飛田早紀
日本の囲碁棋士
経歴
編集オセロなどのゲームが好きだったことから囲碁を始める[1]。幼い頃は囲碁の他にもピアノ、水泳、テニスなどを習っていたという[2]。小学4年生の頃から藤澤一就が代表を務める新宿こども囲碁教室に通うようになり[3]、のちに日本棋院の院生となる。その後日本棋院院生として棋士採用試験に臨んだが、2008年の女流棋士採用試験では本戦3勝2敗で2位[4]、2009年の同試験では勝ったほうが合格という下坂美織との本戦第7局で敗れ5勝2敗の2位に終わり[5]、プロ入りを逃した。同年、18歳未満の年齢制限により日本棋院院生を退会。
2010年、第52回女流アマ選手権で優勝[6]。決勝戦ではのちに関西棋院で同僚となる出口万里子と戦い勝利している[6]。外来として臨んだ日本棋院女流棋士採用試験では2010年・2011年とも入段は果たせなかったが、2011年8月、関西棋院でプロ入りを果たした。
2018年6月、二段昇段を果たす。
2019年、第38期女流本因坊戦で自身初の女流棋戦本戦入り(1回戦で吉原由香里六段に敗退)[7]。
2020年、第39期女流本因坊戦では本戦準々決勝まで進出した(星合志保二段に敗退)[8]。また、後述するYouTubeでの活動などが評価され、同年の関西棋院賞山野賞を受賞した[9]。
人物等
編集趣味は読書・ヨガ・瞑想[1]。自身の棋風については「地が好き」としている[1]。
2020年4月よりYouTubeでの動画投稿も行っており、囲碁やゲームなどの動画を投稿している(外部リンク参照)。第39期女流本因坊戦で同じくYouTubeでの動画投稿を行っている星合志保と対戦した際には、週刊碁で「YouTuber対決」の見出しで特集され、自身のチャンネルについても取り上げられた[10]。
著作
編集- 思考がわかって強くなる!飛田早紀の囲碁実況(マイナビ出版、2021年3月24日)
脚注
編集- ^ a b c “関西棋院の紹介ページ”. 関西棋院. 2020年9月11日閲覧。
- ^ “【関西棋院棋士紹介シリーズ】飛田早紀 二段(第2回)”. www.youtube.com. Pandanet. 2020年9月11日閲覧。
- ^ “教室出身プロ”. 新宿こども囲碁教室. 2020年9月11日閲覧。
- ^ “平成20年度女流棋士(特別)採用試験本戦”. 日本棋院のアーカイブ. 2020年9月11日閲覧。
- ^ “平成21年度女流棋士(特別)採用試験本戦”. 日本棋院のアーカイブ. 2020年9月11日閲覧。
- ^ a b “第52回 全日本女流アマ選手権戦”. 日本棋院. 2020年9月11日閲覧。
- ^ “第38期 女流本因坊戦”. 日本棋院. 2020年9月11日閲覧。
- ^ “第39期 女流本因坊戦”. 日本棋院. 2020年9月11日閲覧。
- ^ “無冠の関西勢、奮起の兆し…囲碁「関西棋院賞」の面々”. 産経ニュース (2021年2月21日). 2021年11月9日閲覧。
- ^ 『週刊碁 2020年8月3日号』日本棋院。
外部リンク
編集- 関西棋院の飛田早紀紹介ページ
- 飛田早紀 (@Saki_Tobita15) - X(旧Twitter)
- 女流棋士・飛田早紀の囲碁チャンネル - YouTubeチャンネル