羽村駅
羽村駅(はむらえき)は、東京都羽村市羽東一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)青梅線の駅である[1]。駅番号はJC 58。
羽村駅 | |
---|---|
東口(2017年9月) | |
はむら Hamura | |
◄JC 57 福生 (2.1 km) (2.4 km) 小作 JC 59► | |
所在地 | 東京都羽村市羽東一丁目7-26 |
駅番号 | JC58 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■青梅線 |
キロ程 |
11.7 km(立川起点) 東京から49.2 km |
電報略号 | ハム←ハムラ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅)[1] |
ホーム | 1面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
11,988人/日(降車客含まず) -2023年- |
開業年月日 | 1894年(明治27年)11月19日[2] |
備考 | 業務委託駅 |
歴史
編集- 1894年(明治27年)11月19日:青梅鉄道(後の青梅電気鉄道)立川 - 青梅間開通と同時に開業[2][3]。旅客および貨物の取り扱いを開始[3]。
- 1925年(大正14年):年間乗降客163,000人(1日平均447人)
- 1944年(昭和19年)4月1日:青梅電気鉄道が戦時買収私鉄に指定され国有化[2][3]。運輸通信省青梅線の駅となる[2]。
- 1961年(昭和36年)11月16日:貨物の取り扱いを廃止[3]。
- 1971年(昭和46年)2月1日:荷物扱い廃止[3]。
- 1973年(昭和48年)6月1日:橋上駅舎に改築。
- 1984年(昭和59年)4月12日:東口昇降階段を2方向に改築。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[2][3]。
- 1995年(平成7年)11月22日:自動改札機を設置し、供用開始[4]。
- 2001年(平成13年)11月18日:ICカード「Suica」の利用が可能となる[広報 1]。
- 2005年(平成17年)3月25日:みどりの窓口の営業を終了し、「もしもし券売機Kaeruくん」を設置[5]。
- 2007年(平成19年)11月3日:西口新駅舎が完成。
- 2012年(平成24年)2月21日:「もしもし券売機Kaeruくん」を廃止。
- 2017年(平成29年)8月:西側増築工事が行われ、キオスクが移転。
- 2020年(令和2年):改札口改装工事が完了。
駅構造
編集島式ホーム1面2線を有する地上駅で、橋上駅舎を持つ[1]。改札内にエレベーター1台エスカレーター2台(福生方に2人用が上り下りともあり、階段は小作方のみ)羽村市管理の自由通路にも東西各出口にエレベーターがあるほか、エスカレーターも東西各出口とも2人用が上り下りとも1台ずつある(東口は小作方が下りで福生方が上り・西口は福生方に上り下りともある)。
JR東日本ステーションサービスが駅業務を受託している青梅駅管理の業務委託駅。駅舎内には自動券売機4台(3台は多機能券売機、1台は指定席券売機)・自動改札機・自動精算機が設置されている。2005年3月25日に有人のみどりの窓口が廃止され、代替として「もしもし券売機Kaeruくん」が設置されたが[5]、2012年2月21日をもって営業終了し撤去された。
なお、初電から6:25までは無人扱いとなるため、乗車駅証明書発行機から乗車駅証明書を取って乗車し、着駅で精算する。
改札外自由通路の自動改札機対面に売店KIOSKがあったが、2017年8月の増築工事に伴い移転した。
西口は2007年11月3日に新駅舎が竣工された。現在は自由通路拡幅等整備事業による工事が行われており、ホーム上に仮囲いが設置されている[6]。また、西口土地区画整理事業が進められている。
JR中央線と青梅線立川駅 - 青梅駅間は、2020年代の前半(2021年度以降の向こう5年以内)をめどにオレンジ帯の電車に2階建てグリーン車を2両連結させ12両編成運転を行う。そのため当駅は、ホームの12両編成対応改築工事や信号設備改良・構内配線の一部変更などが実施され[7][8]、2024年10月12日までにこれらの工事を全て完了し、翌日10月13日より快速電車・青梅線における12両編成の運転が一部列車で開始された[9]。
2023年8月にKIOSKが閉店した。KIOSK跡地にはファミリーマートがオープンした[10]。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 青梅線 | 下り | 青梅・御嶽・奥多摩方面 |
2 | 青梅線・中央線 | 上り | 拝島・立川・新宿・東京方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
-
旧西口駅舎(2005年6月)
-
改装前の改札口広場
(キオスクは増築部に移転後の状態。手前は移転前のキオスク跡)(2017年8月) -
改修後の改札口(2021年4月)
-
西口より撮影したホーム。写真左奥に12両対応延長部が見える。(2020年7月)
-
ホーム(2021年4月)
利用状況
編集2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は11,988人である。
1990年度(平成2年度)以降の1日平均乗車人員の推移は下記の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1990年(平成 | 2年)15,564 | [* 1] |
1991年(平成 | 3年)16,205 | [* 2] |
1992年(平成 | 4年)16,647 | [* 3] |
1993年(平成 | 5年)15,759 | [* 4] |
1994年(平成 | 6年)15,340 | [* 5] |
1995年(平成 | 7年)14,839 | [* 6] |
1996年(平成 | 8年)15,381 | [* 7] |
1997年(平成 | 9年)14,865 | [* 8] |
1998年(平成10年) | 14,167 | [* 9] |
1999年(平成11年) | 13,716 | [* 10] |
2000年(平成12年) | [JR 1]13,570 | [* 11] |
2001年(平成13年) | [JR 2]13,576 | [* 12] |
2002年(平成14年) | [JR 3]13,836 | [* 13] |
2003年(平成15年) | [JR 4]14,088 | [* 14] |
2004年(平成16年) | [JR 5]14,505 | [* 15] |
2005年(平成17年) | [JR 6]14,527 | [* 16] |
2006年(平成18年) | [JR 7]14,458 | [* 17] |
2007年(平成19年) | [JR 8]14,339 | [* 18] |
2008年(平成20年) | [JR 9]14,318 | [* 19] |
2009年(平成21年) | [JR 10]14,095 | [* 20] |
2010年(平成22年) | [JR 11]13,970 | [* 21] |
2011年(平成23年) | [JR 12]13,872 | [* 22] |
2012年(平成24年) | [JR 13]14,009 | [* 23] |
2013年(平成25年) | [JR 14]14,103 | [* 24] |
2014年(平成26年) | [JR 15]13,745 | [* 25] |
2015年(平成27年) | [JR 16]13,914 | [* 26] |
2016年(平成28年) | [JR 17]13,958 | [* 27] |
2017年(平成29年) | [JR 18]13,893 | [* 28] |
2018年(平成30年) | [JR 19]13,816 | [* 29] |
2019年(令和元年) | [JR 20]13,687 | [* 30] |
2020年(令和 | 2年)[JR 21]10,125 | |
2021年(令和 | 3年)[JR 22]10,755 | |
2022年(令和 | 4年)[JR 23]11,439 | |
2023年(令和 | 5年)[JR 24]11,988 |
駅周辺
編集羽村市の中心駅である。東口には路線バスやタクシーが発着し、西友やビジネスホテルなどの商業施設が多く、また、クルクル回るモニュメント(東口の写真左側)も特徴となっている。また、西口は商店街であるが、現在区画整理事業が行われている途上で、2007年11月3日には新駅舎が完成した。
西口の土地区画整理事業については2003年に計画されたが、住民や地権者らと羽村市との間で反対運動と事業計画の見直しが続けられてきた。2019年2月22日には、東京地方裁判所で市による事業計画決定を取り消す判決があった[11]。
街道・河川
編集公共・教育施設
編集- 羽村市役所 - 当駅と小作駅との中間付近
- 羽村市図書館
- 羽村市生涯学習センター「ゆとろぎ」
- 羽村市産業福祉センター
- 羽村市商工会
- 羽村市観光協会
- 羽村市シルバー人材センター
- 羽村市社会福祉協議会
- 羽村市動物公園
- 警視庁 福生警察署
- 東京消防庁福生消防署 羽村出張所
- 東京都立羽村高等学校
- 東京都立羽村特別支援学校
- 羽村市立羽村第一中学校
- 羽村市立富士見小学校
- 羽村市立羽村東小学校
商工業施設・金融機関など
編集史跡
編集バス路線
編集1990年代に、羽村市内循環線(羽市1・羽市2系統、立川バス・西東京バス共同運行)が存在していた。当駅付近には羽村駅西バス停に停車していた。
運行事業者 | 系統・行先 | 備考 |
---|---|---|
羽村駅東口 | ||
立川バス | 「羽14」は平日1往復のみ運行 | |
西東京バス |
| |
コミュニティバス「はむらん」 (運行:羽村市、運行委託:西東京バス) |
||
羽村駅西口 | ||
コミュニティバス「はむらん」 (運行:羽村市、運行委託:西東京バス) |
羽村西コース:いこいの里・スポーツセンター方面 | |
羽村駅西[注 1] | ||
西東京バス | 福30:福生駅西口 | 土休日1本のみ運行 |
隣の駅
編集- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 青梅線
- ■特別快速「ホリデー快速おくたま」(土休日のみ)
- 通常は通過(「はむら花と水のまつり」(チューリップまつり)開催期間中のみ停車)
- ■通勤特快(平日上りのみ)・■青梅特快・■通勤快速(平日下りのみ)・■快速・■各駅停車(以上はいずれも青梅線内は各駅に停車)
- ■特別快速「ホリデー快速おくたま」(土休日のみ)
脚注
編集記事本文
編集注釈
編集- ^ 羽村駅から少し離れた新奥多摩街道上に設置。
出典
編集- ^ a b c d 『週刊 JR全駅・全車両基地』 46号 甲府駅・奥多摩駅・勝沼ぶどう郷駅ほか79駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年7月7日、22頁。
- ^ a b c d e 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 38号 青梅線・鶴見線・南武線・五日市線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年4月11日、10-11頁。
- ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、194頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '96年版』ジェー・アール・アール、1996年7月1日、183頁。ISBN 4-88283-117-1。
- ^ a b 『対話型の新しい自動券売機 もしもし券売機「Kaeruくん」が登場します』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2005年3月17日。オリジナルの2016年3月4日時点におけるアーカイブ 。2020年6月30日閲覧。
- ^ 『羽村駅の自由通路拡幅工事が始まります』(プレスリリース)羽村市、2017年9月14日。オリジナルの2017年12月1日時点におけるアーカイブ 。2020年11月29日閲覧。
- ^ 『中央快速線等へのグリーン車サービスの導入について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2015年2月4日。オリジナルの2019年9月24日時点におけるアーカイブ 。2020年4月21日閲覧。
- ^ “JR東日本、中央線のグリーン車計画を延期”. 産経新聞. (2017年3月24日). オリジナルの2017年3月24日時点におけるアーカイブ。 2020年11月29日閲覧。
- ^ 中央線快速・青梅線でグリーン車サービスを開始します ~快適な移動空間の提供を通じ、輸送サービスの質的変革を目指します~ 2024年9月10日 JR東日本
- ^ “JR東日本の駅に初出店! 無人決済システム導入のファミリーマート 2024年3月22日(金)青梅線羽村駅にオープン”. ファミリーマート公式ウェブサイト. 2024年4月29日閲覧。
- ^ “羽村駅西口区画整理事業 変更取り消し命令 地裁判決/東京”. 毎日新聞. (2019年2月23日). オリジナルの2021年2月15日時点におけるアーカイブ。 2021年2月15日閲覧。
広報資料・プレスリリースなど一次資料
編集- ^ “Suicaご利用可能エリアマップ(2001年11月18日当初)” (PDF). 東日本旅客鉄道. 2019年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月27日閲覧。
利用状況
編集- JR東日本の2000年度以降の乗車人員
- ^ 各駅の乗車人員(2000年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2001年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2002年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2003年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2004年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2005年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2006年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2007年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2008年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2009年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2010年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2011年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2012年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2013年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2014年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2015年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2016年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2017年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2018年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2019年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2020年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2021年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2022年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2023年度) - JR東日本
- 東京都統計年鑑
- ^ 東京都統計年鑑(平成2年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成3年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成10年) (PDF)
- ^ 東京都統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ^ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成24年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成25年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成26年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成27年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成28年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成29年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成30年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成31年・令和元年)
関連項目
編集外部リンク
編集- 駅の情報(羽村駅):JR東日本