鈴木 継美(すずき つぐよし/つぐみ、1932年2月26日[1] - 2008年5月25日)は、日本の人類生態学英語版者。東京大学名誉教授、元国立環境研究所長。

来歴

編集

東京生まれ。1955年東京大学医学部医学科卒。1960年同公衆衛生学研究室助手、同年医学博士。論文の題は「無機水銀曝露時の医学的諸元と環境水銀濃度の衛生学的考察」[2]。1968年同保健学科人類生態学研究室助教授、1971年東北大学医学部公衆衛生学科教授、1979年東京大学教授、1993年定年退官、国立環境研究所所長。1999年環境科学会会長。2001年環境省中央環境審議会会長代理。

2002年、勲二等瑞宝章を受章。2008年5月25日、肺炎のため死去[1]

著書

編集
  • 『人類生態学の方法』東京大学出版会(UP選書)1980
  • 『生態学的健康観』篠原出版 1982.6
  • 『人類生態学と健康』篠原出版 1989.7
  • 『パプアニューギニアの食生活 「塩なし文化」の変容』(中公新書)1991

共編著

編集
  • 『煙霧の文明 現代病の種々相』勝沼晴雄,小泉明共著 日本評論新社 1963
  • 『公衆衛生学』勝沼晴雄,小泉明共著 医学書院(系統看護学講座)1968
  • 『人類生態学ノート』勝沼晴雄共編 東京大学出版会(UP選書)1970
  • 『公衆栄養学』細谷憲政,手塚朋通共編著 日本栄養士会編 第一出版 1974
  • 『食生活研究 新しい視点から人間の栄養を考える試み』細谷憲政共編 第一出版 1975
  • 『水銀とセレン』大井玄,井村伸正共編 篠原出版 1977.8
  • 『重金属中毒』和田攻共編 医歯薬出版 1978.6
  • 『環境 その生物学的評価』大塚柳太郎共編 篠原出版 1980.8
  • 『栄養生態学 世界の食と栄養』小石秀夫共編 恒和出版 1984.11
  • 『栄養大学講座 8 公衆栄養活動』光生館 1985.2
  • 『食生活論』宮崎基嘉共著 放送大学 1986.3
  • 『環境学研究フォーラム 1 環境の安全性 その評価をめぐって』田口正共編 恒星社厚生閣 1987.12
  • 『環境学研究フォーラム 3 環境研究と疫学 その有効性と限界』大井玄共編 恒星社厚生閣 1987.12
  • 『食と栄養の生態学』放送大学 1991.3
  • 『地球の気候変化と健康リスク 温暖化とオゾン層破壊は健康に何をもたらすか!? シンポジウム「地球気候変化に伴う健康への影響」』安藤満共編 合同出版 1992.10
  • 『日本人の食習慣の特徴と疾患』江沢郁子共編 第一出版 1992.9
  • 『ミネラル・微量元素の栄養学』和田攻共編 第一出版 1994.12
  • 『花粉アレルギーと大気汚染』兜真徳共編 篠原出版 1995.5

翻訳

編集
  • D.F.オーウェン『人類生態学入門 熱帯アフリカにおける人間の生態』白日社 1975

参考

編集
  • 「人類生態学の方法」著者略歴

脚注

編集
  1. ^ a b 『現代物故者事典2006~2008』(日外アソシエーツ、2009年)p.343
  2. ^ 博士論文書誌データベース
先代
市川惇信
国立環境研究所所長
1994年 - 1996年
次代
石井吉徳
先代
森嶌昭夫
環境科学会会長
1999年 - 2000年
次代
二瓶好正
先代
新設
環境省中央環境審議会会長代理
2001年 - 2003年
次代
山本良一