興津食品
静岡市清水区にあった、ツナ缶メーカー
興津食品株式会社(おきつしょくひん)は、静岡県静岡市清水区に所在した食品メーカーである。ツナ缶やペットフード[1]などの製造を行っていた。
種類 | 株式会社 |
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略称 | OKT |
本社所在地 |
日本 〒424-0212 静岡県静岡市清水区八木間町6番地 北緯35度3分31.3秒 東経138度31分23.2秒 / 北緯35.058694度 東経138.523111度座標: 北緯35度3分31.3秒 東経138度31分23.2秒 / 北緯35.058694度 東経138.523111度 |
設立 | 1948年 |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 7080001007749 |
事業内容 | 缶詰の製造 |
資本金 | 1200万円 |
従業員数 | 120名(2016年時点)[1] |
決算期 | 3月 |
外部リンク | 興津食品株式会社 at the Wayback Machine (archived 2016年5月31日) |
沿革
編集1935年10月、静岡県購買販売利用組合連合会により食品加工事業を行うために創業。1948年8月23日、興津食品株式会社の商号で法人化した[1]。
事業
編集はごろもフーズの「シーチキン」などのOEM生産を請け負っており、自社ブランドのツナ缶の販売も行っていた[2]。静岡県は日本における生産量の98%を占めるほどまぐろ類の缶詰の生産が盛んで[3]、興津食品もその一社であった。
2016年10月、山梨県内で販売された「シーチキン」にゴキブリとみられる虫が混入していたことが発覚[4]。当該商品は、2014年12月に興津食品が下請け生産したものであった[5]。はごろもフーズは緊急コールセンターの設置や返品の廃棄損、売上減少が生じたとして興津食品に対し8億9700万円の損害賠償を求めて2017年11月に提訴。静岡地方裁判所は2022年11月8日、1億3150万円の支払いを命じた[4]。興津食品の代理人は「偶発的な製品事故は他でも起きているにもかかわらず、当社だけが高額な賠償を求められるのは不合理である」として、控訴する意向を示した[4]。工場は更地になり、事実上廃業状態にある[5]。
脚注
編集- ^ a b c “会社概要”. 興津食品株式会社. 2016年10月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月10日閲覧。
- ^ “OKTツナ缶”. 興津食品株式会社. 2016年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月10日閲覧。
- ^ “まぐろ類缶詰の生産量日本一”. 静岡県庁 (2021年12月7日). 2022年11月10日閲覧。
- ^ a b c 「ツナ缶に虫混入 下請けに1億3千万円賠償命令 静岡地裁判決」『静岡新聞』2022年11月9日。オリジナルの2022年11月10日時点におけるアーカイブ。2022年11月10日閲覧。
- ^ a b 小山裕一「はごろもフーズのツナ缶に虫混入、下請けに1億3千万円の賠償命令」『朝日新聞デジタル』2022年11月10日。オリジナルの2022年11月10日時点におけるアーカイブ。2022年11月10日閲覧。