長田重一

日本の生物学者

長田 重一(ながた しげかず、1949年(昭和24年)7月15日 - )は、日本生物学者分子生物学)である。大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授。石川県金沢市出身[1]

長田 重一(ながた しげかず)
日本学士院より公開された肖像写真
生誕 (1949-07-15) 1949年7月15日(75歳)
日本の旗 日本 石川県金沢市
居住 日本の旗 日本
スイスの旗 スイス
国籍 日本の旗 日本
研究分野 分子生物学生化学
研究機関 東京大学
チューリッヒ大学
大阪大学
京都大学
出身校 東京大学
博士課程
指導教員
上代淑人
主な業績 細胞死の分子機構に関する研究
主な受賞歴 ロベルト・コッホ賞(1995年)
恩賜賞日本学士院賞(2000年)
プロジェクト:人物伝
テンプレートを表示

略歴

編集

金沢市立兼六中学校金沢大学附属高等学校を経て、1972年東京大学理学部生物化学科を卒業。1977年東京大学大学院理学系研究科博士課程を修了し、理学博士の学位を取得。博士論文は「ポリペプチド鎖延長因子1.EF-1の精製と機能」。チューリッヒ大学分子生物学研究所研究員、東京大学医科学研究所助手、大阪バイオサイエンス研究所分子生物学研究部部長、大阪大学大学院生命機能研究科時空生物学教室教授・医学系研究科遺伝学教室教授を経て、2015年より大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授。2010年日本学士院会員

アポトーシス研究の第一人者として知られ、サイトカインであるINF-αG-CSFの遺伝子を分離し、その構造を解明した。

受賞・栄典

編集

社会との関わり

編集
  • 2014年の年末から2015年の年初にかけて、「日本の科学を考える」というWebサイトの「捏造問題にもっと怒りを」というトピックのコメント欄および2ちゃんねるの「捏造、不正論文 総合スレネオ 24」という掲示板において、1998年~2002年に出版された責任著者を務める5報の論文に不自然な画像データの酷似があることが指摘され、全国紙NHKで報道された(匿名Aによる論文大量不正疑義事件[4][5][6]。5報のうちNature誌の論文1報については2015年10月に再実験したデータを用いて修正を行った[7]。修正後、この修正されたNature論文は1998年に世界で発表された論文の中で最も多く引用されたとの説明を2016年のNature Japanのインタビューで行った[8]

脚注

編集
  1. ^ 2018年6月16日、ホテル日航金沢におきまして金沢大学第二内科同窓会が開催されました。金沢大学大学院
  2. ^ 朝日賞 1971-2000年度”. 朝日新聞社. 2022年8月18日閲覧。
  3. ^ 令和4年秋の叙勲 瑞宝重光章受章者” (PDF). 内閣府. 2023年1月16日閲覧。
  4. ^ 【超STAP事件】日本の学会は捏造論文だらけ!大スキャンダルに発展か 堀川大樹「むしマガ」Vol.272 2015年1月11日 2016年12月9日閲覧
  5. ^ ネット上で指摘された「類似画像」論文に関して大学側が調査へ しかし疑惑はさらに拡大する恐れ 日本の科学と技術 January 10, 2015 2016年12月9日閲覧
  6. ^ [1] 世界変動展望 著者 Twitter 2015年2月4日 2016年12月9日閲覧
  7. ^ Corrigendum: Cleavage of CAD inhibitor in CAD activation and DNA degradation during apoptosis Nature Volume: 526, Page:728 Date published:(29 October 2015) 2016年12月9日閲覧
  8. ^ 混沌状態をすっきりさせるような研究が好き 「私」とNature 2016年 2016年12月9日閲覧

外部リンク

編集