赤色エレジー
「赤色エレジー」(せきしょくエレジー)は、林静一が漫画雑誌『ガロ』に1970年1月号から1971年1月号まで連載した劇画。また、同劇画をモチーフとして1972年4月25日に発売されたあがた森魚のシングル曲。
劇画
編集漫画家を目指すアニメーターの青年・一郎と、その恋人・幸子の同棲生活を描く。
書籍
編集- 『赤色エレジー 現代漫画家自選シリーズ1』青林堂 1971年3月(オリジナル版)
- 『赤色エレジー』主婦の友社 1978年7月
- 『赤色エレジー』小学館 1992年3月 ISBN 4091973019
- 『赤色エレジー』小学館文庫 2000年7月 ISBN 4091924719(表題作他、短編6作品収録)
- 『赤色エレジー シリーズ昭和の名作マンガ』朝日新聞出版 2008年12月(表題作他、短編6作品収録、絵コンテ併録)
シングル
編集「赤色エレジー」 | ||||
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あがた森魚 の シングル | ||||
初出アルバム『乙女の儚夢(ろまん)』 | ||||
B面 | ハートのクィーン | |||
リリース | ||||
規格 | シングル | |||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | ベルウッド | |||
作詞・作曲 | あがた森魚、八洲秀章 | |||
チャート最高順位 | ||||
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あがた森魚 シングル 年表 | ||||
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解説
編集四畳半フォークの代表曲の一つ[1]。林静一の同名劇画に、あがたが感銘を受けたことにより作られた。そのため、林がシングル盤のジャケットイラストを描いている。
作曲者が八洲秀章となっている理由は、曲が八洲の作曲した『あざみの歌』に似ていることからレコード会社側の判断で八洲の作曲と表記したのであって、実際は作曲もあがたが手掛けている。あがたは直接八洲と会っており、その際に八洲から譜面を出されて「一緒じゃないか」と指摘されるも、あがたは「別にあなたの曲を聴いてこの曲を作ったわけじゃない」と反論、押し問答をしてそのままになった。後日「作曲者は八洲先生になりました」と報告を受け、解せないまま終わりになったという[2]。 なお、蜂蜜ぱいがバック演奏を担当していることから、シングル盤のレーベルでのアーティスト表記は「あがた森魚+蜂蜜ぱい」となっている。
ベルウッドレーベル最初のシングル盤として発売され、60万枚[3]を売り上げ、大ヒットした。
収録曲
編集うた絵本
編集ベルウッドからシングル盤を出すメジャーデビュー前の1971年12月25日に、自主制作で「うた絵本 赤色エレジー」(幻燈社)として林静一の書き下ろしによる絵本付きで同曲のシングル盤[4]を出しており、1972年2月25日に再版されている。その時のカップリング曲はメジャー盤の次作シングル曲として『清怨夜曲』に改題し発売。「うた絵本」版『赤色エレジー』は、2011年2月23日に絵本付きCDとして復刻された。幻燈社の「うた絵本」版シングルのクレジットは以下の通りで、この時点ではまだ作曲者が八洲秀章とはなっていない。
- 散面 赤色エレジー(詞曲唄:あがた森魚 / 演奏:南部菜食バンド)
- 華面 清怨夜楽(詞曲唄:あがた森魚 / 演奏:池田屋六重奏団)
参考文献
編集- あがた森魚、今村守之『愛は愛とて何になる』小学館、2022年。ISBN 978-4-09-388880-6。