義烏市
義烏市(ぎう-し、イーウー-し)は中華人民共和国浙江省金華市に位置する県級市。義烏国際商貿城を始めとした日用品の卸売市場が多く立地し、世界的な日用品取引の中心地である。
中華人民共和国 浙江省 義烏市 | |
---|---|
市街地の鳥瞰 | |
金華市中の義烏市の位置 | |
中心座標 北緯29度18分 東経120度04分 / 北緯29.300度 東経120.067度 | |
簡体字 | 义乌 |
繁体字 | 義烏 |
拼音 | Yìwū |
カタカナ転写 | イーウー |
国家 | 中華人民共和国 |
省 | 浙江 |
地級市 | 金華市 |
行政級別 | 県級市 |
市委書記 | 林毅 |
市長 | 王健 |
面積 | |
総面積 | 1,105.46 km² |
市区 | 45 km² |
人口 | |
総人口(2019) | 131.86 万人 |
経済 | |
GDP(2019) | 1421.1億元 |
一人あたりGDP | 171,796元 |
電話番号 | 0579 |
郵便番号 | 322000 |
ナンバープレート | 浙G |
行政区画代碼 | 330782 |
市樹 | クスノキ |
市花 | ロサ・キネンシス |
公式ウェブサイト: http://www.yw.gov.cn/ |
地理
編集義烏は杭州市から南へ100kmほど内陸に入ったところにあり、山に囲まれた金衢盆地(衢江・蘭江・新安江・金華江など、銭塘江の支流が形成する盆地)の東縁に位置する。古くから農業が発達し、水稲、サトウキビなどが栽培されている。金華火腿の名産地でもある。
歴史
編集この地名は、顔烏という男が父親を亡くし埋葬しようとすると、からすが飛んできてくちばしを傷つけながら埋葬を手伝ったという言い伝えによる。義烏・烏孝・烏傷などの過去の県名もこれによる。
春秋時代になると前621年に越が国都を嶕峴に遷都、これが現在の義烏市に相当する。
前222年、秦により会稽郡に烏傷県が設置される。新朝が成立すると9年(始建国2年)に烏孝県と一時改称されたが、後漢が成立すると間もなく烏傷県に戻された。192年(初平3年)には県西部に新たに長山県が、245年(赤烏8年)には南部に永康県が分置されている。
621年(武徳4年)、烏傷県は稠州に昇格し、その管轄下に烏孝県・華川県が設置されたが、3年後に稠州は廃止となり、烏孝・華川両県が統合され義烏県が誕生した。686年(垂拱2年)、県東部に東陽県が、754年(天宝13年)には県北部に浦陽県が分置された。
1988年に県級市に改編され現在に至る。
産業
編集商品卸売市場
編集2002年に開業した義烏国際商貿城(福田市場)[1]、中国小商品城、賓王市場の三つの大規模日用品の卸売市場が立地しており[2]、中国東部最大の物流基地である。世界中のバイヤーも多く訪れ、日本の100円ショップ等の商品のうち、中国産のものは多くがここを通過している。
- 義烏国際商貿城一区:2002年開業、床面積34万平方メートル、店舗は1万店余。
- 義烏国際商貿城二区:2004年開業、床面積60万平方メートル、店舗は1万店余。
- 義烏国際商貿城三区:床面積46万平方メートル。
- 義烏国際商貿城四区:2008年開業、床面積108万平方メートル、店舗は2万店弱。
- 義烏国際商貿城五区:床面積64万平方メートル、店舗は7000店余。
- 中国小商品城・篁園服装市場(六区):2011年開業、床面積42万平方メートル、ファッションアパレル専門。
- 賓王市場:床面積32万平方メートル、加工食料品他を扱う。
交通
編集中国政府が2014年から掲げる一帯一路政策により、マドリードやロンドン(さらにはテヘラン、マザーリシャリーフ、ミラノなどとも結ばれている)まで通る世界最長の鉄道路線が開業している[3][4]。
- 道路
- 鉄道
- 航空
行政区画
編集出身者
編集脚注
編集- ^ 浙江中国小商品城集団
- ^ 世界最大の卸売市場・福田市場
- ^ “形成され始めている“一帯”の現実 「中国に乗っ取られる」懸念に配慮も”. ZAKZAK. (2017年5月24日) 2018年5月8日閲覧。
- ^ “中国・スペイン結ぶ世界最長鉄道、第1号車がマドリード到着”. AFPBB. (2014年12月10日) 2018年5月8日閲覧。