福田甲子雄
経歴
編集山梨県中巨摩郡飯野村(現・南アルプス市飯野)に生まれる。1947年より、飯田蛇笏選「春夏秋冬」に投句をはじめ、「雲母」に入会、蛇笏に師事。1960年より飯田龍太選に投句し龍太に師事、1963年より終刊まで「雲母」編集同人。1969年、第5回山盧賞を受賞、2002年、第25回野口賞を受賞。
1971年6月、第一句集『藁火』を出版。その後、数々の句集や評論集などを出版。1992年、「雲母」終刊。その後は、盟友・廣瀬直人の主宰誌「白露」の同人として活躍。作品は、重厚な風土性と格調の高さが特徴であると評される[1]。
2004年、句集『草虱』にて第38回蛇笏賞を受賞。同年、胃癌の手術を受け自宅療養に入るが、2005年、再入院。 同年4月25日、心不全により[2]南アルプス市内の病院で死去。享年78。
親族
編集著作
編集句集
編集- 『藁火』(1971)
- 『青蝉』(1974)
- 『白根山麓』(1982)
- 同文庫版(邑書林〈邑書林俳句文庫〉、1998)
- 『山の風』(1987)
- 『盆地の灯』(1992)
- 『福田甲子雄句集』(1994)
- 『草虱』(2003)
- 『師の掌』(2005)
- 『福田甲子雄全句集』(2018)
評論集など
編集- 評論集『人と作品・飯田蛇笏』角川源義と共著(1973)
- 評論集『飯田龍太』(1985)
- 俳句鑑賞『龍太俳句365日』(1991)
- 入門書『入門講座 肌を通して覚える俳句(1999)
- 俳句鑑賞『忘れられない名句』(2004)
参考文献
編集- 金子兜太編 『現代の俳人101』 新書館、2004年
- 坂口昌弘著『平成俳句の好敵手』文學の森
個別参照
- ^ 小島健「自然・風土と人間性の一体」『白根山麓』解説 邑書林〈邑書林俳句文庫〉、1998年。
- ^ 訃報欄 福田甲子雄さん死去『朝日新聞』2005年(平成17年)4月26日朝刊 14版 39面
- ^ レファレンス事例詳細(Detail of reference example)国立国会図書館
外部リンク
編集- 現代俳句人名事典における福田甲子雄の俳句(現代俳句協会)
- 福田甲子雄の句の鑑賞(増殖する俳句歳時記)
- 俳人ファイル ⅩⅩⅩⅠ 福田甲子雄(冨田拓也)
- 福田甲子雄作品をめぐって(句集『白根山麓』)(吉野裕之)