釜ヶ渕堰堤
長野県松本市にあるダム
釜ヶ渕堰堤(かまがふちえんてい)は、長野県松本市安曇(旧南安曇郡安曇村)、信濃川水系犀川の上流部(梓川)に建設されたダム。高さ29メートルの積石アーチ式コンクリート砂防堰堤である。国の登録有形文化財。
釜ヶ渕堰堤 | |
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所在地 | 長野県松本市安曇4460地先 |
位置 | 北緯36度12分51秒 東経137度36分54秒 / 北緯36.21417度 東経137.61500度 |
河川 | 信濃川水系犀川(梓川) |
ダム湖 | - |
ダム諸元 | |
ダム型式 |
アーチ式コンクリートダム (砂防堰堤) |
堤高 | 29.0 m |
堤頂長 | 79.0 m |
堤体積 | - m3 |
流域面積 | - km2 |
湛水面積 | - ha |
総貯水容量 | - m3 |
有効貯水容量 | - m3 |
利用目的 | 砂防 |
事業主体 | 国土交通省 |
電気事業者 | - |
発電所名 (認可出力) | - |
施工業者 | - |
着手年 / 竣工年 | 1936年 / 1943年 |
備考 | 国の登録有形文化財 |
概要
編集1915年、焼岳の噴火による大量の泥流が犀川上流部(梓川)をせき止めてられて大正池が誕生した。この堆積した土砂の流出を防ぎ、上高地の景観と犀川流域の保全を目的に、大正池の河口直下に建設されている。かつては県道沿いに上高地に向かう途中に見ることができたが、県道の崩落事故が度重なったため2005年に新しい釜トンネルに付け替えられ、ほとんど人目に触れることはなくなった。
歴史
編集1936年(昭和11年)に着工し、1943年(昭和18年)に釜ヶ渕堰堤本体工事が、翌年昭和19年に下流側の本副堰堤工事が竣工した。内部の構造は主に玉石を埋め込んだ粗石コンクリートで、表面は現地の石を加工した築石を用いている。梓川流域ではこの堰堤の着工に先立ち、1932年(昭和7年)に国の直轄砂防工事が始められており、当初は梓川沿いの山腹工や、沢渡周辺の川への小規模な砂防工事が行われた。2002年(平成14年)8月、国の登録有形文化財に登録。
関連項目
編集外部リンク
編集- 国土交通省 - 河川局 - 砂防部 - 登録有形文化財に登録された歴史的砂防施設 - 釜ヶ渕堰堤
- 上高地公式Website - 釜ヶ渕堰堤
座標: 北緯36度12分51.15秒 東経137度36分54.11秒 / 北緯36.2142083度 東経137.6150306度