芦田信
芦田 信(あしだ しん、1943年1月2日 - )は、日本の実業家。JCRファーマ株式会社創業者で、同社代表取締役会長兼社長兼CEO兼COO。新型コロナウイルス感染症の世界的流行を受け、日本初となるCOVID-19ワクチンの製造拠点整備を行った。
来歴
編集東京府北多摩郡武蔵野町吉祥寺生まれ。神戸市東灘区御影の旧乾邸の向いの洋館で育つ。神戸大学附属住吉小学校を経て、愛知県安城市に転居し[1][2]、1958年愛知学芸大学附属岡崎中学校(現愛知教育大学附属岡崎中学校)卒業。1961年愛知県立岡崎高等学校卒業[3]。
西宮市からYMCA予備校に通って浪人生活を送ったのち、1962年甲南大学文学部に進学。卒業後、甲南大学理学部専門課程に合格し[4]、物理化学を専攻し[5]、1968年甲南大学理学部卒業。同年大五栄養化学(現日本製薬)入社。1975年退社し、日本ケミカルリサーチ(現JCRファーマ)設立、同社代表取締役社長就任[2][6]。
2017年にはグラクソ・スミスクラインとの資本提携を解消し、新たにメディパルホールディングスと資本提携を締結した[7]。2021年からは新型コロナウイルス感染症の世界的流行を受け、日本初となるCOVID-19ワクチンの製造拠点整備を神戸市で進め[8][9]、同年本庶記念神戸基金感謝状受賞[10]。同年ジュリア・ロングボトム駐日英国大使の訪問を受けた[11]。
公益財団法人神戸医療産業都市推進機構評議員[12]、公益財団法人国際医学研究振興財団常務理事[13]、公益財団法人成長科学協会評議員[14]、公益財団法人赤枝医学研究財団理事[15]、公益財団法人日本骨髄バンク評議員[16]、日本シニア小児科医連盟アドバイザー等も兼務[17]。
人物
編集趣味
編集趣味はゴルフや、宮城谷昌光、井上靖、司馬遼太郎などの歴史小説を読むこと[2]。
馬主活動
編集日本中央競馬会(JRA)および地方競馬全国協会(NAR)に登録する馬主でもある。勝負服の柄は青、赤菱山形、白袖、冠名には「ダッシャー」を用いる。
- 主な所有馬
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- ダッシャーゴーゴー(2010年セントウルステークス、2011年オーシャンステークス、CBC賞、JBCスプリント3着)
- ダッシャーワン(2014年NST賞、室町ステークス)
親族
編集脚注
編集- ^ a b 仕事人秘録・JCRファーマ創業者 ワクチン裏方の妙 芦田信氏 希少疾患薬をいち早く(1)日経産業新聞 2022年8月10日 2:00
- ^ a b c 「経営者:編集長インタビュー 芦田 信 JCRファーマ会長兼社長 2016年4月12日特大号」 週刊エコノミスト2016/04/12
- ^ 同級生交歓――愛知県岡崎高校(昭和36年卒)【全文公開】 文藝春秋digital 2019/11/15 04:00
- ^ 芦田信氏(4) 浪人中 テレビの公開収録へ JCRファーマ会長兼社長 希少疾患薬をいち早く日経産業新聞2022年8月17日
- ^ a b 芦田信氏(5) 祖父・芦田健の胸像 JCRファーマ会長兼社長 希少疾患薬をいち早く日経産業新聞2022年8月18日 2:00
- ^ 「JCRファーマ、小粒の製薬企業が独自技術で世界に挑戦」 日経ビジネス2020年2月14日
- ^ JCR・芦田会長 GSKとの資本解消を申し出 「臨床開発に入るまで時間かかる」 ミクスOnline-2017/09/24
- ^ JCRファーマ、ワクチン原液工場新設 既存製品も増強 日本経済新聞2021年3月4日 19:51
- ^ 国内初 ワクチン製造工場、内部の様子は 日テレNEWS24
- ^ 本庶記念神戸基金 感謝状贈呈式をオンラインで開催します 公益財団法人神戸医療産業都市推進機構 配信日時: 2021-08-31 17:29:49
- ^ 駐日英国大使、JCRファーマを訪問 日本経済新聞2021年7月1日 18:24
- ^ 評議員 神戸医療産業都市推進機構
- ^ 役員・評議員等
- ^ 役員等名簿
- ^ 公益財団法人 赤枝医学研究財団
- ^ 理事、評議員の改選 2020 年7月発生の豪雨災害に - 骨髄バンク
- ^ 組 織
- ^ 創業者「芦田 健」胸像除幕式を執り行いました。 株式会社エネゲートよりの近況報告
- ^ 芦田信氏(9) 別子銅山から受けた恩恵 JCRファーマ会長兼社長 希少疾患薬をいち早く日経産業新聞2022年8月24日 2:00