遠軽中継局(えんがるちゅうけいきょく)は、北海道紋別郡遠軽町弥生にあるテレビ・ラジオの中継局である。

概要

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  • 遠軽町は地理的な問題上、網走送信所紋別中継局の電波が届かなかったり受信がしにくかったりする。これを改善すべくため設置された。
  • また、コールサインはないものの、STVテレビが放送局としては「遠軽放送局」(中継局は通称)というが、施設はNHK・在札民放とも「遠軽テレビ中継放送所」である[要出典]

地上デジタルテレビジョン放送送信設備

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遠軽中継局
(NHK北見放送局)
 
遠軽中継局(HBC・STV・
HTB・UHB、HTBとUHBは
アナログ放送を含む)
リモコン
キーID
放送局名 物理
ch
空中線電力 ERP 偏波面 放送対象地域 放送区域
内世帯数
開局日
1 HBC
北海道放送
32 10W 46W 水平偏波 北海道 約8,900世帯 2009年
1月16日
2 NHK
北見教育
23 58W 全国
3 NHK
北見総合
30 オホーツク圏
5 STV
札幌テレビ放送
29 47W 北海道
6 HTB
北海道テレビ放送
31
7 TVh
テレビ北海道
25 48W 約8,640世帯[1] 2013年
11月27日[1][2][3][4]
8 UHB
北海道文化放送
33 46W 約8,900世帯 2009年
1月16日
  • 2013年秋[2][3]に開局する予定のTVhを除いて、NHK北見放送局・在札民放ともに2009年1月16日に開局した。施設はNHK・在札民放ともに既存施設を改修しての継続使用となっており、NHK北見放送局が単独使用、在札民放はHTBとUHBが共同使用していたアナログ中継局に相乗りしての使用である。そのため、HTBとUHBは2011年7月24日まで、同じ施設でアナログ放送とのサイマル放送を行っていた。HBCとSTVは後述の通りアナログ放送では単独使用だったため、この施設ではデジタル放送のみのサービスとなっている。
  • TVhは2013年11月27日に開局したが、どちらの施設を使用するかは未定。ただし、使用チャンネルは25chを使用する[1]。なお、遠軽町に隣接する紋別郡湧別町の一部地域では、当中継局の受信元である網走送信所の電波でもカバーされているため、TVhが視聴できる可能性がある。

地上アナログテレビジョン放送送信設備

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遠軽中継局(HBC)
 
遠軽中継局(STV)
チャンネル 放送局名 空中線
電力
ERP 偏波面 放送対象地域 放送区域
内世帯数
開局日
2 NHK
北見総合
映像100W/
音声25W
映像155W/
音声39W
水平偏波 オホーツク圏 不明 1964年
12月1日[5]
4 HBC
北海道放送
映像160W/
音声40W
北海道 1968年
10月29日[6]
6 STV
札幌テレビ放送
映像155W/
音声39W
1965年
10月22日[7]
10 NHK
北見教育
映像150W/
音声37W
全国 1964年
12月1日[5]
38 HTB
北海道テレビ放送
映像580W/
音声145W
北海道 不明
40 UHB
北海道文化放送
42
(割当のみ)
TVh
テレビ北海道
(開局せず)
  • 道内のNHK総合(アナログ放送)は、遠軽中継局だけが唯一の2ch。その他の道内で2chを送信しているのは、NHK教育とHBC。
  • TVhにはチャンネルの割り当て(アナログ42ch・デジタル25ch)がなされており、アナログは未開局のままアナログ放送終了となったものの、デジタルは2013年秋に総務省が所管する「地デジ移行に伴う中継局整備支援策」(建設費用の半額を補助するというもの)の活用や地元自治体の支援次第によって開局する予定となった。なお、生田原難視聴共同受信設備白滝難視聴共同受信設備丸瀬布中継局・社名淵難視聴共同受信設備・西町山の手共同受信設備も開局する予定[2][3]。また、TVhアナログ放送に割り当てられていた42chは、同じ遠軽町にある丸瀬布中継局のNHK北見デジタル教育用に割り当てられた。
  • 施設はNHK北見放送局・HBC・STVが単独使用で、HTBとUHBは共同使用。デジタル放送はNHK北見放送局が追加設置して継続使用、在札民放がHTBとUHBが共同施設していた施設に相乗り使用しているため、HBCとSTVがそれぞれ単独で設置したアナログ中継局は2011年7月24日の地デジ完全移行により運用終了となった。

FMラジオ放送

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周波数
MHz
放送局名 空中線電力 ERP 放送対象地域 放送区域
内世帯数
開局日
83.8 NHK
北見FM
100W 100W オホーツク圏 不明 1969年3月1日[8]
1967年11月28日[9][注 1]
  • AIR-G'NORTH WAVEは中継局を設置していないが、湧別町の一部でAIR-G'のみ網走送信所を受信できる場合もある。

AMラジオ放送

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周波数
kHz
放送局名 空中線電力 放送対象地域 放送区域
内世帯数
開局日
801 HBC
北海道放送
遠軽局
100W 北海道 不明 1995年[10]
909 STVラジオ
遠軽局
1026 NHK
北見第1
オホーツク圏 1962年
12月28日[11]
1539 NHK
北見第2
全国 1966年
11月1日[12]
  • 送信所は、NHKが遠軽町福路に、HBCとSTVが遠軽町見晴に設置されている。

備考

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放送エリア

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施設について

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  • NHKはテレビ(デジタル・アナログ)とFMの全てを包含する。HBC(アナログ)、STV(アナログ)は単独。HTB・UHB(アナログ)、民放各局(デジタル)は共同使用である。また、HBCラジオ・STVラジオのAMラジオ中継局も両局で共同使用となっている。受信元はテレビ・FMラジオとも網走送信所である。

その他

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  • アナログテレビジョン放送については、民放は全社で音声多重放送非実施。このため、音声はモノラルである。なお、字幕放送、アナログデータ放送は利用できる(回線使用料を現状維持できるため)。
  • デジタルテレビジョン放送では、付随するサービスが全て利用できる。

脚注

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注釈

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  1. ^ 括弧内は実用化試験局としての運用開始日。

出典

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  1. ^ a b c 地上デジタルテレビジョン放送局(中継局)の予備免許 - 株式会社テレビ北海道の道北、オホーツク、道東地区の13中継局 - 総務省北海道総合通信局 2013年8月7日掲載
  2. ^ a b c えんがる議会だより2013年2月号2ページ「平成24年第6回町議会(定例会) テレビ北海道(TVh)今秋から視聴可能に!デジタル中継局等整備費追加」 (PDF) (8,361万円を計上したテレビ視聴環境整備事業で、生田原難視聴共同受信設備白滝難視聴共同受信設備丸瀬布中継局・社名淵難視聴共同受信設備・西町山の手共同受信設備も開局する予定。2013年1月31日閲覧)
  3. ^ a b c 地上デジタルテレビ放送中継局リスト(2012(平成24)年12月末現在)(2013年2月に更新したと思われるが、2月22日に閲覧。)
  4. ^ 北海道内地上デジタル放送局の開局状況 - 総務省北海道総合通信局
  5. ^ a b 日本放送協会 編『NHK年鑑'65』日本放送出版協会、1965年、235頁。 
  6. ^ 北海道放送 編『北海道放送三十年』北海道放送、1982年、745頁。 
  7. ^ 札幌テレビ放送創立50周年記念事業推進室 編『札幌テレビ放送50年の歩み』札幌テレビ放送、2008年、329頁。 
  8. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修室『NHK年鑑'69』日本放送出版協会、1969年、226頁。 
  9. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修室『NHK年鑑'68』日本放送出版協会、1968年、242頁。 
  10. ^ 遠軽町ホームページ 旧遠軽町の沿革
  11. ^ 日本放送協会(編)『NHK年鑑'63』日本放送出版協会、1963年、194頁。 
  12. ^ 日本放送協会総合放送文化研究所放送史編修室『NHK年鑑'67』日本放送出版協会、1967年、220頁。 
  13. ^ 遠軽デジタルテレビジョン中継局の放送エリア図 (PDF) 総務省北海道総合通信局 2013年8月7日掲載