臭化ベリリウム
臭化ベリリウム (beryllium bromide) はBeBr2で表されるベリリウムの臭化物である。非常に吸湿性が良く、水に良く溶ける。
臭化ベリリウム | |
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臭化ベリリウム | |
別称 Beryllium bromide | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 7787-46-4 |
PubChem | 82230 |
ChemSpider | 74208 |
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特性 | |
化学式 | BeBr2 |
モル質量 | 168.820 g/mol |
外観 | 無色から白色の結晶 |
密度 | 3.465 g/cm3 (20 °C) |
融点 |
508°C (473 °C 昇華) |
沸点 |
520 °C[1] |
水への溶解度 | 易溶[1] |
エタノールへの溶解度 | 可溶[2] |
構造 | |
結晶構造 | 斜方晶系 |
熱化学 | |
標準生成熱 ΔfH |
-2.094 kJ/g |
標準モルエントロピー S |
9.5395 J/K |
標準定圧モル比熱, Cp |
0.4111 J/g K |
危険性 | |
主な危険性 | ベリリウムを参照 |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | フッ化ベリリウム 塩化ベリリウム ヨウ化ベリリウム |
その他の陽イオン | 臭化マグネシウム 臭化カルシウム 臭化ストロンチウム 臭化バリウム 臭化ラジウム |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
反応
編集臭化ベリリウムは、500 ℃〜700℃の温度で単体の臭素と金属ベリリウムを反応させることで得ることができる。[1]:
臭化ベリリウムは、酸化ベリリウムと臭化水素酸(液体)もしくは臭化水素を反応させることによっても得ることができる。
安全性
編集摂取または吸入した場合に有害である。
脚注
編集- ^ a b c Perry, Dale L.; Phillips, Sidney L. (1995), Handbook of Inorganic Compounds, CRC Press, pp. 61–62, ISBN 0-8493-8671-3 2007年12月10日閲覧。
- ^ Parsons, Charles Lathrop (1909), written at Easton, Pa., The Chemistry and Literature of Beryllium, Chemical Publishing, pp. 21–22 2007年12月10日閲覧。