道路愛称
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道路愛称 (どうろあいしょう)とは、正式な道路名とは別に付けられた道路の愛称または通称。道路通称(どうろつうしょう)とも呼ばれる。
概要
編集道路に愛称が付けられる理由は、生活と密接に関係する道路に親和性を深めてもらうことを目的としており、正式名よりも覚えやすくわかりやすく伝えられやすいという利点があるからとされる[1]。観光や地域のイメージアップにも役立てられ、日本全国各地に愛称名が付けられた道路は1万以上ある[1]。
複数の自治体で同じ愛称が付けられた道路もある[1]。顕著な例として「駅前通り」は全国の都市部の鉄道駅前の目抜き通りに名付けられる道路愛称で、各都市の中心市街地では「中央通り」「本町通り」などもよく見られる[2]。
自然発生的に道路愛称が名付けられることもあるが、多くは自治体の主導で名付けられ、地域住民の生活に密着した道路に関心を深めてもらうために一般公募により愛称を決める自治体も増えている[3]。こうした動きは全国的な傾向で、東京都で組織された「東京都通称道路名検討委員会」をはじめとして、愛称を募集する自治体は日本全国各地にある[3]。
利用者にわかりやすく親しみやすい道路愛称を名付けることは、交通の利便を図ることにもつながり、場所の特定しやすく目的地へ移動しやすくする面で大きな効用があるとされる[3]。災害時における避難や、緊急輸送をスムーズに行うためにも役立てられている[3]。
日本国内の道路愛称
編集脚注
編集関連項目
編集- 地域おこし - 地域のイメージアップとして道路愛称が制定される例も多い。
参考文献
編集- 浅井建爾『日本の道路がわかる辞典』(初版)日本実業出版社、2015年10月10日。ISBN 978-4-534-05318-3。