青山学院大学系属浦和ルーテル学院小学校・中学校・高等学校
青山学院大学系属浦和ルーテル学院小学校・中学校・高等学校(あおやまがくいんだいがくけいぞく うらわルーテルがくいんしょうがっこう・ちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、埼玉県さいたま市緑区大崎3642にある私立小学校・中学校・高等学校。小中高一貫校。設置者は学校法人浦和ルーテル学院。学校法人青山学院の系属校である。
青山学院大学系属 浦和ルーテル学院小学校・中学校・高等学校 | |
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北緯35度53分17.3秒 東経139度42分58.9秒 / 北緯35.888139度 東経139.716361度座標: 北緯35度53分17.3秒 東経139度42分58.9秒 / 北緯35.888139度 東経139.716361度 | |
過去の名称 |
(小学校) 聖望学園小学校 浦和ルーテル学院小学校 (中学校・高等学校) 聖望学園浦和中学校・高等学校 |
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人浦和ルーテル学院 |
設立年月日 |
1953年(小学校) 1963年(中学校) 1970年(高等学校) |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 | 普通科 |
学期 | 3学期制 |
学校コード |
B111310900015 小学校) |
高校コード | 11525J |
所在地 | 〒336-0974 |
外部リンク | 公式サイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
概要
編集1953年(昭和28年)聖望学園小学校として創立する。埼玉県で唯一の私立小学校であった[2]。1963年に中学校、1970年に高等学校が併設され、1974年に「浦和ルーテル学院」と改称する。
校名の「ルーテル」は、16世紀神聖ローマ帝国(現:ドイツ)の神学者、マルティン・ルター (Martin Luther) に由来する[1]。
「神と人とを愛する人間、神と人とに愛される人間」を建学の精神として、「ギフト」(神から贈られたかけがえのない才能や個性)を活かし伸ばし豊かな人間を12年間で育てることを目標としている。
生徒数の定員は小学校から高校まで900名程度、1クラスは約25名、全学年ともに1学年3クラスである。
小学校・中学校には制服があるが、高校には制服はなく私服である。
同じ日本ルーテル教団系の学校として、飯能市に聖望学園中学校・高等学校がある。
2015年、2016年度は東京大学への合格者を輩出するなど、進学指導にも重点を置いている。
沿革
編集教育理念
編集- 建学の精神
- 「神と人とを愛する人間。神と人とに愛される人間。」
- 聖書に「隣人を自分のように愛しなさい」(マタイによる福音書22章39節)という言葉がある。神さまに愛されていることを恵みに感じ、同じように思いをつくして神さまと隣人を愛する人間を育てる。
- 教育目標
- 生徒の才能と個性を伸ばし、世界に貢献する人間を育てる[3]
象徴
編集小学校・中学校の制服は、スクールカラーである茶色を基調とし、気品と機能性を重視したデザインとなっている。
小学校では、冬はベレー帽、夏は軽快な夏帽を着用する。
高校には制服はない。時、場所、場合に基づいて自ら着用する服装を判断する[4]。
編成
編集12年間を、第1期(1 - 3年生、「模索」)、第2期(4 - 6年生、「発見」)、第3期(7 - 9年生、「挑戦」)、第4期(10 - 12年生、「確立」)に分けている。
毎年クラス替えがある[5]。
高校から入学した生徒は、高1より混合クラスとなる[6]。
教育課程
編集「12年間一貫教育」、「少人数教育」、「国際教育」、「キリスト教教育」を教育の4つの柱としている[9]。
- 少人数教育
- 1クラス25名、1学年75名である。この少人数体制が高校生まで続く。児童・生徒のことをよく知るにはこの人数がベストであるとしている。
- 職員室は1つしかなく、小学校から高校までの教員が集う。
- 高校でも1クラス25名、1学年75名という数字は埼玉県で最小である[10]。
- 国際教育
- 1年生からアメリカ人教師による英語の授業がある。
- 楽しみながら英語の基礎を小学生段階で習得する。中学卒業までに英検準2級以上を目指す。
- 高校では、TOEFL ibt 80, 英検準1級取得を目標としている。海外で生活しても不自由ないレベルの英語力、英字新聞が初見で読めたり、自分の考えを論じることのできる力を目指す。
- キリスト教教育
フィールドプログラム(中学)
編集週に1時間、自分の関心のあることを掘り下げる時間がある。
- フィールドS(サイエンス)- 自然観察やプログラミングなど、サイエンスに関わることを学ぶ。
- フィールドA(アーツ)- 芸術や文学、歴史などをアクティブ・ラーニングで学ぶ。
- フィールドE(イングリッシュ)- 大使館訪問やインターナショナルスクールと交流。
アメリカ研修
編集中2~高2の希望者対象に、夏休みに4週間アメリカ研修が実施されている。
最初の2週間は、姉妹校コンコーディア大学(カリフォルニア州)に滞在し、英語研修やボランティア活動などを行う。
後半の2週間は、アリゾナ州フェニックスに移動し、同校と同じルーテル系の教会員の家にホームステイをするというプログラムである。
研修の目標は「キリスト教理解」「英語能力の育成」「人間理解」「アメリカの生活・文化の体験」である。
その他の制度
編集- 高校在学中に1年間、アメリカの姉妹校で学べる「高校在学中留学制度」がある。現地校で学んだ単位はすべて同校での単位とみなされ、1年後には学年を落とすことなく、仲間と同じ学年に復学することができる。この研修や留学をきっかけに、アメリカの大学に進学する生徒もいる。
- 生徒だけでなく教員や事務職員もアメリカで研修を受けている。
課業
編集- 週5日制である。
- 通知表は学期末ではなく年度末の1回としている[7]。
- 小学校
- 1 - 4年生は、担任教師がほとんどの科目を教えるが、5年生から教科担任制。
- 中学
- 高校
- 高3では通常の授業は5時限までで、6時限目以降は、それぞれの志望に対応した「受験講座」になる。全員の個別学習プランを作成し、英語でいえば習熟度別に4グループ制をとるなど、ここでも細やかな指導が行われる。政治経済や倫理などを受験科目に選ぶ生徒は少ないのが通例だが、たとえ一人でもマンツーマンで開講している。
行事
編集宿泊研修
編集小・中・高で修学旅行はない。代わりに、以下の宿泊研修がある[7]。
山の上学校(小学校)
編集福島県に所有する宿泊施設がある。夏は登山やキャンプ、冬はスキーレッスンを通して心身を鍛え、協働力を身につける。
山の上学校(中学)
編集夏と冬の年に2回、夏は登山や飯ごう炊飯・テント泊、冬にはスキー実習を行い、真のアクティブ・ラーニングを行う。
Final field trip(高2)
編集3泊4日で沖縄に行く。目的は平和学習であり、沖縄の自然、文化、生活を体験する。
山の上学校(高校)
編集勉強合宿を行う。
スクール・フェア
編集九月に行う学園祭のことを「スクール・フェア」と称する。小中高全校児童生徒が一緒に参加する。
中学生は教室で展示活動、高校生は模擬店、部活の研究発表、舞台での上演などが行われる。
体育祭
編集小1から高2まで11学年が縦割りで2組に分かれて競う。
競歩大会
編集中学高校では、1990年から生徒全員参加による競歩大会が行われている。当初は10kmコースだったが、1996年から30kmに伸ばし、毎年10月か11月に開催されていた。2010年より、20kmコースに短縮された[11]。前年の2009年11月6日に行われた競歩大会で3年生女子生徒の死亡事故が発生している[12]。
その他の行事
編集- 1年生から11年生は、2年に1度芸術鑑賞会がある。
- 卒業式のことを「コメンスメント」と称する。「コメンスメント」とは「出発」の意である[13]。
施設
編集2014年11月、現校地に新築移転した。敷地は約3万㎡。新校舎は卒業生の建築家が設計したもので、アメリカ人の牧師が建てた旧校舎のテイストを残しながらも、現代的で快適な造りになっている[7]。
教室棟、スポーツ棟、チャペル棟で構成される[14]。
- 教室棟
- 地上4階地下1階。
- 1・2階は小学校、3階が中学校、4階が高校である。
- 図書メディアスペース
- 蔵書は3万冊。
- 併設の畳スペースは、茶道など伝統文化イベントに活用されている。
- チャペル棟 - 2~4階部分が礼拝堂になっている[8]。
- スポーツ棟 - 体育館、温水プールを有する。
- 体育館 - 4階建て分の天井高がある。バスケットコートが楽に2面取れる広さである。
- グラウンド
- 公式のサッカーコートが余裕で取れる広さである。
- テニスコートが3面ある。
- 体育祭などの学校行事は敷地内にあるグラウンドで行っている。
- 山の上学校
- 宿泊施設。建築文化賞を受賞している。
- 夏・冬の山の上学校や部活の合宿で使用している。
活動
編集その他
編集- 1年に1度「光の子」というテーマ自由、全学年共通の文集を作る。
- スクールカウンセラーがおり必要に応じてカウンセリングを実施。また、保護者の相談にも応じている。
- 現校地では、学校から北浦和駅間のスクールバスがあるが、旧校舎の時は、高等部は原則徒歩通学であった[16][17]。現在は立地の変更に伴い、高等部もスクールバスを利用可能である。
入試
編集小・中・高それぞれで入試を実施している。
小学校は募集定員75名で、男女比は概ね同数としている。親子同伴面接(1日間)と入学試験(2日間)からなる。
中学入試は、2022年度は、3回入試を実施しており、第1回は1月10日、第2回は1月12日、第3回は2月4日であった。それぞれに4科型と英検利用型があるが、いずれも定員は少ない。
高校入試は、2022年度は1月22日に実施された。募集定員15名。自己推薦入試と一般入試があるが、いずれも単願のみである。筆記試験は英・国・数の各100点、45分の300点満点である。
本小学校から他の中学校へは受験する割合は1割である[5]。
著名な出身者
編集アクセス
編集脚注および参照
編集- ^ a b 教育方針 | 浦和ルーテル学院 2022年7月26日閲覧
- ^ panel-036-浦和ルーテル学院- UrawaLurtheran
- ^ urawa2020_0524_nyuko,indd
- ^ 制服 | 浦和ルーテル学院 2022年7月26日閲覧
- ^ a b c Q&A | 浦和ルーテル学院 2022年7月26日閲覧
- ^ 青山学院大学系属 浦和ルーテル学院高等学校 | 高校受験の情報サイト「スタディ」
- ^ a b c d e 浦和ルーテル学院中学校|学校特集|首都圏模試センター
- ^ a b c 青山学院大学系属浦和ルーテル学院中学校・高等学校2021|学校特集|首都圏模試センター
- ^ 教育の特色 | 浦和ルーテル学院 2022年7月26日閲覧
- ^ 高校の教育 | 浦和ルーテル学院 2022年7月26日閲覧
- ^ “こぼれ話その6 / 心と体を鍛える30km-強歩大会-”. 浦和ルーテル学院. 2011年4月24日閲覧。
- ^ “高3女子、学校の競歩大会中に死亡…埼玉”. YOMIURI ONLINE. 2009年11月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年10月28日閲覧。
- ^ 年間行事 | 浦和ルーテル学院 2022年7月26日閲覧
- ^ 施設紹介 | 浦和ルーテル学院 2022年7月26日閲覧
- ^ a b “学院の紹介/施設紹介”. 浦和ルーテル学院. 2011年4月24日閲覧。
- ^ “初等部/1日の生活”. 浦和ルーテル学院. 2011年4月24日閲覧。
- ^ “中高等部/1日の生活”. 浦和ルーテル学院. 2011年4月24日閲覧。
- ^ “卒業生からのメッセージ”. 浦和ルーテル学院. 2011年4月24日閲覧。
- ^ 『RED DIAMONDS OFFICIAL HANDBOOK 1994』南雲堂、1994年 ISBN 4-523-31036-X、61頁
- ^ テレビ埼玉ミュージック『埼玉の音楽家100人』人物新報社、2007年 ISBN 978-4903365046、122頁
外部リンク
編集- 浦和ルーテル学院小学校・中学校・高等学校
- 浦和ルーテル学院 (uls.urawamisono) - Facebook
- 大宮シオン・ルーテル教会