遙かなる影
「遙かなる影」(はるかなるかげ、原題:(They Long to Be) Close to You)は、バート・バカラックとハル・デイヴィッドが作った楽曲。英語圏では、本作品を収録したカーペンターズのアルバムのタイトルから「Close to You」と略記することも多い。
「遙かなる影」 | ||||||||
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カーペンターズ の シングル | ||||||||
初出アルバム『遙かなる影』 | ||||||||
B面 | 愛しつづけて | |||||||
リリース | ||||||||
録音 | 1970年 | |||||||
ジャンル | ポップス | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | A&Mレコード | |||||||
作詞・作曲 |
バート・バカラック ハル・デイヴィッド | |||||||
プロデュース | ジャック・ドーアティ | |||||||
ゴールドディスク | ||||||||
ゴールドディスク | ||||||||
チャート最高順位 | ||||||||
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カーペンターズ シングル 年表 | ||||||||
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概要
編集1963年にリチャード・チェンバレンによって初めてレコーディングされた。1964年にディオンヌ・ワーウィックが『Make Way for Dionne Warwick』で、1967年にダスティ・スプリングフィールドが『Where Am I Going?』でカバーした。1968年には作者のバート・バカラックも本作品を吹き込んでいる。
1970年5月20日、シングルA面曲としてカーペンターズのバージョンが発表される[1]。B面はリチャード・カーペンターがリード・ボーカルをとる「愛しつづけて(I Kept on Lovin' You)」。同年7月25日から8月15日にかけてビルボード・Hot 100で4週連続1位を記録した[2]。彼らにとって初のナンバーワン・ソングである。ビルボードのイージーリスニング・チャートでも1位を記録し、ゴールドディスクに輝いた。また、1970年の年間チャート2位を記録した。
シングル盤には、フェイドアウトするもの、ピアノ間奏部で終わるもの、ミックス違いなど様々なヴァージョンが存在する。
途中フリューゲルホルンのソロパートが存在するが、リチャードはこのパートをカーペンターズが在籍するA&Mレコードの創設者の1人であるハーブ・アルパートに依頼する予定で書いたという。しかし、アルパートが不在だったため、B.B.キングやディオンヌ・ワーウィックなどの作品に参加するスタジオ・ミュージシャンとして活躍していたチャック・フィンドレーに打診。フィンドレーはアルパートそっくりの演奏を披露したため、作者であるバート・バカラックを始め、殆どの関係者はフィンドレーが演奏している事に気がづかなかったとリチャードは語っている[3]。
「愛のプレリュード」と共にグラミーの殿堂入りを果たした[4]。
1993年には、カーペンターズ版の同曲が、フジテレビ系ドラマ『パパと呼べないの!』の主題歌に起用された。また、1998年の映画『メリーに首ったけ』にも挿入歌として使用されたほか、マイケル・ボルトンの歌うヴァージョンが2015年の映画『パパが遺した物語』の挿入歌に採用されている。
その他のカバー・バージョン
編集- シラ・ブラック - 『Sweet Inspiration』(1970年)
- ダイアナ・ロス - 『Everything Is Everything』(1970年)
- B・J・トーマス - 『Most of All』(1970年)
- ブーツ・ランドルフ - 『Boots with Brass』(1970年)
- ジョニー・マティス - 『Close to you』(1970年)
- アンディ・ウィリアムス - 『Andy Williams Show』(1970年)
- ベッツィ&クリス - 『ベッツィ&クリス・オン・ステージ』(1970年)[5]
- フランク・シナトラ - 『Sinatra & Company』(1971年)
- ペリー・コモ - 『It's impossible』(1971年)
- アイザック・ヘイズ - 『Black Moses』(1971年)
- クロディーヌ・ロンジェ - 『We've Only Just Begun』(1971年)
- 布施明 - 『布施明がバカラックに会った時』(1971年)
- スティーヴィー・ワンダー (1972年)
- カーメン・マクレエ - 『The Great American Songbook』(1972年)
- エンゲルベルト・フンパーディンク - 『In Time』(1972年)
- BTエクスプレス - 1976年のシングル
- リン・アンダーソン - 『The Best of Lynn Anderson - Memories and Desires』(1982年)
- 今井美樹 - 『fiesta』(1988年)
- EPO - 『バラード』(1989年)
- 阿川泰子 - 『CLOSE TO YOU』(1996年)
- paris match - 『volume one』(2000年)。カバーアルバム『Our Favourite Pop』(2007年)にも収録。また、別バージョンが『5th Anniversary』(2005年)に収録。
- SING LIKE TALKING - TBS系情報番組ブロードキャスターのエンディング曲(2001年)。ベスト・アルバム『ROUND ABOU』にも収録。
- ポール・ウェラー - 『スタジオ150』(2004年)
- リック・アストリー - 『ポートレイト』(2005年)
- オリビア・オン - 『Fall in Love With Olivia』(2007年)
- バリー・マニロウ - 『The Greatest Songs of the Seventies』(2007年)
- つじあやの - コンピレーション・アルバム『イエスタデイ・ワンス・モア〜TRIBUTE TO THE CARPENTERS〜』(2009年)
- NICOTINE - カーペンターズ楽曲のカバーアルバム『GOD SAVE THE CARPENTERS』(2009年)
- 千葉はな - コンピレーション・アルバム『雪と花の子守唄 -バカラック・ララバイ集-』(2009年)[6]
- 細野晴臣 - コンピレーション・アルバム『All Kinds of People Love Burt Bacharach』(2010年)に収録。『Heavenly Music』(2013年)にも収録。
- フランク・オーシャン - 『Blonde』(2016年)
- 藤井風 - 『HELP EVER HURT NEVER』初回限定盤(2020年)および『HELP EVER HURT COVER』(2021年)
- 原田知世 - 『恋愛小説4 〜音楽飛行』(2023年)
- シエリ(藤原さくら) - ムジカ・ピッコリーノシーズン10第11話にて。他の登場人物がコーラスとして参加している。
- noon - トヨタホームのCMソング。
- Cubic U(宇多田ヒカル) - 中京テレビ放送のクロージング(放送終了告知放送)のBGMとして1999年下半期から2007年6月まで使用された。
- 杏里 - サターン(日本ゼネラルモーターズ)のCMソング。
出典
編集- ^ a b 45cat - Carpenters - (They Long To Be) Close To You / I Kept On Loving You - A&M - USA - 1183
- ^ The Hot 100 - 1970 Archive | Billboard Charts Archive
- ^ Schmidt, Randy L. (2012-10) (英語). Yesterday Once More: The Carpenters Reader. Chicago Review Press. ISBN 978-1-61374-414-7
- ^ grammy.com
- ^ Betsy & Chris - On Stage (Vinyl, LP, Album) at Discogs
- ^ 雪と花の子守唄 -バカラックララバイ-
関連項目
編集先代 スリー・ドッグ・ナイト 「ママ・トールド・ミー」 |
Billboard Hot 100 ナンバーワンシングル 1970年7月25日 - 8月15日(4週) |
次代 ブレッド 「二人の架け橋」 |
先代 ミゲル・リオス 「よろこびのシンフォニー 第9」 |
Easy Listening ナンバーワンシングル 1970年7月11日 - 8月15日(6週) |
次代 B・J・トーマス 「君を信じたい」 |