野上下郷石塔婆
埼玉県長瀞町にある板碑
概要
編集緑泥片岩で、高さは地上1丈6尺7寸、幅3尺3寸2分、厚さ4寸。同質の台石上に立ち、表面上部には釈迦如来を表す種子(梵字)が刻され、次に梵字で光明真言が4行にわたって刻され、下部には応安二年(1369年)己酉十月日の年時と「願以此功徳、普及於一切、我等与衆生、皆共成仏道」の回向偈(法華経化城喩品)が刻されている。「天道大日如来碑」とも称され、仲山城主阿仁和直家のためにその遺族によって建立されたものという。この種の関東型板碑で現存する最大のものとされる。「応安」の当時は南北朝時代であり、南北両朝がそれぞれに元号を制定していたが、「応安」は北朝側の元号である。
史跡指定
編集脚注
編集- ^ 「埼玉県内の国・県指定等文化財件数」(埼玉県サイト、ページ下方の「文化財一覧」を参照)
関連項目
編集外部リンク
編集- 野上下郷石塔婆 - 国指定文化財等データベース(文化庁)
- 野上下郷石塔婆 - 長瀞町役場
- 野上下郷石塔婆(石材採掘遺跡を含む) - ジオパーク秩父