納富信留
日本の哲学者 (1965-)
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納富 信留(のうとみ のぶる、1965年3月15日[1] - )は、日本の哲学者、西洋古典学者。東京大学大学院人文社会系研究科教授。第56代東京大学文学部長[2]。元国際プラトン学会会長。日本学術会議会員。専門は西洋古代哲学、西洋古典学。
人物情報 | |
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生誕 |
1965年3月15日 日本東京都 |
出身校 | 東京大学、ケンブリッジ大学 |
学問 | |
研究分野 | 哲学、西洋古典学 |
研究機関 | 九州大学、慶應義塾大学、東京大学 |
学位 | Ph.D. |
経歴
編集1965年、東京都生まれ。1983年に開成高等学校を卒業し、東京大学文学部哲学科に進んだ。1987年に卒業し、東京大学大学院人文科学研究科哲学専攻に進学。修士課程を修了し、1994年に博士課程を中退。1995年、ケンブリッジ大学大学院古典学部でマイルズ・バーニェトの指導のもとPh.D.を取得した[3]。
1998年、九州大学文学部助教授に就いた。2002年、慶應義塾大学文学部助教授に転じた。学界では、2007年から2010年まで国際プラトン学会会長を務めた。2008年、慶應義塾大学文学部教授に昇格。2016年より東京大学大学院人文社会系研究科教授。
- その他
- オランダ・ユトレヒト大学哲学部客員研究員。
受賞
編集著作
編集- 著書
- 『ソフィストと哲学者の間-プラトン『ソフィスト』を読む』名古屋大学出版会、2002年。
- 『プラトン 哲学者とは何か』日本放送出版協会〈シリーズ・哲学のエッセンス〉、2002年。
- 『哲学者の誕生-ソクラテスをめぐる人々』筑摩書房〈ちくま新書〉、2005年。
- 増訂版『哲学の誕生-ソクラテスとは何者か』ちくま学芸文庫 2017年
- 『ソフィストとは誰か?』人文書院、2006年。
- 文庫化:ちくま学芸文庫 2015年
- 『プラトン-理想国の現在』慶應義塾大学出版会、2012年。
- 改訂新版『プラトン 理想国の現在』ちくま学芸文庫、2023年[8]
- 『プラトンとの哲学-対話篇をよむ』岩波新書、2015年。
- 『プラトン哲学への旅-エロースとは何者か』NHK出版新書、2019年。
- 『対話の技法』 笠間書院 2020
- 『ギリシア哲学史』 筑摩書房 2021
- 『世界哲学のすすめ』ちくま新書 2024
- 訳書
- プラトン『ソクラテスの弁明』光文社古典新訳文庫、2012年。
- アリストテレス『全集 3 ソフィスト的論駁について』岩波書店、2014年。
- プラトン『パイドン―魂について』光文社古典新訳文庫、2019年。
- 外国語著作
- The Unity of Plato's Sophist: Between the Sophist and the Philosopher. Cambridge University Press. (2007)[9]
- 共編
- 『空間へのパースペクティヴ 九州大学「空間」プロジェクト』溝口孝司、九州大学出版会、1999年4月。
- 『精神史における言語の創造力と多様性』岩波敦子、慶應義塾大学言語文化研究所、2008年3月。
- 『よくわかる哲学・思想 やわらかアカデミズム』檜垣立哉・柏端達也、ミネルヴァ書房(「わかる」シリーズ) 2019
- 『世界哲学史』(全8巻・別巻1) 伊藤邦武・山内志朗・中島隆博責任編集、ちくま新書 2020
- 古代1・知恵から愛知へ
- 古代2・世界哲学の成立と展開
- 中世1・超越と普遍に向けて
- 中世2・個人の覚醒
- 中世3・バロックの哲学
- 近代1・啓蒙と人間感情論
- 近代2・自由と歴史的発展
- 現代・グローバル時代の知
- 別刊・未来をひらく
- 「第1章 「哲学の起源」を問う―古代ギリシア・ローマの哲学」聞き手:斎藤哲也
放送テキスト
編集放送日 タイトル 2013年7月3日~24日 プラトン『饗宴』
- 他の放送テキスト
外部リンク
編集- 納富 信留 - researchmap
- 納富信留 東京大学大学院人文社会系研究科・文学部
- 納富信留 教授 - 慶應義塾大学 - ウェイバックマシン(2015年3月23日アーカイブ分)※慶應で開く国際プラトン学会大会に向けて『国家』をもとに現代に通じる問題を議論
- Interview 第9回 慶應義塾大学文学部教授 納富信留氏「哲学は現代に何を語りえるのか -「理想」が開く可能性」 親鸞仏教センター
- 誤謬を退ける思考のために(No.1-No.9) 講師:納富信留氏(東京大学大学院教授) 政経マネジメント塾 - YouTube
脚注
編集- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.335
- ^ 東京大学文学部学部長挨拶(2023年9月23日閲覧)
- ^ 納富信留. “ケンブリッジの光景”. www.kyushu-u.ac.jp. 2021年9月29日閲覧。
- ^ “納富 信留 『ソフィストとは誰か?』 受賞者一覧・選評 サントリー学芸賞 サントリー文化財団”. www.suntory.co.jp. 2021年3月28日閲覧。
- ^ “和辻哲郎文化賞に三浦、納富氏:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2022年4月26日閲覧。
- ^ 『官報』号外第106号、令和6年4月30日
- ^ “令和6年春の褒章受章者(神奈川県)” (PDF). 内閣府. p. 1 (2024年4月29日). 2024年5月9日閲覧。
- ^ 文庫化にあたり解説を熊野純彦が担当。
- ^ isbn=9780521037327
- ^ isbn=9784142230280
- ^ 下記番組の放送テキスト。