近鉄百貨店名古屋店
近鉄百貨店名古屋店(きんてつひゃっかてん なごやてん、別名:「近鉄パッセ (Kintetsu Pass'e)」)は、愛知県名古屋市中村区名駅1丁目2番地2号にある日本の百貨店の1つ。
近鉄パッセ Kintetsu Pass'e | |
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店舗の入居する名古屋近鉄ビル | |
店舗概要 | |
所在地 |
〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅1-2-2 |
座標 | 北緯35度10分9.13秒 東経136度53分3.5秒 / 北緯35.1692028度 東経136.884306度座標: 北緯35度10分9.13秒 東経136度53分3.5秒 / 北緯35.1692028度 東経136.884306度 |
開業日 | 1966年 |
正式名称 | 近鉄百貨店名古屋店 |
施設管理者 | 近鉄百貨店 |
敷地面積 | 1,708 m² |
延床面積 | 20,126 m² |
営業時間 |
10:00 - 21:00 (9階 - 8階) 10:00 - 20:00 (7階 - 1階) 10:00 - 20:30 (地下1階:一部店舗は開店時間が早まる) バザール(パッセバザール)中や年末年始は営業時間が延長・短縮される。 |
前身 |
近鉄東海ストア名古屋店 ↓ 名古屋近鉄(ヤングメッセ近鉄[1]) |
最寄駅 | 近鉄名古屋駅 |
外部リンク | pass'e |
大阪府大阪市阿倍野区に本社を置く近鉄百貨店の1店舗で、同じく近鉄グループに属する。かつては三重県四日市市に本社を置く中部近鉄百貨店の店舗だったが、同社が2009年(平成21年)3月に近鉄百貨店と合併したことにより近鉄百貨店の1店舗となった。
概要
編集1966年(昭和41年)の名古屋近鉄ビルの竣工とともに開業[3]。「近鉄パッセ(Pass'e)」という名称を用いており、一般的に「パッセ」と呼ばれ、百貨店と呼ばれることは無い。ファッションビルに分類されることもあり[4]、公式のX(旧・Twitter)アカウントでもそのように案内している[5]。「パッセ」とはPassion(情熱)とEnergy(活気)を組み合わせた造語であり、1998年(平成10年)3月の店舗リニューアル[6]時より使われている。
北隣には名鉄グループに属する名鉄百貨店本店本館があり、また、南隣には同じく名鉄グループの名鉄百貨店本店メンズ館とヤマダ電機(LABI、旧・名鉄百貨店本店ヤング館)が建てられているため、近鉄パッセは名鉄百貨店各館に挟まれるように立地している。ビルの地下には近鉄名古屋駅があり、中地下1階(MB1F)に同駅の中央改札がある。さらに地下1階では名鉄百貨店本店本館とメンズ館、および名駅地下街サンロードと直結している。また、3階にもメンズ館への連絡通路がある。
業態転換
編集名古屋駅(以下名駅)地区には近鉄パッセのほか、前述の名鉄百貨店各館やジェイアール名古屋タカシマヤもあるが(さらに2010年(平成22年)8月までは松坂屋名古屋駅店もあった)、現在の近鉄パッセは他店とは一線を画し、若者向けのレディースファッションに特化している。1998年(平成10年)3月の店舗リニューアル前までは呉服店や宝飾品店も入居していたが、リニューアルを機に10代 - 20代の女性を顧客層としたコンセプトを打ち出すようになり[3]、以来、呉服や宝飾品は取り扱わなくなった。また、2000年代中期までは6階にメンズファッション店が、7階に無印良品が入居していたが、これらも名鉄百貨店などへ移動したあと、レディースファッション店に置き換えられていった[1]。
近鉄パッセは名古屋地区全体を見ても有数の書籍・CDの発売記念イベントの開催地であり、特に8階の星野書店近鉄パッセ店や9階のタワーレコード名古屋近鉄パッセ店ではたびたび新商品発売を記念しての握手会などが行われている。また、1階から7階までの売場にもファッションモデルが来店することがある。イベントのスケジュールはエレベーター内モニターや掲示板などで知ることができる。店内でのインストアイベントを開催するほか、ビル屋上でイベントを開催することもある。
営業時間
編集営業時間は1階から7階までの売場が10:00 - 20:00までで、かつては全フロアがこれに準拠していたが、地下1階の食品売場のみ2006年(平成18年)8月より閉店時間を20:30までに延長。また、8階・9階の売場も2009年(平成21年)3月より21:00までに延長した。名駅地区の他の百貨店の営業時間に比べ、終日やや遅くまで営業している。
フロアガイド
編集名古屋近鉄ビルは10階建てで、1階は奥が近鉄名古屋駅中央改札を擁する中地下1階になっているため、フロア面積はごく僅かである。
10階
編集- 近鉄パッセ事務所
- ミュゼプラチナム近鉄パッセ店
- ゆうゆうパソコン教室
- ニューナゴヤクリニック歯科
9階
編集- タワーレコード名古屋近鉄パッセ店
8階
編集7階 - 1階
編集地下1階
編集フロアガイドの補足
編集かつては10階は別管轄だったため公式サイトには掲載されていなかったが、ミュゼプラチナムが入居後はフロアガイドに10階も掲載されるようになった。
エレベータは3基。地下1階 - 中地下1階 - (2階 - 6階は通過) - 7階 - 8階 - 9階 - 10階停車が2基、柱を挟んでB1階 - 1階 - (各階停車) - 10階が1基。エスカレータは9階止まりで客用階段は無く、10階へはエレベータで上がる[9]。
駐車場は無い[10]。
名古屋近鉄ビル
編集ビルは、ル・コルビュジエの弟子にあたる坂倉準三の設計であり、1966年(昭和41年)の竣工である[2][注釈 1]。
特に2階から8階部分のピッチの異なるルーパーのデザインは、ル・コルビュジエもしばしば用いたものである[2]。
しかし、名古屋鉄道の2017年(平成29年)3月29日の名鉄名古屋駅再開発計画により、名鉄百貨店・名鉄グランドホテル・大手町建物名古屋駅前ビル(ビル内にヤマダデンキLABI名古屋店)・日本生命笹島ビルも建物を一体化して改築予定となり、ビル単体は消滅する。近鉄グループは名駅エリアにおけるホテル事業に意欲を示しているための再開発計画に乗った形となっている[11][12]。
その他
編集百貨店であるため、百貨店共通商品券が使用できる[13]。8階・9階でも使用可能。
四日市店と異なり、近鉄友の会は従来のお買い物券と友の会カードでの支払いのみ可能であり[13]、ポイントクラブカードは使用できない。また、名古屋店での友の会の申し込みもできない[注釈 2]。
QUICPay、iD、交通系電子マネー、PiTaPa、楽天Edyの計5種の電子マネーが使用できる。また、銀聯も使用可能。
1989年(平成元年)までは近畿日本鉄道名古屋営業局(現在の名古屋輸送統括部)が入っていたが、同営業局は名称をそのままに四日市市へ移転した。当店の売場増床に加え、近鉄沿線の端から名古屋線の中央部に移転することで効率的な運営を図る目的だった。なお、同様に入居していた近畿日本鉄道名古屋支社は桜通豊田ビルに移転した後、近鉄グループホールディングスに引き継がれたが、2021年(令和3年)6月18日に廃止された[14]。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b “【会員紹介】 若い女性をターゲットにしたオンリーワンの地域一番店を目指して -近鉄百貨店名古屋店「近鉄パッセ」-”. ナゴヤファッション協会(2011年3月16日). 2019年3月19日アーカイブ分. 2024年9月26日閲覧。
- ^ a b c 五十嵐太郎監修・あいちトリエンナーレ実行委員会『あいち建築ガイド』美術出版社、2013年(平成25年)、p.67。
- ^ a b “「近鉄パッセ」入居の名古屋近鉄ビル、外壁をリニューアル”. 名駅経済新聞. 2024年9月26日閲覧。
- ^ a b “近鉄百貨店 名古屋店(近鉄パッセ店)”. 名古屋商工会議所. 2024年9月26日閲覧。
- ^ “近鉄パッセ 公式アカウント”. X (旧Twitter). 2024年9月26日閲覧。
- ^ “百貨店の中にダイソー!?圧倒的な集客力が館を救う近鉄パッセ店の取り組み”. ダイヤモンド・チェーンストアオンライン. 2024年9月26日閲覧。
- ^ “客「待ってました」名古屋駅前の近鉄パッセに100円ショップ『ダイソー』オープン 客層広げる狙い”. 東海テレビ. 2024年9月26日閲覧。
- ^ “PPIH/近鉄パッセにZ世代の専門店「キラキラドンキ」出店”. 流通ニュース. 2024年9月26日閲覧。
- ^ “フロアガイド”. 近鉄パッセ. 2024年9月26日閲覧。
- ^ “アクセス”. 近鉄パッセ. 2024年9月26日閲覧。
- ^ 名古屋支社 長縄雄輝 (2017年3月29日). “名鉄名古屋駅、面積2倍に拡張 再開発計画を発表”. 日本経済新聞Web版 (日本経済新聞社). オリジナルの2017年3月29日時点におけるアーカイブ。 2017年3月31日閲覧。
- ^ 細見るい (2017年3月30日). “名古屋駅に南北400mの超高層ビル 名鉄が再開発計画”. 朝日新聞(朝日新聞デジタル) (朝日新聞社). オリジナルの2017年3月30日時点におけるアーカイブ。 2017年3月31日閲覧。
- ^ a b “近鉄パッセでご利用いただける商品券・金券・ギフトカード等”. 近鉄パッセ. 2024年9月24日閲覧。
- ^ 近鉄、名古屋支社廃止へ 中日新聞、2021年6月18日閲覧。