と丁寧(同4位)を破ってシンガポールを初優勝に導いた[3]。
2012年、ロンドンオリンピックのシングルス3位決定戦で、日本の石川佳純を破り銅メダルを獲得。団体戦でも3位決定戦で、韓国を破り銅メダルを獲得。
2016年、リオデジャネイロオリンピックではシングルスと団体に出場、シングルスでは準々決勝で福原愛にストレート負け、団体では準決勝で中国に敗れ、3位決定戦では日本に敗れた。
2018年10月、同年開幕の新リーグ・Tリーグの日本ペイントマレッツに入団[4]
成績
編集※最高成績
女子シングルス
編集- オリンピック 3位(2012)
- 世界選手権 ベスト8(2009、2011、2013、2015、2017)
- ワールドカップ 3位(2008、2013、2016、2019)
- アジア選手権 3位(2015)
- アジア大会 3位(2014)
- アジアカップ 優勝(2015)
- ITTFワールドツアー・グランドファイナル 優勝(2010)
女子ダブルス
編集- 世界選手権 3位(2013、2015、2017)
- アジア選手権 3位(2009)
- ITTFワールドツアー・グランドファイナル 優勝(2012)
女子団体
編集- オリンピック 準優勝(2008)
- 世界選手権 優勝(2010)
- ワールドカップ 準優勝(2009、2010)
- アジア選手権 準優勝(2019、2011)
- アジア大会 準優勝(2010)
脚注
編集- ^ 冯天薇赛前0-11败男队员 教练让4年后再找男友人民網轉載聯合早報2012年8月19日閲覧
- ^ 外国人のスポーツ選手をスカウトし、シンガポールに帰化させるシステム
- ^ <世界卓球>母国・中国に勝利した馮天薇選手「シンガポール人として誇り感じる」―シンガポール華字紙レコードチャイナ2010年6月5日
- ^ 【卓球・Tリーグ】日本ペイントにロンドン銅の馮天薇、他2選手が加入 盤石な布陣が完成2018/10/18
関連項目
編集外部リンク
編集- FENG Tianwei - ITTFプロフィール
- 馮天薇 - Olympedia
- フォン ティエンウェイ - Tリーグ