長浦京
日本の小説家
長浦 京(ながうら きょう、1967年10月14日[1] - )は、日本の小説家、時代小説作家。本名、田村浩一郎[1]。
経歴
編集埼玉県生まれ[2]。法政大学経営学部を卒業する[3]。出版社勤務などを経て放送作家になる[4]。その後、難病指定の病にかかり、闘病生活に入る[5]。
2011年、退院後に初めて書き上げた時代小説「赤刃」で第6回小説現代長編新人賞を受賞する(応募時のペンネームは長浦縁真)[6]。2012年、同作が刊行され、小説家デビューを果たす[3]。「入院中に、命とは何か、生きるとは何かについて考えるようになり、それがきっかけで小説を書いた」との旨を述べている[4]。日本そば店に勤務する傍ら、執筆を続けている[3]。
受賞・候補歴
編集ミステリ・ランキング
編集- 週刊文春ミステリーベスト10
- 2016年 - 『リボルバー・リリー』12位[11]
- 2022年 - 『プリンシパル』11位
- このミステリーがすごい!
- 2017年 - 『リボルバー・リリー』6位
- 2020年 - 『マーダーズ』14位
- 2021年 - 『アンダードッグス』5位
- 2023年 - 『プリンシパル』5位
- ミステリが読みたい!
- 2017年 - 『リボルバー・リリー』3位
- 2020年 - 『マーダーズ』6位
- 2021年 - 『アンダードッグス』11位
- 2023年 - 『プリンシパル』11位
作品リスト
編集単行本
編集- 『赤刃』(2012年1月 講談社 / 2015年11月 講談社文庫)
- 『リボルバー・リリー』(2016年4月 講談社 / 2019年3月 講談社文庫)
- 『マーダーズ』(2019年1月 講談社 / 2023年6月 講談社文庫)
- 『アンダードッグス』(2020年8月 KADOKAWA / 2023年9月 角川文庫)
- 初出:『小説 野性時代』2019年2月号 - 12月号(連載時タイトル「ルーザーズ1997」)
- 『アキレウスの背中』(2022年2月 文藝春秋 / 2024年9月 文春文庫)
- 初出:『別冊文藝春秋』2020年9月号 - 2021年7月号
- 『プリンシパル』(2022年7月 新潮社)
- 初出:『小説新潮』2019年12月号 - 2020年11月号
- 『アンリアル』(2023年6月 講談社)
- 初出:『小説現代』2020年4月号 - 2021年4月号(連載時タイトル「NOC 緋色の記憶」)
- 『1947』(2024年1月 光文社)
- 初出:『ジャーロ』No.74–88(2021年1月 - 2023年5月、全13回)
アンソロジー収録作品
編集- 「冥土の契り」 - 『決戦! 忠臣蔵』(2017年3月 講談社)収録
- 「シスター・レイ」 - 『警官の道』(2021年12月 KADOKAWA / 2023年12月 角川文庫)収録
- 初出:『小説 野性時代 特別編集』2022年冬号
未書籍化作品
編集- 小説
- 「銀のジャンナ」 - 『小説推理』2023年1月号 - 2023年9月号
- 「NOC 緋色の追憶2」 - 『小説現代』2022年12月号 - 連載中
- 随筆
- 「卵とミルクと砂糖の小宇宙」 - 『別冊文藝春秋』2019年7月号
映像化作品
編集映画
編集脚注
編集出典
編集- ^ a b 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.459
- ^ 赤刃/長浦京/〔著〕 本・コミック : オンライン書店e-hon
- ^ a b c 『赤刃』(長浦京)|講談社BOOK倶楽部
- ^ a b “【特別公開】実力派作家・長浦京が死の淵を彷徨った末にえぐり出したの渾身の時代小説『赤刃』(長浦 京)”. 現代ビジネス. 講談社 (2015年11月29日). 2023年5月26日閲覧。
- ^ 赤刃 講談社文庫 : 長浦京 | ローチケHMV - 9784062932622
- ^ a b 小説現代長編新人賞受賞作・候補作一覧1-11回|文学賞の世界
- ^ “「リボルバー・リリー」長浦京さん 念願の大藪晴彦賞 「ずっと憧れの存在だった」”. 産経ニュース (産経デジタル). (2017年2月27日) 2023年5月26日閲覧。
- ^ “第二回「細谷正充賞」発表”. 文人墨客 (2019年10月17日). 2023年5月26日閲覧。
- ^ “2020年 第73回 日本推理作家協会賞”. 日本推理作家協会. 2023年5月26日閲覧。
- ^ “【速報】第164回直木三十五賞候補作が発表されました。”. 本の話. 文藝春秋 (2020年12月18日). 2023年5月26日閲覧。
- ^ “週刊文春ミステリーベスト10 2016年【国内部門】第1位は『罪の声』”. 文春オンライン. 文藝春秋 (2016年12月1日). 2023年5月26日閲覧。
- ^ “「リボルバー・リリー」主演は綾瀬はるか 映像化に「ワクワク感ありました」 長谷川博己ら豪華顔ぶれ”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2023年2月28日) 2023年5月26日閲覧。