西洋の音楽理論における長七度は、全音階における七度音程のうちの大きい方で、11半音に跨る音程である。例えば、C(ド)からB(シ)までの音程が長七度であり、C(ド)の11半音上にB(シ)がある。また、根音から長七度上の音を長三和音に付加すると長七の和音になり、長調の機能和声の中では I7 や IV7 として現れる[2]

長七度
転回形 短二度
名称
別称 -
略称 M7
音程の広さ
半音の数 11
インターバルクラス 1
純正音程 15:8[1],  50:27
セント値
平均律 1100
純正律 1088, 1067
長七度音程 Major seventh on C.mid Play[ヘルプ/ファイル]

周波数比

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純正律の長七度は15:8のピッチ比に対応する(  play[ヘルプ/ファイル])。一方で12平均律では11半音(1100 セント)に等しく、純正律の長七度より約12セントほど高い。

関連項目

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脚注

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  1. ^ Haluska, Jan (2003). The Mathematical Theory of Tone Systems, p.xxiii. ISBN 0-8247-4714-3. Classic major seventh.
  2. ^ Benward & Saker (2003). Music: In Theory and Practice, Vol. I, p.229. Seventh Edition. ISBN 978-0-07-294262-0.
長七度
半音 インターバルクラス 平均律におけるセント 全音階に基づく名前 純正律における振動数比 純正律におけるセント 平均律と純正律のセント差
11 1 1100 cents 長七度 15:8 1088 -12 cents
そのほかの音程
一度 - 短二度 - 長二度 - 短三度 - 長三度 - 完全四度 - 増四度 - 減五度 - 完全五度 - 短六度 - 長六度 - 短七度 - 長七度 - 八度