菜食主義
菜食主義(さいしょくしゅぎ、英: Vegetarianism)とは、動物性食品(食肉、魚介類、鶏卵、乳製品など)の一部または全部を避ける食生活を行うことである[1]。健康、倫理、宗教などの理由から実践する人は、一般的に菜食主義者(ベジタリアン)と呼ばれる。食だけではなく、動物から採取した材料を使った製品を実際的に不可能で無い限り避ける人をヴィーガンと呼ぶ。
名称
編集日本では、明治中期に英語のvegetarianismの訳語が菜食主義として紹介され、明治後期から社会運動が始まった[2]。近年では「ベジタリアン」「ベジ」の表記を使うことも増えている[3]
『ケンブリッジ世界の食物史』には、イギリスベジタリアン協会(1847年9月30日発足[4])が発足した際に、ラテン語のVegetus(活気のある、生命力にあふれた)をもとに考えられたと記載されている[5]。このとき、野菜(Vegetable) の単語とかけたともされる[6]。
一方、国際ベジタリアン連合の別のページではそれ以前でも使われたことに言及しており[7]、英語における言葉の権威である『オックスフォード英語辞典』では、1839年と1842年に既にその単語が使われていたことを示している。その語源としては英語のVegetableに人を表すtarianの語尾をつけたものであるとしている。
19世紀にvegetarianismが造語される前は、古代ギリシャの哲学者で菜食主義者であったピタゴラスにちなんで、菜食主義者は英語で「ピュタゴリアン」と呼ばれていた[8]。
訳語
編集『学術用語集医学編』における用語対応は、vegetarianismが菜食主義、vegetarianが菜食主義者で[9]以下に同じである。『スタンダード医学英和辞典第2版』[10]『研究社 医学英和辞典 第2版』[11]『栄養・食糧学用語辞典 第2版』[12]『英和・和英 栄養・食糧学用語集』[13]。
『栄養・生化学辞典 普及版』もほぼ同様である[注 1]。『日本医学会医学用語辞典英和 第3版』ではvegetarianを菜食主義者としている[15]。
菜食史
編集古代
編集菜食主義は古代ギリシャでも実践されており、紀元前6世紀のギリシャの哲学者であるピタゴラス(前582年-前496年)が創設したピタゴラス教団では、オルペウス信仰のため食肉を嫌い、動物を殺すことは殺人に、食肉は食人に等しいと考えた[5]。ピタゴラスが実際に菜食主義を主張したか不明だが、オウィディウス(前43年-後17年?)の『変身物語』15章では、技巧的に描写されたピタゴラスは厳格な菜食主義を主張している。この逸話を通して昔の英語圏の人々にピタゴラスはよく知られ、19世紀にvegetarianismが造語されるまでベジタリアンは英語で「ピュタゴリアン」と呼ばれた。
紀元前30年-西暦50年に、北部トラキア地方のモエシ族でも菜食は実践された[注 2]。彼らは蜂蜜、牛乳、チーズは食べていた。
インドでは動物への非暴力的態度(アヒンサー)に関連して菜食主義が何千年もの間、宗教団体や哲学者によって広められた。古代インドの作品『ティルックラル』は、明確に菜食主義と不殺生を説いている。特に『ティルックラル』26章のカプレット251-260では主に菜食主義やヴィーガニズムを扱っている。ギリシャやエジプトなどでは、菜食は医療や禊(みそぎ)の目的を持っていた。仏教やジャイナ教では、故意に生き物を殺してはならないという教義が設けられてきた[5](「五戒#不殺生戒」参照)。仏教の精進料理は、倫理的な戒律を守るという意味が元である。
ローマ帝国でもオウィディウスやプルタルコス(48年?-127年?)は罪のない動物への虐待を非難し、プルタルコスの『肉を食すること』という随筆には、精神的な主張だけでなく、身体にとって有害だという今日まで通じる主張を行った[5]。3世紀にはポルピュリオス(234年-305年)は、菜食の風習はもう古いと言及して、概念をとりまとめ神にとって大切な教義とした[5]。キリスト教の正統派は菜食主義ではなかったが、キリスト教教会の聖人の中のクリュソストモス(344年?-407年)やベネディクトスなどは欲望を制限するために肉を忌避し、(キリスト教などの影響を受けた)マニ教のように菜食主義の一派も存在した[5]。
古代ローマ帝国のキリスト教化に伴って、実質的に、菜食主義はインド以外の地域では消えた[要出典]。
ルネッサンス期以後
編集菜食主義はルネッサンス期に蘇り、19世紀・20世紀にはより広範に広がった[要出典]。
17世紀の西欧で菜食の考えに変化が訪れた。イギリスの宗教家Thomas Tyronが 『健康、長寿、幸福への道』(1683年)で、「聖書創世記には、『肉を供してはならない』と記載している」という理論的な主張のほか、健康問題を強調した[5]。18世紀になると、特にイギリスで、神経系の研究による人間と高等動物の類似性が発見され、苦痛についての生理学的な推測によって、人間と動物は近い関係にあるという認識が育まれた[5]。
19世紀、1810年代のアメリカ合衆国で、菜食を会員の条件としたキリスト教の一派である聖書教会派が創始された[5]。1822年にキリスト教を社会的な教義に格上げしようとする福音主義が、イギリスで西欧世界初の動物愛護法(マーチン法)を成立させると、動物への残虐行為を避けることに注目が集まり、菜食主義に関する書物も増加した[5]。さらに、医師が健康のための食事法について報告するようになった[5]。
1847年9月30日にはイギリスベジタリアン協会が組織され、活力のための菜食主義を訴えた[5]。後には、動物実験や絹や皮革製品に反対するなど、社会全般の改革運動を奨励した[16]。1850年にはアメリカベジタリアン協会[17]が、1866年にドイツベジタリアン協会[18]が設立され、1908年には国際ベジタリアン連合が設立された[5]。
20世紀初頭になるとジョン・ハーヴェイ・ケロッグが菜食主義の医学的側面を強調して推進者となり、動物性タンパク質が腸内細菌を繁殖させ細菌の毒によって健康を害するという自家中毒説は広く知られるようになった[5]。ケロッグ兄弟が考案した菜食者用シリアル「ケロッグ」は有名になった[5]。菜食主義を実践するセブンスデー・アドベンチスト教会の人々の健康を調査して菜食の健康面がさらに注目された。
1971年には、フランシス・ムア・ラッペが食肉の効率の悪さや、環境への悪影響を列挙し、生態系の問題を訴えた[5]。哲学者のピーター・シンガーは1975年の『動物の解放』を書き動物の権利についての討論が行われるようになった[5]。
日本における菜食主義
編集日本では奈良時代に天武天皇が律令体制を築き、以後、動物の殺生や肉食が禁じられていき、肉食はタブーとなった[19]。
明治以降に魚以外の動物の肉食が広まるまで、菜食主義は日本の伝統宗教である大乗仏教の重要な戒律の一つであった。しかし鎌倉新仏教の時代になると「肉食妻帯」の浄土真宗、「末法無戒」の日蓮宗などが台頭し、持戒の精神は廃れていった[要出典]。
一方で禅宗の影響で、動物性の材料を一切用いない精進料理が発達した[注 3]。黄檗宗の影響を受けて発達した普茶料理は完全菜食主義的である。
明治時代になると肉食が奨励されたが、明治末期においても肉類や魚介類の消費はごく限られていた[20]。第二次世界大戦後は日本で畜産物の消費量が増えたが、これはアメリカ合衆国の農産物販売戦略の影響であるという指摘がある[21]。
21世紀に入り、日本でも畜産反対運動が展開されている[22]。
菜食主義の分類
編集欧米の考え方では卵と牛乳を許容する一方で、日本の考え方マクロビオティック(玄米菜食)では、魚を許容することがあり発想が異なる。ビーガンのように動物を食料とすることを一切避け、動物性食品だけでなく動物性製品全般を避ける「脱動物虐待搾取主義」もある。
名前 | 動物肉/魚介類 | 卵 | 乳製品 | 蜂蜜 |
---|---|---|---|---|
卵乳菜食 | × | ○ | ○ | ○ |
乳菜食 | × | × | ○ | ○ |
ヴィーガニズム | x | x | x | x |
国際ベジタリアン連合では、ベジタリアンが卵と乳製品を食べるかは問わないが、インドでは卵を食べないものだとされる[23][7]。つまり、動物の殺害に関わらない場合にベジタリアンだと認められる[24]。しかし、北米の「ベジタリアンを名乗る団体」の多くは卵と乳製品を使わない食事を促している[7]。
国際ベジタリアン連合は、のちに削除されたページにおいて次のように分類していた[23]。
- 意味が多様なもの
- ストリクト・ベジタリアン(Strict Vegetarian)や、厳格な菜食主義者では、ビーガンを意味するが、のちに菜食主義者も指すようになった[23]。
- ピュア・ベジタリアン(Pure Vegetarian)も同じである[7]。
日本ベジタリアン協会によれば、ビーガンの別名としてピュア・ベジタリアン(Pure Vegetarian)、純粋菜食を紹介し、そのほかでは上記と意味が同じものとしてビーガン、乳菜食、乳卵菜食を説明している[25]。国際ベジタリアン連合によれば、北米ベジタリアン協会がトータル・ベジタリアンとして植物性食品だけの人を指しており、北米で使われることが増えている[7]。ダイエタリー・ビーガン(Dietary Vegan)も同じ意味で、食事以外では動物の使用を排除するとは限らないとする[7]。フルータリアンでは、必須栄養素が充足できない[26]。
オリエンタル・ベジタリアン (Oriental Vegetarian) は、東洋の菜食主義で、肉、魚、乳製品、五葷(ごくん、精力のつく香の物)を摂取しない[27]。1970年代にインドの菜食主義を解説した論文ではピュア・ベジタリアンとして言及されている[28]。
準菜食主義
編集国際ベジタリアン連合による最近の定義のページには、疑似菜食主義者の言葉はないが[7]、菜食主義者と紛らわしいとする分類を、過去に疑似菜食主義者 (Pseudo-Vegetarian) と説明しており以下が含まれる[23]。日本ベジタリアン協会では、国際ベジタリアン連合はペスコ・ベジタリアンやポーヨー・ベジタリアンを菜食主義だと認めていないとしている[25]。
動機
編集菜食主義は以下のような動機によって選択される。
宗教
編集宗教において菜食主義の傾向が強い要素の中には、肉体より精神を至高のものとする禁欲主義の影響が大きいと考えられるものもある。これは、霊・精神性に対し、肉食や生殖欲が肉体性を象徴するとして罪悪視されたもの[注 4]もあるが、断食のように修行の一環として菜食主義的粗食を志向し、中には即身仏のように自発的殉教死に至るものもあった。
インドは不殺生戒(アヒンサー)思想の発祥地であり、遅くとも2000年以上前から菜食を奨励する宗派が存在した。現在、インド発祥で菜食主義を奨励している宗教は、ヒンドゥー教とジャイナ教が代表的であり、国民の31%がベジタリアンである[30]。
ヒンドゥー教
編集肉食は避けるが乳製品は可。また宗派やカースト、地域や家庭などによって純菜食から肉食可まで様々な段階の戒律を持つ。牛、特に瘤牛は聖獣で絶対に食べない。
ジャイナ教
編集ジャイナ教は肉食を避けるだけでなく、耕す際に虫が死ぬ農業、火中に虫が飛んで入る火を使った料理なども行わず、卵や野菜[注 5]を食べない。ただし乳製品は可。この世に存在する限り間接殺は避けられないものであるため、ジャイナ教の僧は最終行として食を断ち餓死する。
仏教
編集仏教では、殺生をすることは禁じられている。ただし、上座部仏教とチベット仏教では肉食は禁じられていない。
インドで発見された経典や北伝の初期仏教経典(阿含経)、南伝仏教のパーリ語経典によれば、釈迦は直接殺を禁じ、菜食主義を戒に含めることを明確に拒否する記述があるだけではなく、肉を食べたことが記されている。さらに、釈迦に食事を振る舞うために、在家信者が肉を召使に買いにいかせた記述もあるので、肉食は不殺生戒を破ることにならない。ただし、肉が比丘や比丘尼のためにわざわざ殺されたことを見・聞・知した場合は、この肉を食してはならないと宣言している(三種の浄肉)。さらに、在家には「肉・人(奴隷)・毒・武器にかかわる職業に就いてはならない」と宣言している。
ただし、いくつかの病気の治療に肉をあげる記述も存在する。一見すると矛盾するが、これは当時のジャイナ教など他宗との間接殺に解釈の相違に起因するとされている。一方、中道を掲げ、極端な苦行を非難した仏教は、直接殺を避けるとともに、貪ることに戒め、全体的に間接殺を減らすのが第一であるとしている[31]。
北伝の大乗仏教の経典では、釈迦が肉食をしたとの記述はないが、肉食が不殺生戒を破ると主張をする経典も存在しない[32]。しかし、全ての生き物に対する慈愛に基づいて肉食を避ける菩薩の道が強調されており、この論法で肉食を避けることの重要性を強調する記述が何度も見られる。この考えに則った大乗の菜食は、ジャイナ教徒の食事と似ており、肉食だけでなく、植物殺を生じる球根野菜の使用を避ける。ただしジャイナ教の僧侶のように、最終的に微生物の殺生をも避けるために、水を取ることさえ拒否し、入滅するようなことはない。
中国仏教においては、南伝の経典も大まかに正統としながらも、大乗経典と食い違う部分は小乗の劣った教えとして認めない場合が多く、より厳格な菜食主義が主張される。仏教文化から発達した精進料理もベジタリアン料理の一種である。
中国語では素食(スーシー)と言い、台湾素食が知られている[33]。
日本仏教では既に鎌倉仏教が厳格な菜食主義を放棄している一方で、精進料理の伝統も続けられている。僧の托鉢による受動的な肉食と在家の購買による能動的な肉食は異なるとして、托鉢以外の場合は菜食を奨励している場合もある。
キリスト教
編集聖書では、菜食主義を支持する聖書の一節がある(創世記1章29節、使徒言行録15章28-29節)。一方、動物を食べることは道徳的に許容されるということを示している一節もある(創世記9章2-3節、レビ記11章)[34]。
SarxやCreatureKindなどのキリスト教団体は、イエスは菜食主義者ではなかった。しかし、卵産業での生後1日の雄のひよこの大量殺処分などの現代の畜産は、イエスが信者に呼びかけた平和と愛の人生とは相容れないと主張している[35]。
宗教改革以前からあるキリスト教の教派には、金曜日などの特定の曜日や四旬節、待降節にベジタリアン的な料理を作り、断食を守る伝統がある。これを小斎・斎(ものいみ)などと呼ぶ。最も厳しい節制においては、カトリックでは肉、卵、乳製品が禁じられており、正教会ではさらに魚肉、オリーブ油(または植物油全般)も禁じられる。しかし、肉ではなく魚介であるという解釈のもとにベネズエラではカピバラ、アイルランドではカオジロガンなど水辺の鳥獣を食べてもよいとする例はあった(例として「中世料理」参照)。またカトリックにおいては20世紀後半から、この趣の節制は大幅に緩和された。
節制の時期などに関しては、それぞれの教派の項目および教会暦を参照のこと。
ユダヤ教
編集ユダヤ教では菜食主義は主流ではないが、多くのユダヤ教徒が菜食主義である。旧約聖書に基づく食事コーシャフードでは、適正な動物と屠殺、調理方法による肉食が認められている。ユダヤ教徒が、ベジタリアンを採用する理由として、健康と思いやりに関するユダヤ教の戒律、動物福祉、環境倫理がある[36]。バル・タシュキット(無駄を禁じる戒律)やツァアル・バアレイ・ハイイム(生き物に苦痛を与えてはならない規定)などの原則に則ることもある[37]。また、工場式畜産や高速機械での屠殺場での残酷な慣行を苦慮している[38]。
イスラム教
編集コーランのアル・マイダ章第一節で、肉食を許可している。[39]しかし、食用に用いてもよい肉はハラールミート(イスラム教徒がアッラーの名を唱えて屠殺したもの)に限られる。豚は不浄とされる戒律のため禁じられており、一切食べないムスリムも多い。ただし、イスラム教徒が極めて少ない地域・社会で、ハラールミートの入手が困難な状況では、菜食(乳製品と魚介類はかまわない)が求められる。また、餓死しそうな場合のように、命に関わる場合であれば豚肉や非ハラール食も食べてよいとされる。
コーランとスンナで、イスラム教徒に動物を人道的に扱うことを強く奨励しており、イスラムの預言者ムハンマドは娯楽目的の狩猟に反対している。[40] イスラムの最も重要な祝祭の一つであるイード・アル=アドハーでは、動物の犠牲(ウディヤ)が行われる。
その他の宗教
編集- セブンスデー・アドベンチスト教会 - 菜食主義(乳卵菜食)を奨励し、豚肉と鱗を持たない魚介類など、旧約聖書レビ記第11章で不浄とされる動物は忌避すべきとする。鶏肉と魚はどちらかというと食べても良いとする信者もいる。
- ラスタファリアニズム
- 生長の家- ノーミート料理を推奨している。
- オウム真理教 - 動物に留まらず、イースト菌、ヨーグルト菌までも禁じる徹底した菜食主義をとっていた[41][42]。「オウム食」も参照。
倫理
編集一般的に、倫理による菜食主義は、動物を殺すこと自体に反対する場合と畜産動物の取り扱いに問題があるとして反対する場合に分かれる。
ピーター・シンガーのように、倫理学説から倫理的菜食主義をとるものもいる。1975年に、プリンストン大学教授だったシンガーは『動物の解放』[43]において、畜産は動物虐待が行われている数が多いと主張した。工業化されすぎた畜産のシステムは、省スペースで高効率を求めるため、過密状態での飼育、病気の放置、豚の尾や鶏の嘴の切断が行われる。
シンガーの『実践の倫理』や『私たちはどう生きるべきか』によれば、動物に知能がなければ殺していいという考えでは、知能の低い人間を殺すことを正当化してしまうと主張し、こうした20世紀後半の功利主義の立場からは痛覚を持つ脊椎動物には苦痛を与えず、痛覚のない貝類は許容している。『実践の倫理』では工場畜産を認めないとしても必ずしも菜食主義にはならず、放牧の動物であれば苦痛を与えるような生育環境ではないため、放牧は許容する場合がある。こうした議論も論じられている。
一方で哲学者のMcMahanのような人物は、精神障害者は健常者と同等の人権は持たないと述べた[44]。しかし昔は精神障害者は残虐に取り扱われてきたが、人権の議論と法律の整備とともに、ほとんどの人は精神障害者も生きる権利と治療を受ける権利があると考えている。道徳哲学が日進月歩で進む中で、精神障害者以上の知能を持つ動物の生きる権利を奪うことは、道理に反し、欲と慣れによる一方的かつ差別的な振る舞いだと考えている。
ビーガンとベジタリアンの違い
編集主な違いは、ミルク、チーズ、バター、ヨーグルトなどの乳製品と卵の両方を避けることである。倫理的なビーガンは、「その生産が動物の苦しみや早死にを引き起こす」と考え、乳製品や卵を一切食べない。乳牛から牛乳を生産するためには、子牛は出産直後に母親から離されて屠殺されるか代用乳で育てられる。不要な雄の子牛は、出生時に屠殺されるか種牛とされる。乳牛は牛乳を出し続けるためにほぼ一生を通じて人工授精で妊娠と出産を繰り返す。約5年後、牛乳の生産量が落ちると、牛肉とその皮のために屠殺される。乳牛の自然な平均寿命は約20年。卵については、バタリケージまたはフリーレンジでの卵の生産のために、不要な雄の雛は殺される。
その他、「畜産家が愛情込めて育てたのに、最後に殺すのは動物への裏切り」と批判する者もいる[45]。
環境保護・人道主義
編集菜食主義者には環境問題を根拠とする者もいる。
効率性
編集牛肉 | 豚肉 | 鶏肉 | 鶏卵 |
11 kg | 7 kg | 4 kg | 3 kg |
1970年代、フランシス・ムア・ラッペは、畜産はタンパク質を得る目的としては効率が悪いと述べた[47]。植物から畜産物へのタンパク質変換効率は鶏肉が40%、豚肉が10%、牛肉が5%というデータがある。[48]
穀物や牧草を家畜飼料にして得られる食肉より、同じ土地面積に人間が直接食べる農作物を作付けする方がより多くの人の食料を生産できる。食用作物を全て人間が直接食べることで、人口扶養力が世界平均haあたり6人(バイオ燃料などその他消費を飼料の4分の1含む)から10.1人に上昇するという試算がある[48]。
- 詳細は仮想水(別名:バーチャルウォーター)を参照。
しかし、家畜飼料稲は人間の食用種とは品種が異なるため、食用農作物を育てることが難しい土地でも飼料用農作物を作付けすることができる場合がある[49]。なお、通常の肉と培養肉を比較すると、培養肉の方がエネルギー使用量を7%以上、水使用量を8割以上、土地を99%、二酸化炭素排出量を8割以上削減できる[50]。
食料問題
編集日本での畜産も、資源の浪費や環境危機といった側面を持っている。輸入飼料を必要とする畜産物の消費量が増えたことは食料自給率が低下した一因である[46]。飼料自給率は25%程度で推移し(H28は27%)[51]、畜産物の自給率は15%程度で推移している(H28は16%)[52]。
日本での食料自給率の低下は、海外で枯渇が懸念される地下水を使うことにつながり[53]、フードマイレージ(食料の輸送距離)を増加させ輸送のためのエネルギー消費を増やしている。しかし、日本での農産業も資源の浪費や環境危機といった側面を持っている。大量の肥料を必要とする農産物の消費量が増えたことは食料自給率の低下の一因である[54]。
肉類の消費量増加の意味は、飼料用の穀物消費量が増える→国際市場における穀物の価格が上昇→貧しい人々が必要とする穀物を買えなくなる、ことである。
十分に栄養の取れない飢餓人口は約8億人いる(2014年)[55]。1997年から2003年の世界の食用作物41品目の収穫物のうち36%は家畜飼料とされた。[48]
しかし、地域的な貧困や食料分配の不公平も解決しなければ、菜食社会でも飢餓は発生し得る。このため、フランシス・ムア・ラッペはのちに、『食糧第一-食糧危機神話の虚構性を衝く』の運動を起こした[56][57]。
環境問題
編集2006年、国際連合食糧農業機関(FAO)は畜産が環境破壊への主な脅威であると報告した[58][注 6]。
その報告によれば、森林伐採の原因の7割が畜産での放牧による[58]。南米アマゾンの森林喪失面積のうち牧場面積は約33.6万km2(1996年時点)[60]。牛肉が主な輸出品となっている中米のニカラグアでは、2011年から2016年の5年間に540km2の森林が草地に変わり牛の放牧が広くみられる[61]。
2008年1月、自身がベジタリアンでもある気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のラジェンドラ・パチャウリ議長は、肉は生産過程で二酸化炭素を大量に排出し輸送でもエネルギーを使用するため、肉の消費を減らすことは個人ができる温暖化対策の一つであると述べた[62]。ラジェンドラ・パチャウリ議長は、畜産産業からの温室効果ガスの排出量は世界中の約20%であるとし、イギリス政府に2020年までに国内の食肉消費量を60%減らすことを求めている[63]。
2009年、ワールドウォッチ研究所(レスター・R・ブラウンが設立)は、畜産業は、輸送などを含め世界中の温室効果ガスの51%を排出していると報告した[64]。2017年に発表された研究では、野菜中心の食事に切り替えることで二酸化炭素の排出量を0.8t相当削減できると報告された[65]。
温室効果ガス
編集植物性の食品の生産は、動物性の食品と比較すると温室効果ガス排出量は49%少ない[66]。
ウシなどの反芻動物は消化の際にCO2の20倍以上の温室効果を持つメタンガスを大量に排出している。
- しかし、実際には、農業排出区分から水田だけを対象にした米国環境保護庁(EPA)の報告書で、水田(稲作)のメタン放出量は年間6,000万から1億7,000万トンであり、家畜からのメタン発生量は年間6,500万から8,500万トンと推定される[67]。
- なお、ウシなどの反芻動物が消化の際に排出するメタンガスの日本国内の年間排出量は、国内の温室効果ガスの年間排出量(二酸化炭素換算)の約0.5%ほどの微量である[68]。
水源汚染(糞尿問題)
編集畜産業の発達と郊外の都市化が進んだことにより、畜産農家が排出する大量の糞尿、臭気およびハエなどの害虫が住宅街に影響を与える場合がある。薬剤耐性菌の出現[69]、糞尿の消臭・処理対策に限界があり、後継者不足も伴って廃業を余儀なくされるなど根本的な解決手段は見つかっていない。
畜産動物の糞尿の不適正処理で、クリプトスポリジウムや硝酸性窒素などによる河川や地下水等の水源が汚染される[70]。
その他
編集米ジョージタウン大学のウィリアム・ロバーツ医学博士は、人間の歯の9割近くは尖っていないことや、胃の中の塩酸が肉食動物に比べ少ないこと、腸の長さが長いこと、動物を殺すことは心理的に不快であることなどから、人間は本来植物を食べるようにできていると主張した[71]。
健康
編集専門団体の報告を挙げる。2003年にアメリカとカナダの栄養士会が合同で発表した専門家報告書は256の研究に基づいており、「牛乳や卵も摂取しない完全な菜食においても栄養が摂取でき、また菜食者はがん、糖尿病、肥満、高血圧、心臓病といった主要な死因に関わるような生活習慣病や認知症のリスクが減り、適切な菜食は乳児や妊娠期における全段階で可能である」[72]とされた[注 7]。同年、6つの前向きコホート研究をメタアナリシスし、20年以上の菜食者は平均余命が3.6年長いと報告した[73]。2009年にアメリカ栄養士会は、適切な菜食が、同様に人間の生涯の全段階、またアスリートでも適切となりえ、虚血性心疾患による死亡リスクの低下や、低い血圧、2型糖尿病やがんのリスク低下など特定の病気の予防、さらに治療においても利点があるとしている[74]。
2007年の世界がん研究基金の報告では、以前にマクロビオティックや菜食ががんの発症を少なくさせるという報告もあるが、現時点では食事法とがんのリスクの関係には確かな結論を下すことはできないとしている[75]。
アメリカ合衆国農務省(USDA)は、2010年版の食生活指針[76]の中で、菜食者は、がんと心臓病、全死亡リスクが低く、また血圧や肥満度指数(BMI)が低いと結論づけている。この指針は世界各国の研究に基づいており、科学的根拠の強弱の概念を採用している。また、骨粗鬆症のリスクが高くなることにも言及している[77]。
2005年のイギリス栄養財団による報告書の要約においては、「よく計画された、バランスのとれた菜食主義もしくはビーガンの食事は栄養的に十分となりうる」と報告している[78]。
2023年の研究で菜食を健康的に続けられる人とそうでない人は脂質代謝と脳機能にか関わる遺伝子に違いがあることを特定した。菜食を健康的に続けられる人は人体に必要な特定の脂肪酸を体内で合成できる遺伝子を持ち完全菜食で長期間健康的に生活できる、一方で菜食に向かない人のは体内で特定の脂肪酸を合成する遺伝子を持たず肉抜きの完全菜食では健康な生活ができない可能性が高いとの研究結果が報告された。菜食主義を称する人の内、約48~64%の人は動物性食品を食べているとういう。2007年から2010の研究ではアメリカの自称菜食主義者の割合は2.1%、そのうち93%が乳製品を摂取し、65%が鶏卵を摂取していると報告、また27%が赤身肉を摂取し、48%が赤肉、鶏肉、魚介類の内の何らかを摂取していると報告している。菜食主義を自称しても動物性食品を食べているとうことは、菜食をしようとしても体質の違いによって菜食が困難な人がいるのである[79][80][81][82]。
総説
編集1983年から1990年にかけて行われた「中国プロジェクト」[83] は、アメリカ国立癌研究所とアメリカがん研究協会も資金提供し、アメリカのコーネル大学、イギリスのオックスフォード大学、中国のがん研究機関やほかのいくつかの国の研究機関が関与した科学研究である。中国プロジェクトを指揮したコリン・キャンベルは、研究結果を受けて「もっとも安全な食事は完全菜食である」と述べ、自らも完全菜食を実行し、5人の子供も完全菜食で育てた[84]。中国プロジェクトでは、乳製品をまったく摂取しないが骨粗鬆症は非常に珍しいということや、鉄分は植物から摂取されており、鉄欠乏性貧血は肉の摂取と関係がないことを示した[85]。コリン・キャンベルはコーネル大学でベジタリアンの栄養学を教えているが、「1980年代以降、菜食に関する科学的な研究が蓄積されているのに、肉と乳製品の摂取が必要だという視点を変えようとしない。今では科学的な研究の結果があるのに教育を受けた時代の常識を信じ込んでしまっている」と指摘している[86]。
2009年に米国栄養学会のアメリカ臨床栄養学雑誌に掲載された第5回国際菜食栄養学会議では、ここ20年の研究は骨折リスクに関して牛乳や乳製品が有益だという証拠はほとんどないことを明らかにしてきており、菜食主義の食事に推奨されるべきではないと報告された[87]。
2005年発表の報告では、ベジタリアン食は、胆石、心臓血管疾患、慢性関節リウマチ、認知症、憩室疾患、腎疾患、高血圧、骨粗鬆症、癌および糖尿病を予防および治療するとされている[88]。
2016年発表のコホート試験を集めたメタアナリシスの報告では、動物由来の蛋白質・脂質などを完全に除去した生活をしても、乳癌・大腸癌・前立腺癌の発症リスクの低下は認められなかった[89]。
2012年発表のベジタリアンと非ベジタリアンを比較したメタアナリシスの報告では、両者で全体的な死亡率と脳血管疾患に有意な差は確認されなかった[90]。
2014年発表の報告では、菜食が全死亡率、癌(乳房を除く)および心血管疾患の全体的なリスクが低下していることが認められた[91]。
菜食による糖尿病に関する論文を探索して、臨床試験では通常の糖尿病食よりも主として体重減少によって血糖値制御が大きく改善されており、アテローム性動脈硬化症の進行も抑制しており、ほかの治療法に匹敵することが示された[92]。
完全菜食における必須栄養素
編集ビタミンB12やDHAやEPAは植物性の食品にはほとんど含まれない。完全菜食の場合、気を付ける必要がある栄養素もある。
- ビタミンB12
ヴィーガンは、ビタミンB12サプリメントを飲む必要がある[93]。 海外のベジタリアンのサイトの報告では、血清ビタミンB12値は、ビタミンB12欠乏症を悪化させる可能性のある有害なビタミンB12類似体もビタミンB12として計測されてしまうために、尿中メチルマロン酸を調査すべきで、海苔を食べることはビタミンB12の供給源であるという論文の結論に同意しないと主張し、その理由として統計上の有意差はないが改善もしていないためである[94][95]。尿中メチルマロン酸を計測した研究は、1日あたり海苔を4グラム以上摂取していた4名は尿中メチルマロン酸の上昇を示さなかったことから、海苔を毎日4グラム以上摂取することで、ビタミンB12の供給源になることが示唆されている[96]。
日本の女子栄養大学の研究では、161名の厳格な菜食主義者は、血圧、BMI、血清脂質が国民健康調査の同年齢より低いことが判明している。また、αリノレン酸から体内で合成されるEPA、DHAは血清中の濃度が低いが、よりきわめて重要なDHA量を反映する赤血球中では比較的多く、想定よりもリスクが低いことが報告されている[97]。
- ビタミンDは鮭、マグロ、メカジキなどに豊富で、日光を浴びれば体内でも合成されるが、長期的に食事からの摂取量が低く日光を浴びる時間が少ない場合や体内での変換や吸収に問題がある場合、牛乳を摂取しないタイプの菜食主義で欠乏症を起こすことがある[98]。
菜食者を対象とした研究報告
編集鈴木英鷹と渡部由美による「菜食者18名を対象とした研究において、菜食者の44%がタンパク質必要量を摂取しておらず、エネルギー、その他の栄養素が顕著に低い[100]。なお、国民栄養調査における同年代のタンパク質平均充足率は不足していない[101]。
英国の研究では、ベジタリアンは、肉食者に比べ、虚血性心疾患のリスクが2割ほど低い。反面、脳卒中のリスクは4割以上高くなることが示されている。[102]。
オーストラリアとベトナムが2,700人を対象にした調査では、ベジタリアンの骨密度は、肉食者に比べて平均で5%低い[103]。ただし、ガーバン医学研究所のトゥアン・グエンは、「骨密度と骨折リスクの関係は不明」としながらも、「欧米のベジタリアン人口は全人口の約5%を占め、その数は増え続けている。また、骨粗鬆症患者の数も世界的に増加傾向にあり、調査結果は考慮に値する」というコメントや、「厳格な菜食主義であるヴィーガンのほうが骨密度が低いが骨折率は高いわけではなく、健康を意識している傾向がある。また全体的にみればベジタリアンは長生きで、高血圧と心臓病リスクが低い傾向がある」とコメントしている[104]。
1年間の完全菜食を行った研究報告によれば[105]、試験期間中に脂質濃度、甲状腺ホルモン濃度、貧血、低タンパク血症などの異常は起こさなかった。開始から6か月程度で基礎代謝低下や食事誘導熱生産の減少、心拍数、体重などが安定し、低タンパク質食への適応反応が整ったものと考えられている。これは、尿・便へのタンパク質排出量が減少するなどのほかに、腸内細菌によってアンモニアに分解された尿素態窒素を身体のタンパク質材料として利用している可能性が指摘されているが、適応機構の詳細は未解明である[105]。
子供への影響
編集菜食の子供への影響について、いくつかの研究によると完全菜食の子供の血中のバイオマーカーおよび微量栄養素を測定した結果、どの研究でも特にビタミンDの欠乏がみられ注意が必要であると結果が出た。その他にもビタミンA、カルシウム、必須アミノ酸などが不足しているとされた。これらの栄養素の不足は子供の健康に影響すると考えられるが、未だ明確な影響については研究が不足している [106][107][108][109]。
しかし、完全菜食の乳児の低カルシウム摂取およびビタミンD欠乏による栄養性くる病の症例も報告されている。ベジタリアン食およびビーガン食は乳児の鉄分、カルシウム、ビタミンD、ビタミンB、DHAなどの多くの栄養欠乏症を引き起こす可能性があり公衆衛生上の懸念になってきている[110]。
また、母親の菜食が子供に与える影響もあるとされ、ビーガンなどの動物性食品を制限(ASF)した食事を摂る母親から生まれた新生児や動物性食品を制限した食事を摂る小児はビタミンB12欠乏症が高いとされ、妊娠中は動物性食品の制限を避けた方がよいとしている [108]。
ベジタリアンの母親に尿道下裂児の出産する割合が高かったという報告から、植物性エストロゲンとの関連が示唆されている[111]。大豆に含まれるイソフラボンが、代表的な植物性エストロゲンであり、一部のがんや更年期障害、2型糖尿病、骨粗鬆症の予防効果が確認されている。しかし、危険視されることがあるエストロゲン受容体へのプロモーターには、ポリ塩化ビフェニルといったダイオキシン類があり発がん性や催奇形性が確認されており、生物濃縮されるために動物性食品から多く摂取されることになる。このような主張は『小さな惑星の緑の食卓』に見られる。
女性への影響
編集ベジタリアンは一般的に身体に良いと考えられているが、ベジタリアンの女性は股関節骨折のリスクが高い[112]。
メディア
編集イギリスでは公共放送の英国放送協会(BBC)が『Cooking in the Doctor's Kitchen』というテレビ番組でヴィーガン料理を特集[113]したことでベジタリアンの実践者を増やした。
日本では2008年6月25日から『Veggy』という雑誌が出版されている[114]。
著名なベジタリアン
編集菜食主義者の割合
編集国別の菜食主義者の割合は表の通り。
国 | ベジタリアン (%) (ビーガン含む) | データ調査年 | ビーガン (%) | データ調査年 |
---|---|---|---|---|
オーストラリア | 11% | 2016[115] 2010[116] | ||
オーストリア | 9% | 2013[117] | ||
ブラジル | 8.0% | 2012[118] | ||
カナダ | 9.4% | 2016[119] | 2.3 | 2016[120] |
チェコ | 1.5% | 2003[121] | ||
中国 | 4% – 5% | 2013[122] | ||
デンマーク | 4% | 2011[123] | ||
フィンランド | 2% | 2011[124] 2015[125] | 0.5% | 2013[126] |
フランス | 1.5% | 2011[127] | ||
ドイツ | 10% | 2018[128] | 1.6% | 2018[129] |
インド | 29% – 40% | 2009[130] 2014[131][132] | 27% | |
イスラエル | 13% | 2015[133][134] | 5% | 2015[133][134] |
イタリア | 7.1% – 10% | 2009[130] 2015[135] | 0.6% – 2.8% | 2015[135][136] |
日本 | 9.0% | 2019[137] | 2.7% | 2014[137] |
ラトビア | 3% – 5% | 2013[138] | ||
オランダ | 5.0% | 2016[139] 2017[140] | ||
ニュージーランド | 10.3% | 2016[141] | ||
ノルウェー | 10% | 2012[142] | ||
ポーランド | 3.2% | 2013[143] | 1.6% | 2013[143] |
ポルトガル | 1.2% | 2017[144] | 0.6% | 2017[144] |
ロシア | 3% – 4% | 2014[145][146] | ||
スロベニア | 1.4% – 1.6% | 2007/2008[147] | 0.3% – 0.5% | 2007/2008[147] |
スペイン | 1.5% | 2017[148] | 0.2% | 2017[148] |
スウェーデン | 10% | 2014[149] | 4% | 2014[149] |
スイス | 14% | 2017[150] | 3% | 2017[150] |
イギリス | 14% [151] | 2015[152] 2014[153] 2016[154] | 7% | 2018[151] |
アメリカ | 9.3% | 2016[155] | 6% | 2017[156] |
ベルギー | 10.0% | 2016[157] | ||
台湾 | 14.0% | 2015[158] 2016[159] 2017[160] | ||
韓国 | 1.0% | 2011[161] |
食品
編集脚注
編集注釈
編集- ^ 対訳中にveganを含み、説明中でveganを分けている[14]。
- ^ 現在のセルビアとブルガリアに住んでいた。
- ^ 精進料理の影響を受けて発達した懐石料理は、多少魚介類なども取り入れており、菜食主義からは遠ざかっている[要出典]。
- ^ マニ教、カタリ派、キリスト教ベジタリアニズムなど。
- ^ 大根、芋、葱など。
- ^ ただし、FAOは家畜は重要な栄養源であり約17億人の貧困層の生計を支える重要なものだとし、温室効果ガス削減と持続可能畜産のために効率化などの対策が必要だとしている[59]
- ^ ただし、乳幼児や成長期の子供、妊婦といった栄養が大量に必要な時期に菜食主義を押し付けることはむしろ健康に害があり、肉を完全に断ち切るよりは野菜の割合を多少上げるだけに留めた方がよい[要出典]。
出典
編集- ^ “ベジタリアンの境界線はどこ? 卵は食べてもいいの?”. www.womenshealthmag.com. Women's Health. 2019年12月21日閲覧。
- ^ 末次勲『菜食主義』1983年
- ^ グルテンフリーやVEGAN表記は欧米ではもう常識。日本の小売業の対応に大幅な遅れ, Organic Press 2024年6月16日閲覧。
- ^ The Vegetarian Society (英国ベジタリアン協会)
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q James C. Whorton. 吉岡倭子、三輪睿太郎監訳「菜食主義」『ケンブリッジ世界の食物史5』朝倉書店、2005年、229-244頁。ISBN 978-4-254-43535-1。
- ^ 蒲原聖可 『ベジタリアンの医学』平凡社〈文庫〉
- ^ a b c d e f g h i j Definitions of some other confusing terms 国際ベジタリアン連合(2019年8月閲覧)
- ^ Abstinence from Animal Food Book 2 Porphyry (Animal Rights History)
- ^ 文部科学省、日本医学会『学術用語集 医学編』日本学術振興会、2003年。ISBN 4-8181-9517-0。
- ^ 佐藤登志郎、吉村博邦『スタンダード医学英和辞典』(第2版)南山堂、2008年、873頁。ISBN 978-4-525-01142-0。
- ^ 石田名香雄『研究社 医学英和辞典』(第2版)研究社、2008年、1990頁。ISBN 978-4-7674-3462-9。
- ^ 日本栄養・食糧学会『栄養・食糧学用語辞典』(第2版)建帛社、2015年、585頁。ISBN 978-4-7679-6179-8。
- ^ 日本栄養食糧学会『英和・和英 栄養・食糧学用語集』建帛社、1997年、382頁。ISBN 4-7679-6073-8。
- ^ 野口忠『栄養・生化学辞典』(普及版)朝倉書店、2009年、259頁。ISBN 978-4-254-43112-4。
- ^ 日本医学会医学用語管理委員会『日本医学会医学用語辞典英和』(第3版)南山堂、2007年、1157頁。ISBN 978-4-525-01423-0。
- ^ History of Vegetarianism (英国ベジタリアン協会)
- ^ アメリカベジタリアン協会
- ^ ドイツベジタリアン協会
- ^ “The Meat-Eating Culture of Japan at the Beginning of Westernization”. 2018年5月14日閲覧。
- ^ 図録▽食生活の変化(1910年代以降の品目別純食料・たんぱく質供給量) (社会実情データ図録)
- ^ “参議院会議録情報 第101回国会 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会 第8号”. kokkai.ndl.go.jp. 2018年5月13日閲覧。
- ^ “動物はごはんじゃないデモ行進2016レポート”. 畜産動物のためのサイト:動物はあなたのごはんじゃない. (2016年6月14日) 2018年5月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k 佐久正秀(日本語版作成) ベジタリアンQ&A (2010年1月11日時点のアーカイブ)Frequently Asked Questions - Definitions (2012年3月4日時点のアーカイブ)、国際ベジタリアン連合。同一構成で英語ページの方が情報が多い。
- ^ a b c d e 垣本充「ベジタリアンの類型および食品表示」『Vegetarian research』第15巻第1号、2014年、1-2頁。
- ^ a b ベジタリアンの分類 日本ベジタリアン協会
- ^ a b c d e f g 蒲原聖可「ベジタリアン食を学ぶ(2) ベジタリアンの定義と分類」『医と食』第3巻第6号、2011年12月、329-332頁、NAID 40019165245。
- ^ “oriental vegetari...の意味・用例”. eow.alc.co.jp. 2018年5月13日閲覧。
- ^ 末次勲「インドにおけるVegetarianとVegetarianism」『熱帯農研集報』第25巻、1974年11月、28-35頁、doi:10.11501/1754788。 NDLJP:1754788
- ^ “マクロビオティック(英文 Macrobiotic)とは”. 日本CI協会. 2024年5月7日閲覧。
- ^ PCAインドウィークリー (PDF) (PCAアセット)
- ^ Buddhism and Vegetarianism (Urban Dharma - Buddhism in America)
- ^ Buddhism and Vegetarianism (About.com)
- ^ 台湾に行ったら「ベジタリアン」料理が凄すぎた - ヴィーガンではない人も満足する台湾素食 東洋経済オンライン
- ^ 食べることができる食べ物と食べてはならない食べ物, WATV 2024年7月20日閲覧。
- ^ Animals: Who Cares? – David Clough, Sarx 2024年7月20日閲覧。
- ^ Mary L. Zamore, ed. The Sacred Table: Creating a Jewish Food Ethic (New York, NY: CCAR Press, 2011).
- ^ Kalechofsky, Roberta. Rabbis and Vegetarianism: An Evolving Tradition. Micah Publications. Massachusetts, 1995. pp. 16, 54, 55, 65, 66, 68, 70, 71. ISBN 0-916288-42-0.
- ^ Foer, Jonathan Safran. “If This Is Kosher…”. 27 May 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。1 October 2012閲覧。
- ^ [Quran 5:1 (Translated by Shakir)]
- ^ [Quran 5:1 (Translated by Shakir)]
- ^ 熊本日日新聞社・編『オウム真理教とムラの論理』(葦書房 1992年)p.21
のちに文庫化(朝日文庫く13-1 ISBN 4-02-261118-9 1995年 P.22~23) - ^ 元信者たちの手記 カナリヤの会
- ^ ピーター・シンガー『動物の解放』原著Animal Liberation, 1975
- ^ Wasserman, David; Asch, Adrienne; Blustein, Jeffrey; Putnam, Daniel (2017). Zalta, Edward N.. ed. The Stanford Encyclopedia of Philosophy (Fall 2017 ed.). Metaphysics Research Lab, Stanford University
- ^ ヘルムート・F・カプラン. 死体の晩餐. 同時代社
- ^ a b 『我が国の食料自給率-平成15年度食料自給率レポート』農林水産省
- ^ フランシス・ムア・ラッペ『小さな惑星の緑の食卓』奥沢喜久栄訳、講談社、1982年。ISBN 978-4-06-142668-9
- ^ a b c “No.244 穀物を家畜でなく人間が直接食べれば,世界の人口扶養力が向上 | 西尾道徳の環境保全型農業レポート”. lib.ruralnet.or.jp. 2018年5月10日閲覧。
- ^ [1][リンク切れ]
- ^ “【国際】加速する培養肉栽培の研究開発。水消費量や二酸化炭素排出量削減への期待の一方懸念も | Sustainable Japan”. 【国際】加速する培養肉栽培の研究開発。水消費量や二酸化炭素排出量削減への期待の一方懸念も | Sustainable Japan. 2019年1月8日閲覧。
- ^ “飼料をめぐる情勢”. 2018年5月14日閲覧。
- ^ “食料自給率①”. 2018年5月14日閲覧。
- ^ 「日本の輸入食料、海外産地は水427億トンで生産」『読売新聞』2008年3月1日
- ^ 肥料価格の現状等について 農林水産省生産局
- ^ “UN World Food Programme” 2018年5月14日閲覧。
- ^ フランセス・ムア・ラッペ、ジョセフ・コリンズ『食糧第一-食糧危機神話の虚構性を衝く』三一書房、1982年
- ^ 食糧第一:食糧と開発のための政策研究所 日本語サイト
- ^ a b Livestock a major threat to environment (FAO)
- ^ “Achieving SDG2 without breaching the 1.5C threshold: A Global Roadmap Part 1”. FAO (2023年). 2023年12月26日閲覧。
- ^ “アマゾン森林破壊の最大要因は牛飼育、EUの牛肉需要が破壊を加速”. www.juno.dti.ne.jp. 2018年5月24日閲覧。
- ^ “Cattle ranching threatens core of Biosphere Reserve of Southeast Nicaragua”. news.mongabay.com. 2018年5月13日閲覧。
- ^ 「温暖化防止にライフスタイルの変革を」、IPCC議長 国際ニュース AFPBB News(2008年1月22日)
- ^ 「肉の消費減らせばCO2削減」IPCC議長が提言asahi.com(2008年9月8日10時55分)
- ^ Robert Goodland and Jeff Anhang Livestock and Climate Change: What if the key actors in climate change are...cows, pigs, and chickens? World Watch, November/December 2009 pp10-19.
- ^ 「CO2削減に最も効果的なのに公には奨励されない4つの方法」AFP(2017年7月12日)2017年7月15日閲覧
- ^ “食糧生産が地球環境に及ぼす影響 オックスフォード大の最新研究 | 財経新聞”. 財経新聞 2018年6月14日閲覧。
- ^ 加賀爪優、「地球温暖化と稲作からのメタン発生量 : その国際的動向と予測」『農業計算学研究』1992年 24巻 pp.133-142, 京都大学農学部農業簿記研究施設。
- ^ 「牛のげっぷを9割削減 出光と北大、天然素材発見」 asahi.com
- ^ 中尾江里, 中野和典, 野村宗弘 ほか「宮城県内の畜産地帯を流域とする河川における薬剤耐性菌分布の実態」『環境工学研究論文集』2008年 45巻 pp.187-194, doi:10.11532/proes1992.45.187, 土木学会
- ^ “畜産環境問題の現状と対策について date=1998”. 農畜産業振興機構. 2018年5月14日閲覧。
- ^ “人間が肉食に適していない理由とは?”. ライブドアニュース 2018年6月21日閲覧。
- ^ Position of the American Dietetic Association and Dietitians of Canada "Vegetarian diets" Journal of the American Dietetic Association Vol.103 Issue.6, June 2003, pp748-765.
- ^ Pramil N Singh, Joan Sabaté, Gary E Fraser Does low meat consumption increase life expectancy in humans? American Journal of Clinical Nutrition, Vol.78 No.3, September 2003, pp526-532.
- ^ Craig WJ, Mangels AR: Position of the American Dietetic Association: vegetarian diets. J Am Diet Assoc. 109 (7):1266-1282(2009) PMID 19562864.
- ^ World Cancer Research Fund and American Institute for Cancer Research (2007). Food, Nutrition, Physical Activity, and the Prevention of Cancer: A Global Perspective. Amer. Inst. for Cancer Research. p. 196. ISBN 978-0972252225
- ^ Dietary Guidelines for Americans, 2010 米国農務省 (USDA)
- ^ Salamon, Maureen (2022年12月1日). “Vegetarian diet linked to more hip fractures in women” (英語). Harvard Health. 2022年11月19日閲覧。
- ^ Vegetarian Nutrition "[2]"Nutrition Bulletin Volume 30 Issue 2, Pages 132 - 167, Published Online: 26 May 2005
- ^ Nabeel R. Yaseen、Catriona L. K. Barnes、Lingwei Sun、Akiko Takeda、John P. Rice「Genetics of vegetarianism: A genome-wide association study」『plos one』、plos、2023年、doi:10.1371/journal.pone.0291305、ISSN 1932-6203。
- ^ “Being a vegetarian may be partly in your genes”. Northwestern (2023年10月4日). 2023年11月22日閲覧。
- ^ WenYen Juan、Sedigheh Yamini、Patricia Britten「Food Intake Patterns of Self-identified Vegetarians Among the U.S. Population, 2007-2010」『Procedia Food Science』第4巻、Elsevier、2015年、86-93頁、doi:10.1016/j.profoo.2015.06.013。
- ^ Susan I Barr、Gwen E Chapman「Perceptions and practices of self-defined current vegetarian, former vegetarian, and nonvegetarian women」『Journal of the American Dietetic Association』第102巻第3号、American Dietetic Association、2002年、354-360頁、doi:10.1016/S0002-8223(02)90083-0。
- ^ China-Cornell-Oxford Project
- ^ エリック・マーカス もう肉も卵も牛乳もいらない!』(早川書房、2004年6月。ISBN 978-4-15-208573-3)56-57、66頁。原著Vegan
- ^ “Huge Study Of Diet Indicts Fat And Meat”The New York Times(May 8, 1990)
- ^ エリック・マーカス『もう肉も卵も牛乳もいらない!』(早川書房、2004年6月。ISBN 978-4-15-208573-3)56-57、67頁。原著Vegan
- ^ Lanou AJ (2009). “Should dairy be recommended as part of a healthy vegetarian diet? Counterpoint”. Am. J. Clin. Nutr. 89 (5): 1638S–1642S. doi:10.3945/ajcn.2009.26736P. PMID 19321571 .
- ^ Leitzmann, Claus (2005). “Vegetarian diets: what are the advantages?”. Forum of Nutrition (57): 147–156. ISSN 1660-0347. PMID 15702597 .
- ^ Godos J, et al. Vegetarianism and breast, colorectal and prostate cancer risk: an overview and meta-analysis of cohort studies. J Hum Nutr Diet. 2016 Oct 6. doi: 10.1111/jhn.12426. [Epub ahead of print]
- ^ Huang, Tao; Yang, Bin; Zheng, Jusheng; Li, Guipu; Wahlqvist, Mark L.; Li, Duo (2012). “Cardiovascular disease mortality and cancer incidence in vegetarians: a meta-analysis and systematic review”. Annals of Nutrition & Metabolism 60 (4): 233–240. doi:10.1159/000337301. ISSN 1421-9697. PMID 22677895 .
- ^ Li, Duo (2014-01-30). “Effect of the vegetarian diet on non-communicable diseases”. Journal of the Science of Food and Agriculture 94 (2): 169–173. doi:10.1002/jsfa.6362. ISSN 1097-0010. PMID 23965907 .
- ^ Barnard ND, Katcher HI, Jenkins DJ, Cohen J, Turner-McGrievy G (2009). “Vegetarian and vegan diets in type 2 diabetes management”. Nutrition Reviews 67 (5): 255–63. doi:10.1111/j.1753-4887.2009.00198.x. PMID 19386029.
- ^ Eat non-veg food to reduce heart attack risk: Study (New Delhi Indo-Asian News Service, Jul 15, 2008)
- ^ Jack Norris (2002年5月). “Vitamin B12: Are You Getting It?”. Vegan Outreach. 2003年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年1月24日閲覧。 その解説個人サイト、海藻とビタミンB12
- ^ Jack Norris (Registered Dietitian Director, Vegan Outreach) (2015年10月). “B12 in Tempeh, Seaweeds, Organic Produce, and Other Plant Foods”. VeganHealth.org. 2017年1月24日閲覧。
- ^ 鈴木英鷹「鈴木英鷹 完全菜食とビタミンB12欠乏(完全菜食において海苔はビタミンB12の供給源として有効である)」 『大阪ソーシャルサービス研究』2003年12月20日、pp.19-25
- ^ 代表研究者香川靖雄 ベジタリアンの脂肪酸不飽和化酵素遺伝子多型による脂質栄養の解析(科学研究費助成データベース)
- ^ “Office of Dietary Supplements - Vitamin D” (英語) 2018年5月18日閲覧。
- ^ Key, Timothy J.; Appleby, Paul N.; Rosell, Magdalena S. (2006-2). “Health effects of vegetarian and vegan diets”. The Proceedings of the Nutrition Society 65 (1): 35–41. ISSN 0029-6651. PMID 16441942 .
- ^ 渡部 由美・鈴木 英鷹 Vegetarian Research Vol. 4, No.1, 9-15 (2003)
- ^ 厚生労働省 第3部 栄養素等摂取状況
- ^ 「ベジタリアンは脳卒中が多い」 英大学が研究, 日本経済新聞 2024年7月20日閲覧。
- ^ 「ベジタリアンの骨は肉食者よりも弱い、オーストラリア調査」AFPBB(2009年7月3日)
- ^ “Vegan diet leads to less dense bones"ABC(2 July 2009)
- ^ a b 奥田豊子、西村(三好)弘子、巻田知恵 ほか「完全菜食摂取時のタンパク質代謝」『The Annals of physiological anthropology』1994年 13巻 6号 p.393-401, doi:10.2114/ahs1983.13.393
- ^ “ファクトブック 動物性食品と植物性食品”. Jミルク (2021年11月30日). 2023年11月22日閲覧。
- ^ Topi Hovinen、Liisa Korkalo、Riitta Freese、Essi Skaffari et al.「Vegan diet in young children remodels metabolism and challenges the statuses of essential nutrients」『EMBO Molecular Medicine』第13巻、EMBO、2021年、12-12頁、doi:10.15252/emmm.202013492。
- ^ a b Jean-Pierre Chouraqui「Risk Assessment of Micronutrients Deficiency in Vegetarian or Vegan Children: Not So Obvious」『Nutrients』第15巻第9号、MDPI、2023年、doi:10.3390/nu15092129。
- ^ Daniel Olivier Sutter、Nicole Bender「Nutrient status and growth in vegan children」『Nutrition Research』第91巻、Elsevier、2021年、13-25頁、doi:10.1016/j.nutres.2021.04.005。
- ^ A. Lemoine、E. Giabicani、V. Lockhart、E. Grimprel、P. Tounian「Case report of nutritional rickets in an infant following a vegan diet」『Archives de Pédiatrie』第27巻第4号、Elsevier、2020年、219-222頁、doi:10.1016/j.arcped.2020.03.008。
- ^ North K, Golding J. A maternal vegetarian diet in pregnancy is associated with hypospadias. The ALSPAC Study Team. Avon Longitudinal Study of Pregnancy and Childhood. BJU Int. 2000 Jan;85(1):107-13.
- ^ Salamon, Maureen (2022年12月1日). “Vegetarian diet linked to more hip fractures in women” (英語). Harvard Health. 2024年8月8日閲覧。
- ^ “Dr Rupy kickstarts the series with three vegan recipes: chickpea kofte burgers, black bean chilli with pulled mushroom and for a healthy, sweet treat apricot and chocolate bars.”. www.bbc.co.uk. Cooking in the Doctor's Kitchen. 2019年12月21日閲覧。
- ^ “Veggy vol.67”. veggy.jp. Veggy Online (2019年11月9日). 2019年12月21日閲覧。
- ^ “The slow but steady rise of vegetarianism in Australia”. Roy Morgan (August 2016). 2016年10月2日閲覧。
- ^ “Vegetarians, vegans 'hated and bullied in Australia', author says”. ABC (August 2016). 2017年1月13日閲覧。
- ^ “Verbreitung der vegetarischen Lebensweise”. Verein gegen tierfabriken. 9 April 2016閲覧。
- ^ “IBOPE 2012: 15,2 milhões de brasileiros são vegetarianos”. IBOPE (October 2012). 1 October 2015閲覧。
- ^ “Meat consumption and higher prices”. British Food Journal. Emerald Group Publishing Limited. pp. 2251–2270. doi:10.1108/bfj-03-2016-0121. 14 March 2018閲覧。
- ^ “Meat consumption and higher prices”. British Food Journal. Emerald Group Publishing Limited. pp. 2251–2270. doi:10.1108/bfj-03-2016-0121. 14 March 2018閲覧。
- ^ “Radio Prague - Beyond pork and dumplings - alternative diets in the Czech Republic”. Radio.cz. 2016年3月31日閲覧。
- ^ Magistad, Mary Kay. Public Radio International, 27 June 2013, "Vegan lunch: Going meatless in Beijing". Accessed 26 January 2014.
- ^ “Mange "opfatter" sig selv som vegetarer”. Coop Analyse. Coop Analyse (22 June 2011). 3 June 2015閲覧。
- ^ “Rehevä kasvisruokavalio on hyväksi terveydelle ja ympäristölle | Ruokatieto Yhdistys”. Ruokatieto.fi. 2016年4月9日閲覧。
- ^ “Lapsiperheissä halutaan syödä lihaa”. Lihatiedotus.fi. 2016年5月16日閲覧。
- ^ Kivimäki, Hanna (March 2013). “POIKKILEIKKAUSTUTKIMUS VEGAANIEN RUOANKÄYTÖSTÄ JA RAVINTOAINEIDEN SAANNISTA”. Epublications.uef.fi. 23 January 2018閲覧。
- ^ Haurant, Sandra (26 October 2011). “French government 'banning vegetarianism' in school canteens”. The Guardian 28 September 2012閲覧。
- ^ “Anzahl der Veganer und Vegetarier in Deutschland”. Vebu.de. 2018年4月8日閲覧。
- ^ “Anzahl der Veganer und Vegetarier in Deutschland”. Vebu.de. 2018年4月8日閲覧。
- ^ a b Bazzi, Adrianna (12 February 2009). “Vegetariano un italiano su dieci”. Corriere della Sera 16 June 2011閲覧。
- ^ “his Survey Found Out How Many Indians Are Non-Vegetarians”. Scoopwhoop.com. 23 January 2018閲覧。
- ^ “At 99%, Telangana has maximum non-vegetarians in the country”. Timesofindia.indiatimes.com. 23 January 2018閲覧。
- ^ a b “In the land of milk and honey, Israelis turn vegan”. Reuters.com (21 July 2015). 23 January 2018閲覧。
- ^ a b טלשיר, רחל (2014年9月17日). “גדל מספר הצמחונים - אבל מהסוג הגמיש” (ヘブライ語). הארץ 2017年7月23日閲覧。
- ^ a b “Il popolo dei vegetariani e vegani in Italia: l'infografica”. Repubblica.it. 2016年3月31日閲覧。
- ^ “Un bébé sous régime vegan retiré à ses parents pour malnutrition” (フランス語) (2016年7月11日). 2016年7月11日閲覧。
- ^ Kirse, Asnate (December 2013). “QUALITY EVALUATION OF NEW VEGETARIAN BEAN SPREADS”. Latvia University of Agriculture, Faculty of Food Technology. 2016年12月11日閲覧。
- ^ “Vegetarisme”. Dietcetera.nl. 23 January 2018閲覧。
- ^ “Vegetarisch eten - Lekker Gezond”. Lekkergezond.nl. 23 January 2018閲覧。
- ^ “Vegetarianism on the rise in New Zealand”. Roy Morgan Research. Roy Morgan Research. 28 July 2016閲覧。
- ^ “The Nordic market for vegetarian food on the rise”. Issuu.com. 2016年12月11日閲覧。
- ^ a b “Wyniki badania Instytutu Badania Opinii Homo Homini dla LightBox, wrzesień 2013”. Lightbox.pl. 2016年4月9日閲覧。
- ^ a b “120 000 vegetarianos - Número quadruplica em 10 anos”. Centrovegetariano.org. 23 January 2018閲覧。
- ^ “Кто такие вегетарианцы?” (ロシア語). ФОМ (2014年8月20日). 2018年5月17日閲覧。
- ^ Исследовательский центр портала Superjob.ru (2013年11月20日). “К вегетарианству в России относятся благожелательно, но практикуют редко” (ロシア語). Superjob. Социологические опросы. 2018年5月17日閲覧。
- ^ a b Gabrijelčič Blenkuš ... [et al.] (2009) (Slovenian). Prehrambene navade odraslih prebivalcev Slovenije z vidika varovanja zdravja. Ljubljana, Slovenia: Inštitut za varovanje zdravja Republike Slovenije. pp. 118-119. ISBN 978-961-253-042-6
- ^ a b “Photographic image” (JPG). Lantern.es. 23 January 2018閲覧。
- ^ a b “One in ten Swedes is vegetarian: survey”. Thelocal.se (21 March 2014). 23 January 2018閲覧。
- ^ a b “Veggie survey 2017”. Swissveg.ch. 23 January 2018閲覧。
- ^ a b “Compare the Market survey, UK now 7% vegan” (英語). Compare The Market. (2018年4月3日) 2018年4月3日閲覧。
- ^ Public Attitudes to Food survey 2009. Food Standards Agency. (2009) 2009年5月31日閲覧。
- ^ National Diet and Nutrition Survey (NDNS): results from Years 1 to 4 (combined), Public Health England and Food Standards Agency, 14th May 2014
- ^ “Find out how many vegans are in Great Britain”. The Vegan Society. 2016年7月24日閲覧。
- ^ “The Vegetarian Resource Group Asks in a 2016 National Poll Conducted by Harris Poll”. The Vegetarian Resource Group. The Vegetarian Resource Group. 20 December 2017閲覧。
- ^ “Top Trends in Prepared Foods 2017: Exploring trends in meat, fish and seafood; pasta, noodles and rice; prepared meals; savory deli food; soup; and meat substitutes”. ReportBuyer Ltd.. ReportBuyer Ltd.. 20 December 2017閲覧。
- ^ “Vlaams infocentrum land- en tuinbouw - De flexitariër wordt een talrijke soort”. Vilt.be. 23 January 2018閲覧。
- ^ “From radical to trendy for Mainers living without meat”. Pressherlad.com (14 January 2015). 23 January 2018閲覧。
- ^ “The New Vegan Movement in Taiwan”. Ketagalanmedia.com (20 June 2016). 23 January 2018閲覧。
- ^ “Countries With The Highest Rates Of Vegetarianism”. Worldatlas.com. 23 January 2018閲覧。
- ^ “Welcome veganurbanite.com - BlueHost.com”. Veganurbanite.com. 23 January 2018閲覧。
- ^ “Embracing vegetarianism”. Koreatimes.co.kr (1 April 2015). 23 January 2018閲覧。
参考文献
編集- 蒲原聖可『ベジタリアンの健康学 ダイエットからエコロジーまで』丸善出版〈丸善ライブラリー284〉、1999年1月。ISBN 4-621-05284-5 。
- 蒲原聖可『ベジタリアンの医学』平凡社〈平凡社新書〉、2005年2月。ISBN 4-582-85262-9。
- シムーンズ, フレデリック・J『肉食タブーの世界史』香ノ木隆臣・山内彰・西川隆訳、法政大学出版局〈叢書・ウニベルシタス 709〉、2001年12月。ISBN 4-588-00709-2 。
- マーカス, エリック『もう肉も卵も牛乳もいらない! 完全菜食主義「ヴィーガニズム」のすすめ』酒井泰介訳、早川書房、2004年6月。ISBN 4-15-208573-8。
- 『人はなぜ、肉を食べないのか?』(日本語)、Global News View,2019年4月
関連文献
編集- シェリー・F・コーブ著、井上太一訳『菜食への疑問に答える13章:生き方が変わる、生き方を変える』新評論、2017年4月。ISBN 9784794810588
- フランシス・ムア・ラッペ著、奥沢喜久栄訳『小さな惑星の緑の食卓:現代人のライフ・スタイルをかえる新食物読本』講談社、1982年5月。ISBN 4061426680
- ヘルムート・F・カプラン著、ニトライ陽子・田辺リューディア・まきぼう訳『死体の晩餐:動物の権利と菜食の理由』同時代社、2005年3月。ISBN 4886835449
- ふかもりふみこ『地球から愛される「食べ方」:この星を貪らない生き方「ヴィーガン・ライフ」入門』現代書林、2017年10月。ISBN 9784774516660
- 垣本充・大谷ゆみこ『完全菜食があなたと地球を救うヴィーガン:おいしい実践マニュアル付』ロングセラーズ、2020年5月。ISBN 9784845424542
- 蒲原聖可『ときどきベジタリアン食のすすめ:ビーガン、マクロビオティックから統合栄養学まで』日本評論社、2011年9月。ISBN 9784535983557
- 佐々木正明『「動物の権利」運動の正体』PHP研究所〈PHP新書1309〉、2022年5月。ISBN 9784569846989
- 森映子『ヴィーガン探訪:肉も魚もハチミツも食べない生き方』KADOKAWA〈角川新書〉、2023年1月。ISBN 9784040824178
- 浅野幸治『ベジタリアン哲学者の動物倫理入門』ナカニシヤ出版、2021年3月。ISBN 9784779515521
- 船瀬俊介『ヴィーガン革命:動物食は老化する』ビオ・マガジン、2022年4月。ISBN 9784865881158
関連項目
編集- グリーンピース
- 三育フーズ
- シーシェパード
- ピースフード - 平和を築くために“食”というフィールドにおいてできることに関する提案。
- 『ビジテリアン大祭』 - 菜食主義をテーマにした宮沢賢治の作品。賛否双方から丁々発止の議論が繰り広げられる。
- ブレサリアン(不食主義者) - 不食者と呼ばれている人々。日に当たり呼吸するだけで生きていることからその名が付いた。
- ブリザリアン - 水を摂取するだけで生活している人々。
- リキッダリアン - 水を基本としているが、水以外の液体や液状の食品を摂取する生活を過ごす人々。
- パレオ・ダイエット - 原始人の食生活を理想とし、現代人は穀物を摂り過ぎているとする。肉・野菜 ・果物類を食べる事を推奨し、穀物・砂糖・豆類の摂取を忌避する。
- ベジタリアン・ヴィーガンのマーク
- プラントベース