雨隠ギド
雨隠 ギド | |
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職業 | 漫画家 |
活動期間 | 2007年 - |
ジャンル | ファンタジー、ボーイズラブ、百合 |
代表作 |
『ファンタズム』[1] 『まぼろしにふれてよ』[1] 『恋煩いフリークス』[1] 『甘々と稲妻』[2] 『終電にはかえします』[2] |
3年ほど幼稚園に勤務後、『ウィングス』(新書館)2007年8月号に掲載された『ファンタズム』でデビュー[3][4]。代表作は『ファンタズム』、『まぼろしにふれてよ』、『恋煩いフリークス』、『甘々と稲妻』、『終電にはかえします』[1][2]。ペンネームは、好きな小説の登場人物をもじったものに由来[5]。
人物
編集料理はあまり上手ではない[6]。
好きな作品など
編集童話や寓話、児童小説が好き[7]。好きなボーイズラブ作家として、扇ゆずは、渡海奈穂、門地かおりを挙げている[7]。
最初に自分で買った漫画は『ドラえもん』で、映画もよく見たという[3]。『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』や『怪物くん』など、藤子不二雄作品の食事シーンが好き[3]。
弟の影響で『週刊少年ジャンプ』『近代麻雀』『漫画ゴラク』を読んでいた[3]。ホラー系も好んでいる[3]。
好きな漫画としてTONOの『カルバニア物語』を挙げている[3]。注目している作家は、庄司創だという[3]。
漫画について
編集描きたいシーンやセリフからストーリーを作っていくことが多いが、『甘々と稲妻』はキャラが先に作られた[8]。顔を描くことが好きで、表情が生きるように、意識して描いているという[8]。漫画を描く上で栄養分にしていること(頑張ろうと思えること)は、ご飯を食べることと、音楽や映画などの漫画とは別の媒体を見て、ポジティブな意味で打ちのめされること[9]。
こういう作品が描きたいと最初に思ったのは森博嗣のS&Mシリーズ[3]。
学生時代から漫画家になるまで
編集小学生時代は『りぼん』や『なかよし』を読んで育った[3]。小学校の卒業文集で将来の夢はイラストレーターと書いたが、漫画家になりたいと思っていた[3]。ストーリー漫画を描き始めたのは中学生の時で、友人に原作を書いて貰い、『ああっ女神さまっ』のような内容のものを描いていた[3]。高校時代は漫画から離れ、その後進学し、念願だった幼稚園の先生に就職[3]。働き出してから「マンガ描きたい」という気持ちが膨らみ、同人誌を描いていたが、プロデビューしていた友人に編集者を紹介して貰い、新書館からデビューした[3]。
作品リスト
編集漫画作品
編集- 新書館
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- ファンタズム(『ウィングス』2007年8月号[10]・2008年4月号[11] - 2008年7月号[12]) - デビュー作。
- 「ファンタズム」ドラマCDアフレコレポート(『ウィングス』2009年7月号[13])
- 夕暮れを少しわけてあげる(『ウィングス』2007年11月号[14])
- 扉マンガ(『ディアプラス』2007年11月号[15]、12月号[16])
- まぼろしにふれてよ(『ウィングス』2009年2月号[17] - 2012年10月号[18]) - 不定期連載。
- うぃんぐす絵日記今日のごはん(『ウィングス』2009年3月号[19])
- 恋まで百輪シリーズ
- 一瞬のアステリズム(『ピュア百合アンソロジー ひらり、』vol.1(2010年4月)[25])
- 永遠に少女(『ピュア百合アンソロジー ひらり、』Vol.4(2011年4月)[26])
- ナイトパレード(『ディアプラス』2011年7月号[27]・8月号)
- ひらがな線、あいう駅より(『ピュア百合アンソロジー ひらり、』Vol.6(2011年12月)[28])
- 密室の密かな星(『ディアプラス』2012年2月号[29] - 2012年8月号連載[注釈 1]、番外編「ちかみち遠回り」『ディアプラス』2012年12月号掲載)
- 密室のアフレコに行ってきましたレポ(『ディアプラス』2013年4月号)
- 少女プラネタリウム(『ピュア百合アンソロジー ひらり、』Vol.9(2012年11月)[30])
- 大人の階段の下(『ピュア百合アンソロジー ひらり、』Vol.10(2013年3月)[31])
- 線路沿い走る。(『ディアプラス』2013年5月号・6月号)
- 終電にはかえします(『ピュア百合アンソロジー ひらり、』Vol.11(2013年7月)[32])
- 姉の残りもの(『ウィングス』2013年10月号[33])
- 青年発火点シリーズ
- 青年発火点(『ディアプラス』2013年11月号 - 2014年4月号[注釈 2])
- 青い鳥より(『ディアプラス』2015年3月号 - 2015年5月号
- 火傷と爪痕(『ディアプラス』2014年7月号 - 2014年11月号[注釈 3])
- 「ひとつ屋根の下」特集コミック扉&1コママンガ(『ディアプラス』2014年10月号)
- 「ギャップ」特集コミック 扉&1コママンガ(『ディアプラス』2014年12月号)
- 君で最後(『ディアプラス』2015年7月号・8月号)
- はんぱもの(『ディアプラス』2016年10月号)
- ライバルには釘をさしとく(『ディアプラス』2017年4月号)
- あやしの湯ももいろ美人(『ディアプラス』2017年1月号 - 2017年7月号[注釈 4]、番外編『ディアプラス』2017年11月号)
- タマシイもあげる(『ディアプラス』2018年1月号 - 2018年6月号[注釈 5])
- 僕の完璧な恋人(『ディアプラス』2019年5月号 - 2019年10月号[注釈 6])
- 悪いおじさん(『ディアプラス』2020年12月号)
- ファンタズム(『ウィングス』2007年8月号[10]・2008年4月号[11] - 2008年7月号[12]) - デビュー作。
- KADOKAWAエンターブレイン
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- 恋煩いフリークス(『Fellows!』Vol.13 - Vol.18)
- 講談社
- 白泉社
- 小学館
-
- すくすくサイクル(『週刊ビッグコミックスピリッツ』23号(2021年)[38])
書籍
編集項目が存在する作品は、それを参照。
- 新書館〈ウィングス・コミックス〉
- ファンタズム(2008年8月22日発売[39]、ISBN 978-4-403-61915-1)
- まぼろしにふれてよ(2009年 - 2012年刊、全3巻)
- 2009年10月23日発売[40]、ISBN 978-4-403-61948-9
- 2011年11月25日発売[41]、ISBN 978-4-403-62128-4
- 2012年11月23日発売[42]、ISBN 978-4-403-62153-6
- まぼろしにふれてよ(2009年 - 2012年刊、全3巻)
- 新書館〈ディアプラス・コミックス〉
-
- 恋まで百輪(2010年11月30日発売[43]、ISBN 978-4-403-66293-5) - 初のボーイズラブコミックス[43]。
- 悪人を泣かせる方法(2011年11月25日発売[44]、ISBN 978-4-403-66327-7)
- 密室の密かな星(2012年10月30日発売[45]、ISBN 978-4-403-66363-5)
- 悪だくみにも花はふる(2013年8月30日発売[46]、ISBN 978-4-403-66398-7)
- 青年発火点(2014年6月30日発売[47]、ISBN 978-4-403-66428-1)
- 火傷と爪痕(2015年2月28日発売[48]、ISBN 978-4-403-66462-5)
- 青い鳥より(2015年10月30日発売[49]、ISBN 978-4-403-66493-9)
- あやしの湯ももいろ美人(2017年10月2日発売[50]、ISBN 978-4-403-66597-4)
- タマシイもあげる(2018年10月1日発売[51]、ISBN 978-4-403-66651-3)
- 僕の完璧な恋人(2020年2月1日発売[52]、ISBN 978-4-403-66715-2)
- 新書館〈ひらり、コミックス〉
-
- 終電にはかえします(2013年11月30日発売[53]、ISBN 978-4-403-67150-0) - 初の百合コミックス[53]。
- KADOKAWA〈ハルタコミックス〉
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- 恋煩いフリークス(2011年11月25日発売[54]、ISBN 978-4-04-727631-4)
- エディス編集部
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- 犬とつばめ(2012年1月6日発売、ISBN 978-4-86072-088-9)
- 講談社〈アフタヌーンKC〉
- 白泉社〈花とゆめコミックススペシャル〉
-
- ゆらゆらQ(2020年 - 刊、既刊4巻) - 2024年8月現在。
- 2020年11月6日発売[55][56]、ISBN 978-4-592-22801-1
- 2022年4月20日発売[57]、ISBN 978-4-592-22802-8
- 2023年6月20日発売[58]、ISBN 978-4-592-22803-5
- 2024年8月20日発売[59]、ISBN 978-4-592-23033-5
- ゆらゆらQ(2020年 - 刊、既刊4巻) - 2024年8月現在。
イラスト
編集- 新書館〈ウィングス文庫〉
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- 夜の王子と魔法の花(著:渡海奈穂、2010年11月10日発売[60]、ISBN 978-4-403-54160-5)
- 双葉社〈単行本〉
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- 雲形の三角定規(著:ゆずはらとしゆき、2012年5月16日発売[61][62]、ISBN 978-4-575-23770-2)
- 新書館〈ディアプラス文庫〉
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- 甘い手、長い腕(著:一穂ミチ、2014年4月10日発売[63]、ISBN 978-4-403-52349-6)
- リバーサイドベイビーズ(著:砂原糖子、2016年3月9日発売[64]、ISBN 978-4-403-52398-4)
- ほほえみ喫茶の恋みくじ(著:海野幸、2021年1月9日発売[65]、ISBN 978-4-403-52524-7)
アンソロジー
編集- 生徒会長に忠告公式アンソロジー(2013年4月25日発売[66]、ISBN 978-4-403-67143-2)
- 夏目イサク ファンブック ゲストコミック(2013年11月30日発売[67]、ISBN 978-4-403-65066-6)
その他
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d “雨隠ギド”. コミックナタリー (ナターシャ) 2022年12月14日閲覧。
- ^ a b c “雨隠ギド”. アフタヌーン公式サイト. 講談社. 2023年6月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m “【インタビュー】大切なのは「ギャップ萌え」と「カタルシス」! 『甘々と稲妻』雨隠ギド【後編】”. このマンガがすごい!WEB. 2021年1月21日閲覧。
- ^ 『ウィングス』2007年8月号にデビューと書かれている。
- ^ “雨隠ギド先生インタビュー”. Renta!. 2021年1月27日閲覧。
- ^ ““年齢差萌え”の食卓、なぜおいしいの!?──先生と教え子と愛娘のドラマ”. 講談社 (2016年5月20日). 2021年1月27日閲覧。
- ^ a b “雨隠ギド先生インタビュー”. ちるちる (2011年11月18日). 2021年1月27日閲覧。
- ^ a b “【インタビュー】先生×女子高生×ごはんで好きなもの全部のせ! 『甘々と稲妻』雨隠ギド【前編】”. このマンガがすごい!WEB (2014年7月9日). 2021年1月27日閲覧。
- ^ “「甘々と稲妻」特集 雨隠ギドインタビュー”. コミックナタリー. 2021年1月26日閲覧。
- ^ “ウィングス 2007年8月号”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “ウィングス 2008年4月号”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “ウィングス 2008年7月号”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “ウィングス 2009年7月号”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “ウィングス 2007年11月号”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “ディアプラス 2007年11月号”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “ディアプラス 2007年12月号”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “ウィングス 2009年2月号”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “ウィングス 2012年10月号”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “ウィングス 2009年3月号”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “ディアプラス 2009年9月号”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “ディアプラス 2009年10月号”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “ディアプラス 2010年3月号”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “ディアプラス 2011年1月号”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “ディアプラス 2011年9月号”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “ピュア百合アンソロジー ひらり、 vol.1”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “ピュア百合アンソロジー ひらり、 vol.4”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “ディアプラス 2011年7月号”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “ピュア百合アンソロジー ひらり、 vol.6”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “ディアプラス 2012年2月号”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “ピュア百合アンソロジー ひらり、 vol.9”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “ピュア百合アンソロジー ひらり、 vol.10”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “ピュア百合アンソロジー ひらり、 vol.11”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “ウィングス 2013年10月号”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “雨隠ギド、good!アフタで園児の友情描く読み切り”. コミックナタリー (2011年1月7日). 2021年1月27日閲覧。
- ^ ““契約”から始まる新婚ラブコメ、雨隠ギドの新連載「おとなりに銀河」goodアフタで”. コミックナタリー (2020年4月7日). 2021年1月26日閲覧。
- ^ 「おとなりに銀河 最終話 おとなりの君に」『good!アフタヌーン』2023年6号、講談社、2023年5月6日、331頁、ASIN B0C2ZXR1WB。
- ^ “千歳四季「蒼竜の側用人」スピンオフシリーズ&雨隠ギドの新連載、ザ花とゆめで”. コミックナタリー (2019年10月25日). 2021年1月26日閲覧。
- ^ “すくすくサイクル:「甘々と稲妻」作者の新作読み切りが「スピリッツ」に 農業通じて成長”. まんたんウェブ (2021年5月10日). 2021年5月10日閲覧。
- ^ “ファンタズム”. 新書館. 2021年1月26日閲覧。
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- ^ “まぼろしにふれてよ(2)”. 新書館. 2021年1月26日閲覧。
- ^ “まぼろしにふれてよ(3)”. 新書館. 2021年1月26日閲覧。
- ^ a b “恋まで百輪”. 新書館. 2021年1月26日閲覧。
- ^ “悪人を泣かせる方法”. 新書館. 2021年1月26日閲覧。
- ^ “密室の密かな星”. 新書館. 2021年1月26日閲覧。
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- ^ “青い鳥より”. 新書館. 2021年1月26日閲覧。
- ^ “あやしの湯ももいろ美人”. 新書館. 2021年1月26日閲覧。
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- ^ “恋煩いフリークス”. KADOKAWA. 2021年1月26日閲覧。
- ^ “雨隠ギド「ゆらゆらQ」1巻、かわいい狐っ子と寡黙少年のほのぼのラブコメ”. コミックナタリー (2020年11月6日). 2021年1月26日閲覧。
- ^ “ゆらゆらQ 1”. 白泉社. 2021年1月26日閲覧。
- ^ “ゆらゆらQ 2”. 白泉社. 2022年4月29日閲覧。
- ^ “ゆらゆらQ 3”. 白泉社. 2023年9月14日閲覧。
- ^ “ゆらゆらQ 4”. 白泉社. 2024年8月20日閲覧。
- ^ “夜の王子と魔法の花”. 新書館. 2021年1月26日閲覧。
- ^ “雲形の三角定規”. 双葉社. 2021年2月20日閲覧。
- ^ “『雲形の三角定規』 が単行本になりました。”. ゆずはら置き場/パノラマ観光公社. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “甘い手、長い腕”. 新書館. 2021年1月26日閲覧。
- ^ “リバーサイドベイビーズ”. 新書館. 2021年1月26日閲覧。
- ^ “ほほえみ喫茶の恋みくじ”. 新書館. 2021年1月26日閲覧。
- ^ “生徒会長に忠告公式アンソロジー”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “夏目イサク ファンブック”. 新書館. 2021年2月23日閲覧。
- ^ “アニメ「メダリスト」応援企画が始動、第1弾は雨隠ギドがイラスト寄稿”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年12月1日). 2024年12月1日閲覧。
外部リンク
編集- 雨隠ギド (@gidogakure) - X(旧Twitter)