腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(ふぬけども、かなしみのあいをみせろ)は、本谷有希子が主宰する劇団「劇団、本谷有希子」の舞台劇。本谷の作・演出により「劇団、本谷有希子」第一回公演として2000年9月に初演された舞台。
腑抜けども、悲しみの愛を見せろ | |
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作者 | 本谷有希子 |
国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
ジャンル | ブラック・コメディ |
初出情報 | |
初出 | 舞台公演 |
初演情報 | |
場所 | プロト・シアター |
初演公開日 | 2000年9月2日 |
劇団 | 劇団、本谷有希子 |
ポータル 文学 ポータル 舞台芸術 |
概要
編集女優志望の勘違い女を主人公に、彼女を題材にしたホラー漫画を描いて恨まれている妹や兄夫婦など、4人の人物が主に登場するブラック・コメディ。
2000年に初演。本谷が主宰する劇団、本谷有希子の第1回公演作であった。2004年に再演。この模様はDVD化されている。
あらすじ
編集この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
北陸のとある山間部に暮らす和合清深は、漫画を描くことを趣味とする暗い女性。ある日、両親が交通事故死したことを受けて、清深の姉・澄伽が帰省する。澄伽は4年前、女優を目指して上京し人気が出なかったために帰省したが、我侭な性格は相変わらず。そんな姉妹が大騒動を巻き起こす。
登場人物
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公演詳細
編集関連商品
編集- DVD
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- 『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』DVD(ヴィレッジ、ECDV001_01)
小説版
編集腑抜けども、悲しみの愛を見せろ | ||
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著者 | 本谷有希子 | |
発行日 | 2005年6月30日 | |
発行元 | 講談社 | |
ジャンル | 長編小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 四六判 | |
ページ数 | 198 | |
公式サイト | bookclub.kodansha.co.jp | |
コード |
ISBN 978-4-06-212998-5 ISBN 978-4-06-275741-6(文庫判) | |
ウィキポータル 文学 | ||
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舞台再演の後、本谷自身によって小説化され、『群像』の2004年12月号に掲載された。これは第18回三島由紀夫賞の候補になった。2005年6月に講談社より刊行、2007年5月に講談社文庫より文庫化された。
本作を原作として、2007年に佐藤江梨子主演、 吉田大八監督・脚本で映画化された[1]。
書誌情報
編集- 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(2005年6月30日、講談社、ISBN 978-4-06-212998-5)
- 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(2007年5月15日、講談社文庫、ISBN 978-4-06-275741-6)
映画版
編集腑抜けども、悲しみの愛を見せろ | |
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Funuke Show Some Love, You Losers! | |
監督 | 吉田大八 |
脚本 | 吉田大八 |
原作 | 本谷有希子 |
製作 |
柿本秀二 小西啓介 鈴木ゆたか |
出演者 |
佐藤江梨子 佐津川愛美 永作博美 永瀬正敏 |
音楽 | 鈴木惣一朗 |
主題歌 | チャットモンチー「世界が終わる夜に」 |
撮影 | 阿藤正一 |
編集 | 岡田久美 |
制作会社 | モンスター☆ウルトラ |
製作会社 | 『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』製作委員会 |
配給 | ファントム・フィルム |
公開 | 2007年7月7日 |
上映時間 | 112分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
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佐藤江梨子主演で映画化された。2007年7月7日公開。監督はCMディレクター出身の吉田大八で、映画監督としてのデビュー作である。第60回カンヌ国際映画祭の批評家週間に出品された[1]。
ロケーションは石川県の能登町で行われた。そのため、石川県では1週間早い6月30日より劇場公開された。石川県は原作者の本谷有希子の出身地でもある。
劇中で清深が描く漫画はホラー漫画家の呪みちるの手によるもの。
2008年2月22日にアミューズソフトエンタテインメントからDVDが発売された。
スタッフ
編集- 監督・脚本 - 吉田大八
- 原作 - 本谷有希子『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(講談社刊)
- 主題歌 - チャットモンチー「世界が終わる夜に」
- 音楽 - 鈴木惣一朗
- 漫画 - 呪みちる
- 撮影 - 阿藤正一、尾澤篤史
- 照明 - 藤井隆二
- 録音 - 矢野正人
- 美術 - 原田恭明
- 音響効果 - 柴崎憲治
- 助監督 - 芹澤康久、甲斐聖太郎、山本優子
- スクリプター - 長坂由起子
- 編集 - 岡田久美
- アクションコーディネーター - 山田一善
- スタント - 花田奈美
- 方言指導 - 七尾市民劇団 劇団N、中谷日出子
- ロケ協力 - 金沢フィルムコミッション、能登町商工観光課 ほか
- 特別協力 - 能登町、輪島市、日本海倶楽部、数馬酒造
- 現像 - IMAGICA
- 光学録音 - 東京テレビセンター
- プロデューサー - 柿本秀二、小西啓介、鈴木ゆたか
- 協力プロデューサー - 吉田博昭、遠藤日登思
- 製作委員会メンバー - モンスター☆ウルトラ、ティー・ワイ・オー、アミューズソフトエンタテインメント、ファントム・フィルム、ソニー・ミュージックエンタテインメント
- 制作プロダクション - モンスター☆ウルトラ
- 配給 - ファントム・フィルム
キャスト
編集- 和合澄伽 - 佐藤江梨子
- 和合清深 - 佐津川愛美
- 和合宍道 - 永瀬正敏
- 和合待子 - 永作博美
- 和合曾太郎 - 上田耕一
- 小森哲生 - 土佐信道
- 萩原 - 山本浩司
- 神野 - 谷川昭一朗
- 審査員(女性) - 吉本菜穂子
- 審査員(男性) - 湯澤幸一郎
- 田嶋 - 米村亮太朗
- オーディションの相手役 - ノゾエ征爾
- 大原真理子
- 高橋睦美
- 金沢まこと
- 大川婦久美
受賞歴等
編集- キネマ旬報ベスト・テン
- 2007年度日本映画ベスト・テン 第10位
- 日本映画助演女優賞: 永作博美
- 第50回ブルーリボン賞
- 助演女優賞: 永作博美
- 第32回報知映画賞
- 助演女優賞: 永作博美
- 第29回ヨコハマ映画祭
- 第23回ワルシャワ国際映画祭フリースピリット部門
- 大賞
関連商品(映画版)
編集- サウンドトラック
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- 鈴木惣一朗 『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ オリジナル・サウンドトラック』(2007年6月15日、ピーヴァインレコード、PCD-25057)
- DVD
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- 『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(2008年2月22日、アミューズソフトエンタテインメント、ASBY-3982)
脚注
編集- ^ a b “サトエリ、胸の谷間作りで会見に20分遅刻!:第60回カンヌ国際映画祭”. シネマトゥディ. (2007年5月23日) 2018年8月21日閲覧。
外部リンク
編集- 初演版詳細 - ウェイバックマシン(2009年3月1日アーカイブ分) - 劇団、本谷有希子の公式サイトより
- 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ - 劇団、本谷有希子第8回公演
- 再演版DVD情報 - イーオシバイドットコムより
- 『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(本谷 有希子) - 講談社BOOK倶楽部
- 『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(本谷 有希子):講談社文庫 - 講談社BOOK倶楽部
- 映画版公式サイト
- 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ - allcinema
- 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ - KINENOTE
- 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ - IMDb