酸化ストロンチウム
酸化ストロンチウム(さんかストロンチウム、strontium oxide)はストロンチウムと酸素の化合物である。組成式はSrOで、強塩基性酸化物である。空気中でストロンチウムを燃焼すると、酸化ストロンチウムと窒化ストロンチウムSr3N2の混合物が得られる。炭酸ストロンチウムSrCO3の分解からも生成する。
酸化ストロンチウム | |
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酸化ストロンチウム | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 1314-11-0 |
特性 | |
化学式 | SrO |
モル質量 | 103.63 g mol−1 |
外観 | 無色結晶または白色粉末 |
密度 | 4.7 g cm−3, 固体 |
融点 |
2430 ℃ |
沸点 |
〜3000 ℃ |
水への溶解度 | 分解 |
構造 | |
結晶構造 | 立方晶系 |
熱化学 | |
標準生成熱 ΔfH |
−592.0 kJ mol−1[1] |
標準モルエントロピー S |
54.4 J mol−1K−1 |
標準定圧モル比熱, Cp |
45.02 J mol−1K−1 |
危険性 | |
EU Index | Not listed |
Rフレーズ | R34 |
Sフレーズ | S26 S36/37/39 S45 |
引火点 | 不燃性 |
関連する物質 | |
関連物質 | 酸化マグネシウム 酸化カルシウム 酸化バリウム |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
合成方法
編集炭酸ストロンチウム、水酸化ストロンチウム、または硝酸ストロンチウムをるつぼに入れて強熱すると得られる[2]
性質
編集無色の結晶または白色粉末で、立方晶系の塩化ナトリウム型構造をとり、その格子定数はa = 0.5144 nmである[3]。 水中では激しく発熱しながら分解して水酸化ストロンチウムになる。
高温でアルミニウムと反応させることにより単体のストロンチウムを生成する。