第43回都市対抗野球大会(だい43かいとしたいこうやきゅうたいかい)は、1972年7月28日から8月6日まで後楽園球場で開かれた都市対抗野球大会である。

概要

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  • 出場チームは今回も32チーム。沖縄県の本土復帰を記念して那覇市・オール那覇が招待出場となった。このほか初出場は鈴鹿市本田技研鈴鹿の合計2チームで、常連が揃った。
  • しかし、実力派チームが1回戦で次々と姿を消す波乱の展開。前回大会の優勝チームである姫路市新日本製鐵広畑大阪市電電近畿横浜市日本石油といった強豪が軒並み初戦敗退して黒獅子旗の行方が大いに注目された。
  • 全31試合中シャットアウトゲームが18試合と、投手陣の頑張りが非常に目立った大会となった。
  • そんな中勝ち上がったのが浜松市日本楽器川崎市三菱自動車川崎。日本楽器は初戦で新日鐵広畑を降すと大勝あり接戦あり完封ありと多彩な展開で決勝に進出。一方三菱自動車川崎は2回戦から準決勝まで3試合続けて零封と投手陣がチームを引っ張り決勝進出。初優勝をかけて激突した決勝戦では日本楽器の新美敏投手が三菱川崎打線を4安打に抑えてシャットアウト、浜松市に初の黒獅子旗をもたらした。

出場チーム

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大会

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1回戦

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  • 第1試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本楽器 1 0 0 0 0 0 2 0 0 3
新日本製鐵広畑 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:新美 敗:村上

  • 第2試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
三菱名古屋 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1
電電北海道 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:篠田 敗:柳

  • 第3試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
日立製作所 0 0 0 0 0 0 0 2 0 2
電電近畿 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:高田 敗:和田 本:山田(日立)

  • 第4試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
松下電器 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
本田技研 0 0 0 0 0 0 0 1 X 1

勝:河本 敗:福間

  • 第5試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
西濃運輸 2 0 0 2 0 7 0 0 3 14
盛岡鉄道管理局 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:小林国 敗:瀬戸 本:細川、林、伊藤(以上西濃)

  • 第6試合-延長10回
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
電電四国 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2
大昭和製紙北海道 0 0 0 1 0 0 0 1 0 1x 3

勝:野村 敗:三宮

  • 第7試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
電電東京 0 0 2 0 0 0 0 0 1 3
日本生命 0 0 0 0 1 0 0 0 1 2

勝:渡辺 敗:利光 本:梅原(東京)、鈴木憲(日生)

  • 第8試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
熊谷組 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
本田技研鈴鹿 0 1 2 0 0 0 0 0 X 3

勝:菊田 敗:久保田 本:島津、安田(以上鈴鹿)

  • 第9試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本軽金属 0 0 0 1 0 0 0 1 0 2
鐘淵化学 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:戸塚 敗:石井 本:陽田(軽金属)

  • 第10試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
小西酒造 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1
三協精機 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:若林 敗:玉井

  • 第11試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
リッカーミシン 0 0 2 0 0 0 0 0 0 2
クラレ岡山 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:安藤 敗:松浦 本:竹之内(リッカー)

  • 第12試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
住友金属 2 1 0 0 0 0 0 0 0 3
日本石油 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1

勝:山中 敗:三浦 本:山中(住金)

  • 第13試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
電電九州 0 0 0 0 0 2 3 0 0 5
オール那覇 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:長嶺 敗:花城

  • 第14試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
全大丸 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1
電電東北 1 0 0 0 0 0 0 1 X 2

勝:森 敗:井筒 本:斎藤(東北)

  • 第15試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
日産自動車 0 1 1 0 0 0 0 0 0 2
東洋紡岩国 2 1 0 0 0 0 0 0 X 3

勝:石川 敗:恵美良

  • 第16試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
三菱自動車川崎 0 1 0 3 0 0 3 0 0 7
新日本製鐵八幡 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1

勝:池田 敗:後藤 本:鈴木2(川崎)

2回戦

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  • 第1試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
日立製作所 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1
本田技研 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:高田 敗:河本

  • 第2試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
本田技研鈴鹿 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
電電東京 0 0 0 1 0 0 0 0 X 1

勝:内田 敗:菊田

  • 第3試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本楽器 0 0 2 0 0 1 0 5 4 12
三菱名古屋 0 0 0 0 0 0 1 0 1 2

勝:新美 敗:篠田 本:船見2、古川(以上日楽)
※日本楽器・新美敏投手は大会史上3人目の毎回奪三振を記録

  • 第4試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
西濃運輸 0 0 2 0 3 0 0 0 0 5
大昭和製紙北海道 0 0 0 0 3 0 0 0 0 3

勝:小林国 敗:三田 本:細川(西濃)

  • 第5試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
小西酒造 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1
日本軽金属 0 0 1 0 0 0 0 0 1x 2

勝:戸塚 敗:若林

  • 第6試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
住友金属 0 0 0 1 0 1 0 0 1 3
リッカーミシン 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:宮崎 敗:伊藤

  • 第7試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
電電九州 1 0 0 0 1 0 1 0 0 3
電電東北 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1

勝:小坂 敗:森 本:吉田(東北)、杉坂(九州)

  • 第8試合-延長10回
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
東洋紡岩国 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
三菱自動車川崎 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1x 1

勝:池田 敗:石川

準々決勝

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  • 第1試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
日立製作所 0 0 0 1 0 1 0 0 0 2
日本楽器 0 1 0 0 0 0 0 1 1x 3

勝:池谷 敗:佐藤 本:山田2(日立)、植松(日楽)

  • 第2試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
電電東京 0 0 0 0 2 2 0 0 0 4
西濃運輸 0 0 0 0 0 5 0 0 X 5

勝:柴田 敗:渡辺 本:細川、小林秀(以上西濃)

  • 第3試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
住友金属 2 0 0 0 0 0 0 0 2 4
日本軽金属 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:山中 敗:戸塚 本:鈴木(住金)

  • 第4試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
電電九州 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
三菱自動車川崎 0 1 0 1 2 0 0 0 X 4

勝:井上 敗:長嶺

準決勝

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  • 第1試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本楽器 2 0 1 0 0 0 0 0 3 6
西濃運輸 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1

勝:新美 敗:小林国 本:船見、小田(以上日楽)

  • 第2試合
1 2 3 4 5 6 7 8 9
住友金属 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
三菱自動車川崎 0 1 1 3 0 0 0 0 X 5

勝:古屋 敗:山中 本:古屋(川崎)

決勝

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1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本楽器 3 0 0 0 0 1 0 0 0 4
三菱自動車川崎 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:新美 敗:池田
(日本楽器は初優勝)

表彰選手等

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  • 橋戸賞 新美敏投手(日本楽器)
  • 久慈賞 池田善吾投手(三菱自動車川崎)
  • 小野賞 細川昌俊中堅手(西濃運輸)
  • 10年連続出場選手表彰
三田晃投手(大昭和製紙北海道)
岡庭巌捕手(日本軽金属(河合楽器))
小弓場保投手(日本生命)
後藤晃吾投手(新日本製鐵八幡)
瀬藤宜彦外野手(新日本製鐵八幡)
  • 応援団コンクール
    • 最優秀賞 三菱自動車川崎
    • 優秀賞 本田技研
    • 敢闘賞 日本楽器、日立製作所
    • 特別賞 該当なし
    • 努力賞 住友金属