蔣友柏
蔣 友柏(しょう ゆうはく、1976年〈民国65年〉9月10日 - )は、台湾の実業家。曽祖父は蔣介石。父は蔣経国三男の蔣孝勇、母は政治家の蔣方智怡。
蔣 友柏 | |
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プロフィール | |
出生: | 1976年9月10日(48歳) |
出身地: | 中華民国 台北市 |
職業: | 実業家 |
籍貫地: | 浙江省奉化県 |
各種表記 | |
繁体字: | 蔣 友柏 |
簡体字: | 蒋 友柏 |
拼音: | Jiăng Yŏubó |
和名表記: | しょう ゆうはく |
発音転記: | ジャン ヨウボー |
経歴
編集一時はカナダで暮らし、アメリカのニューヨーク大学情報経営学科を卒業した。卒業後は政界には入らず、2003年に、弟の蔣友常とともにデザイン会社「橙果設計公司 (DEM) 」[1]を起業した。2005年にはルノーF1チームのロゴデザインを担当[1]するなど、国際的に活躍する。
毎年2~3回は日本を観光で訪れていて「日本が大好き」とインタビューで語っている[2]。
発言
編集蔣介石の曽孫という出自もあり、その発言はしばしばメディアに大きく取り上げられる。
2007年5月、インタビューの中で、かつて蔣家が台湾人民に迫害を加えたことを認め、曽祖父蔣介石ならびに中国国民党への批判を行った。さらに彼はDEMが中華人民共和国の上海に支社を置いたことについて[3]、あくまで中国大陸はビジネス上の進出先に過ぎず、自分は台湾で生まれ台湾で死ぬことを望んでいる、と強調した。
同年12月、陳水扁政権の「去蔣化」政策に対し「民主進歩党の選挙対策」と冷ややかな態度を取りつつも賛意を表明するとともに、重ねて国民党の批判を行い、改めて台湾独立派へのシンパシーを示した[4]。
家系
編集父の蔣孝勇は蔣経国と蔣方良の三男。その影響力から「影の総統(地下總統)」の異名で知られ[5]、国民党中央委員を務めた(1996年死去)。母の蔣方智怡は国民党中央常務委員を務める現役の政治家である。弟には蔣友常、蔣友青の2人がある。
祖父の蔣経国、曽祖父の蔣介石は、中華民国総統である。大叔父の蔣緯国は中華民国国民革命軍将軍。両親だけでなく、伯父にあたる蔣孝厳なども政治家として活躍している。
2003年2月に結婚した女優の林姮怡との間に二子を儲けたが、2019年に離婚した。
系図
編集脚注
編集- ^ 枠を破って自分の道を行く 蔣友柏とDEM
- ^ 「政治と距離置く4代目」朝日新聞GLOBE2014年2月16日
- ^ “名门之后创业史:蔣介石曾孙蔣友柏设计"橙果"” (中国語). 凤凰财经 (2008年11月17日). 2018年2月7日閲覧。
- ^ 台湾:陳政権の「脱蔣介石化」進む ひ孫も賛意表明
- ^ “悶聲發大財:地下"總統"蔣孝勇愛情檔案” (中国語). 新浪 (2012年3月21日). 2018年3月22日閲覧。