西川京子
西川 京子(にしかわ きょうこ、1945年10月2日 - )は、日本の大学教授、政治家。元九州国際大学学長。自由民主党福岡県支部連合会顧問、「日本女性の会」副会長。
西川 京子 にしかわ きょうこ | |
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2007年、厚生労働副大臣当時 | |
生年月日 | 1945年10月2日(79歳) |
出生地 | 東京都青梅市 |
出身校 | 早稲田大学教育学部卒業 |
前職 |
衆議院議員 文部科学副大臣 九州国際大学学長 |
所属政党 | 自由民主党(麻生派) |
称号 |
教育学士(早稲田大学) 旭日重光章(2017年) |
配偶者 | 西川裕(元熊本県葦北郡津奈木町長) |
選挙区 |
(比例九州ブロック→) (福岡10区→) 比例九州ブロック |
当選回数 | 4回 |
在任期間 |
2000年6月26日 - 2009年7月21日 2012年12月21日[1] - 2014年11月21日 |
自由民主党所属の元衆議院議員(4期)。厚生労働大臣政務官(第3次小泉内閣・第3次小泉改造内閣)、厚生労働副大臣(第1次安倍改造内閣・福田康夫内閣)、文部科学副大臣(第2次安倍内閣)を務めた。
略歴
編集東京都青梅市生まれ。都立武蔵高校を経て1968年、早稲田大学教育学部卒業。1969年、銀行員だった西川裕と結婚し熊本へ移る。1996年、自由民主党熊本県連女性部長に就任[要出典]。
2000年の第42回衆議院議員総選挙に自民党の比例九州ブロックより立候補し初当選。2003年の第43回衆議院議員総選挙も引き続き比例九州ブロック単独上位で処遇され[要出典]、再選。
2005年9月11日の第44回衆議院議員総選挙では郵政民営化法案に反対票を投じた自見庄三郎元郵政大臣の対立候補として熊本から福岡に地盤を変え、自民党公認で福岡10区から立候補し3選。この選挙では当初、形勢不利の状況にあり[2]、自民党福岡県連の幹部からは「ミカン箱に乗って1人で頑張って下さい」と言われた[2]。西川はミカン箱に乗って各地で演説を行い[2][3]、「ミカン箱オバサン」と呼ばれるようになった[3]。当選後、支援組織名は「みかん箱の会」とした。
2008年11月18日の国籍法改正案を議題とした本会議では、法務委員会での審議が不十分として赤池誠章、牧原秀樹らと共に採決前に退席した[4]。2009年8月30日投票の第45回衆議院議員総選挙に公明党の推薦も受け再び福岡10区から立候補したが、選挙区、比例ブロックいずれでも落選。
その後復活を目指し地元で活動を続けていたが、2012年4月6日、自民党衆議院福岡10区支部長に山本幸三が決定。西川はこれに反発し、第46回衆議院議員総選挙に無所属となっても立候補する意向を示していたが、麻生、安倍晋三らに説得され、比例九州ブロック単独候補として立候補を表明[5]。選挙では山本以外の選挙区候補者33名が名簿1位扱いで重複立候補していたため、それら候補者に次ぐ34位の低位に置かれたにもかかわらず、自民大勝により九州地区の選挙区で敗れた候補者が2名しかいなかったため、党3人目の順位で4選、国政に復帰した[6]。派閥は初当選以来志帥会(江藤・亀井派 - 伊吹派)に所属していたが、国政に復帰した後は為公会(麻生派)に所属[要出典]。
2014年の第47回衆議院議員総選挙では比例九州ブロック単独での立候補を表明。比例順位32位であったこともあり、落選。同年12月15日、国政からの引退を表明した[7][8]。
2016年9月21日、学校法人九州国際大学は10月1日付にて西川の学長就任人事を発表した[9]。
政策
編集- 男女共同参画に対する過剰な取り組みを批判している[11]。
- 選択的夫婦別姓制度の導入に反対する[12][13]。ただし、野田聖子らが例外的に夫婦の別姓を実現させる会で推進していた例外的に家庭裁判所を通して認める夫婦別姓に関しては、「家裁が関与するなら賛成できる」と述べている[14]。
- 婚外子の相続差別解消のための民法改正に反対している[15][16]。なお最高裁判所は、2013年9月4日に相続において婚外子を差別する民法の規定が違憲であるとの判断を下している[17]。
- 2009年に自民党の特別委員会が決めた女性差別撤廃条約選択議定書批准を、外交部会で反対し覆した[13]。
- 2013年4月の衆議院予算委員会において、慰安婦問題について、「単なる売春行為」「政治的にも歴史学的にも決着していない問題を教科書に載せるのは非常に問題」と述べた[13]。
- 2014年11月5日に開かれた自民党たばこ議員連盟の第2回総会において、受動喫煙問題について、「日本人はマナーをしっかり守れる民族なので過剰な喫煙規制をするのではなく、2020年のオリンピックで海外からいらっしゃる皆様のためにもきちんと分煙をできる国づくりをしていきましょう」と発言した[18]。
人物
編集世界基督教統一神霊協会(旧統一協会)との関係
編集2001年11月25日付と26日付の「世界日報」に西川は夫婦別姓に反対する国会議員の連続インタビューで登場した[19]。「世界日報」は世界基督教統一神霊協会(旧統一教会)の直系紙である[19]。
不祥事
編集発言
編集- 2018年5月3日、改憲を訴える「美しい日本の憲法をつくる福岡県民の会」の集会で、自衛隊日報問題について「(日報を)出さない方が悪いとやっているのは完全に日本のメディアではない」「(日本のテレビ局の)同じビルに中国、韓国のテレビ局が入っている。完全に乗っ取られているんですね。(改憲は)この人たちとの戦い」「以前は一部だったが、今は中枢にいるんですよ。日本人、何やってるんだと言いたい。この人たちとの戦いだということです、憲法改正は」などと発言をした[22]。
- 2021年10月、熊本県立御船高等学校創立100周年の記念式典で、「先の大戦は太平洋戦争ではない。アジア解放のための大東亜戦争」「日本は正しい戦争をした」と発言[23][24][25]。
所属団体・議員連盟
編集落選・引退により全て脱退。
出演番組
編集- 「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日、2007年9月24日放送分)
- 「日いづる国より」(日本文化チャンネル桜、2014年2月28日)
参考文献
編集- 為公会2012 1600~為公会例会/為公会事務所
- ボランティア主婦の挑戦―イキナリ代議士になった妻と満を持して町長になった夫のお話 西川 京子(2003/6/6)
- ふくおか経済 2019年5月号表紙の人 九州国際大学学長 80P~91P 建学90周年へ、北九州に根付くグローバル人材を輩出
脚注
編集- ^ 平成24年(2012年)12月21日中央選挙管理会告示第37号(平成二十四年十二月十六日執行の衆議院比例代表選出議員の選挙における衆議院名簿届出政党等に係る得票数、当選人の数並びに当選人の住所及び氏名に関する件)
- ^ a b c “政治の現場 (21)「地域の情」か「政権与党」か”. YOMIURI ONLINE (読売新聞). (2005年9月9日) 2015年9月7日閲覧。
- ^ a b “ミカン箱オバサン・西川京子氏がHPで党批判~衆院選福岡10区 | 東京レポート”. NETIBニュース (データ・マックス). (2012年4月11日) 2015年9月7日閲覧。
- ^ 国籍法改正案が衆院で可決、自民一部議員が議員懇談会においては、麻生太郎を支持。
- ^ “衆院選福岡10区 自民一本化 "ミカン箱"西川氏は比例単独”. NETIBニュース (データ・マックス). (2012年12月4日) 2015年9月9日閲覧。
- ^ 調整に際し、山本に対しては小選挙区単独立候補とし、比例区への重複立候補を断念するよう命じられた。なお山本は小選挙区で当選している。
- ^ “落選の西川氏「けじめつける」 自民比例単独”. 西日本新聞. (2014年12月15日) 2015年9月9日閲覧。
- ^ “2014衆院選ふくおか:落選・西川さん、国政引退へ 「けじめつける」 /福岡”. 毎日jp (毎日新聞社). (2014年12月16日) 2015年9月9日閲覧。
- ^ 毎日新聞 九州国際大新学長に西川京子氏就任
- ^ 読売新聞 2017年4月29日 13面
- ^ 2004年3月2日衆議院予算委員会議事録
- ^ AERA 2005年10月3日号
- ^ a b c 週刊金曜日 2013年10月4日
- ^ “別姓法案で賛同者集め 議員立法で自民推進派”. 共同通信社. 47NEWS. (2002年6月30日) 2013年10月30日閲覧。
- ^ “婚外子規定「拙速手続き」に反対 自民保守派”. 共同通信社. 47NEWS. (2013年10月24日) 2013年10月30日閲覧。
- ^ 『婚外子平等化に反対、自民勉強会に23議員』朝日新聞2013年10月25日
- ^ 「婚外子相続差別は違憲 最高裁大法廷」日本経済新聞 2013年9月4日
- ^ a b “国会活動81”. 西川京子公式サイト. 2018年12月24日閲覧。
- ^ a b “山谷国家公安委員長 統一協会直系紙に登場/警察の監督役 資格問われる/霊感商法多くの被害 捜査の対象”. www.jcp.or.jp. 2022年7月18日閲覧。
- ^ 毎日新聞 2009年2月19日
- ^ 西日本新聞 2009年2月19日
- ^ “元自民議員の学長「テレビ局を中韓の局が乗っ取り」” (日本語). 朝日新聞 2018年5月3日閲覧。
- ^ 太平洋戦争「アジア栄えさせるため」 元議員の学長、高校講演で発言 朝日新聞2021年12月9日
- ^ 西川・九国大学長、熊本県立高で講演 指導要領と異なる内容 教育長答弁毎日新聞2021年12月10日
- ^ 『先の大戦「正しい」と講演 市民団体、県教委に抗議 熊本県立高』、しんぶん赤旗2021年11月22日付け
- ^ 「自民が『つくる会』シンポ 文科政務官も参加予定 侵略美化の教科書後押し」しんぶん赤旗 2005年5月14日
外部リンク
編集議会 | ||
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先代 小渕優子 |
衆議院文部科学委員長 2014年 |
次代 福井照 |
公職 | ||
先代 谷川弥一 福井照 |
文部科学副大臣 桜田義孝と共同 2013年 - 2014年 |
次代 丹羽秀樹 藤井基之 |
先代 石田祝稔 武見敬三 |
厚生労働副大臣 岸宏一と共同 2007年 - 2008年 |
次代 鴨下一郎 渡辺孝男 |
先代 藤井基之 |
厚生労働大臣政務官 藤井基之と共同 →岡田広と共同 2005年 - 2006年 |
次代 菅原一秀 松野博一 |