紅色(べにいろ、くれないいろ)は、鮮やかな赤色。名は、キク科紅花の汁で染めた濃い赤による。JIS慣用色名では「あざやかな赤」(略号 vv-R)と定義している[1][2]

紅色
べに色・くれない色
 
16進表記 #C22047
RGB (194, 32, 71)
CMYK (14, 98, 63, 0)
マンセル値 3R 4/14
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紅花から抽出される紅色は、染料化粧、食用の着色料として使用されている[3]

名称

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紅花の原産地はエジプトアナトリア半島である。「くれない」の語源は「呉の藍」(くれのあい)、呉の国の染料のことで、5~6世紀頃に高句麗の僧から伝えられたとみられている(上代の日本語では古来から染料として利用していた色を、の種類にこだわらず染料の意味で「藍」と呼んだ)。聖武天皇の時代には定着している[4]

紅(こう)

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細菌学では、英語のpurpleの訳語として紅色(こうしょく)を用いる。紅色細菌 (purple bacteria) など。この「紅色」はカロテノイドに由来し、実際の色は紫、赤、褐色などさまざまである。

藻類学では、英語のred・学名のRhodo-の訳語として紅色(こうしょく)・紅(こう)を用いる。紅藻 (red algae) など。この「紅(色)」はクロロフィル aなどに由来する。

紅(こう、ホン)は、赤を意味する最も普通の現代中国語で、革命シンボルとしての赤の意味でも紅を使う。紅旗紅軍紅衛兵など。

日本の国旗

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国旗及び国歌に関する法律(平成11年法律第127号)では、日本国の国旗である日章旗の日章の彩色は「紅色」であるとされているが、実際はより明るい色が使われることが多い。

脚注

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  1. ^ 日本産業標準調査会(JISC)JISZ8102 物体色の色名(1957年10月30日制定、2001年3月20日改正)、p20(付表1 慣用色名 色名1)。2020年1月30日閲覧。
  2. ^ 色名がわかる辞典『紅色』 - コトバンク
  3. ^ 紅とは紅花から抽出される特別な⾚-紅”. 伊勢半. 2022年10月29日閲覧。
  4. ^ 吉村耕治, 山田有子「日本文化における紅白の意味―日本の色彩文化の特質―」『日本色彩学会誌』第43巻3+、日本色彩学会、2019年、47頁、doi:10.15048/jcsaj.43.3__47 

関連項目

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