藤田富士男
略歴
編集1949年、熊本県人吉市に生まれる。熊本県立人吉高等学校・中央大学(文学部ドイツ文学科)・明治大学(文学部国文学科)を経て、法政大学大学院博士課程単位取得(人文学科学研究科・日本文学専攻)。1980年より1年半、メキシコ国立自治大学に留学。 法政大学非常勤講師・明治大学非常勤講師を経て、不二女子高等学校在職中の1989年、『ビバ!エル・テアトロ!炎の演出家佐野碩の生涯』を出版。以後、埼玉短期大学(助教授)、相模女子大学(講師)。
1997年「佐野碩シンポジウム」参加(メキシコ市)。1998年「国際演劇学会」参加(メキシコ-プエブラ市)。
2006年、メキシコ市内で3人組の強盗に遭い、致命的な傷を負い、さらに半年後、脳梗塞で入院。療養リハビリに専念した甲斐あって4年でほぼ完治し、2011年より執筆活動を再開。
2011年11月「国際シンポジウム 1920-1960年代のメキシコにおける日本人芸術家」に参加(メキシコ市)。2012年4月より「芸術-平澤計七と佐野碩」連載(『われらのインター』~2013年2月、全6回)。その他「続・木村駒子伝」「キリシタン侍-丸目蔵人」等を執筆。
2012年12月より、早稲田大学演劇博物館招聘研究員となる。2013年1月より、早稲田大学エクステンションセンター講師。
同年3月1日、早稲田大学小野記念講堂で行われた座談会「佐野碩再考」にパネラーとして参加[1]。これは企画展示『佐野碩と世界演劇―日本・ロシア・メキシコ “芸術は民衆のものだ”―』展 の一環として行われた。また同年4月9日、同題によるオムニバス講座において初回講義「佐野碩と日本演劇」を担当。
2014年4月「中国・大連におけるプロレタリア演劇活動の終盤戦」執筆(『演劇博物館紀要』37号)。同年6月、にいがた文化の記憶館における平澤計七のパネル展示に協力(資料提供)。10月からアンソロジー『芸術は民衆のものだ』を藤原書店より共同執筆。
2015年、『一に人 二に人 三に人 近代日本と「後藤新平山脈」100人』(後藤新平研究会、藤原書店)に資料提供。 「木村駒子の芸術大学」執筆、早稲田大学演劇博物館『演劇研究』第39号(2016年1月)掲載予定。
藤原書店より2015年12月刊行の『佐野碩 人と仕事1905-1966』に「佐野碩の時代の政治演劇とその外延」を寄稿。同時に、資料(写真等)を多数提供。 2016年、演劇連続小講座「現代演劇の流れ・ワークショップ」(JCMA/NPO法人 日本クロースアップマジシャンズ協会主催)開催。
2018年、伊藤道郎の東京オリンピック開会式演出プランの研究・調査活動を実施。 また、埼玉県白岡市の近代発展に関する研究調査も実施。さらに、その成果を白岡市地域包括支援センター(ウェルシアハウス)にて「白岡物語」の表題にて連続講座を開催[2]。講演内容は書籍化される予定。
主な著作
編集- 『ビバ!エル・テアトロ!炎の演出家佐野碩の生涯』(1989年、オリジン出版センター)
- 『大正の演劇と都市』(1991年、武蔵野書房、共著編集)
- 『伊藤道郎 世界を舞う -太陽の劇場をめざして』(1992年、武蔵野書房)
- 『自由人の軌跡』(1993年、武蔵野書房、共著編集)
- 『劇白 千田是也』(1995年、オリジン出版センター)
- 『評伝 平澤計七』(1996年、恒文社、共著)
- 『もう一人の新しい女』(1999年、かたりべ舎)
- 『「種蒔く人」の潮流』-「佐々木孝丸と秋田」(1999年、文治堂、共著編集)
- 『伊藤道郎 世界を舞う』(2007年、新風舎文庫)
- 『大東亜舞台芸術研究所関係資料・編・解説-十五年戦争重要文献シリーズ(13)』(不二出版、1993年)
- 『自由人の軌跡』(共著)-「木村駒子と熊本女学校」「二つの『剃刀』」「社会劇学作家・中村吉蔵」(武蔵野書房、1993年)
- 『日本芸能人人名辞典』(三省堂、1995年)…千田是也・三島由紀夫・東野英治郎
- 『都市と文字』(かたりべ舎、1997年)
- 『小論文の書き方-入門編-』(かたりべ舎、1997年)
- 『小論文の書き方-応用編-』(かたりべ舎、1997年)
- 『ちょいとマチネーゆっくりソワレ』(文治堂書店、1999年)
- 『大正期の文学と都市』(原田企画、 2001年)
- 『小田切秀雄研究』(菁柿堂、2001年)
- 『20世紀の戯曲Ⅱ』(社会評論社、2002年)
- 『児童文学の近代的展開』(原田企画、2003年)
- 『平澤計七 作品集』(論創社、2003年)
- 『関東大震災調査研究』(日本経済新聞社、2004年)
主な論文
編集調査活動
編集主な受賞歴
編集- 「新聞に載らない小さな事件コンテスト」優秀賞(2006年、新風舎)
- 「第21回ジュエリーデイ標語」優秀賞(2006年、社団法人日本ジュエリー協会)
- 「2006年 労働者文学賞 - 評論部門」(2006年、労働者文学)
- 「2007年 新風舎文庫本大賞」(2007年、新風舎)