福田俊

日本のプロ野球選手

福田 俊(ふくだ すぐる、1996年12月14日 - )は、北海道札幌市手稲区出身[2]プロ野球選手投手)。左投左打。北海道日本ハムファイターズ所属。

福田 俊
北海道日本ハムファイターズ #40
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 北海道札幌市手稲区
生年月日 (1996-12-14) 1996年12月14日(27歳)
身長
体重
171 cm
71 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2018年 ドラフト7位
初出場 2020年7月7日
年俸 2200万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

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プロ入り前

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札幌市立手稲山口小学校1年で野球を始める[3]。小学4年のときに神奈川県小田原市に転居し[4]、中学時代は小田原ボーイズに所属[5]横浜創学館高等学校では3年春の県大会ベスト8が最高成績であり[3]甲子園出場経験は無し。3年夏は背番号10であり[5]、チームは県大会ベスト16であった[4]

星槎道都大学へ進学すると、1年春から中継ぎで登板し[3]、3年秋の札幌六大学野球一部リーグでは最高殊勲選手に輝き、チームを優勝に導いた[4]函館大学との北海道2連盟代表決定戦も制し、第48回明治神宮野球大会に出場すると、創価大学との初戦で公式戦初完封[6]。これがチーム通算6度目の出場で同大会の初勝利であった[7]。その後も勝ち進んで準決勝を突破し[8]日本体育大学との決勝戦では3連投となる先発マウンドに上がったが[9]、4回1死から先制の2点本塁打を打たれ、直後に降板[10]。北海道勢初の全国優勝とはならなかったものの[11]、全国準優勝は道勢最高成績であった[4]。同大会終了後の11月下旬に、左足小指付け根外側の遊離骨を除去する手術を受け[12]、冬場の投げ込みができなかったことで4年春は不調が続いたが、夏場にフォームを修正し、4年秋には復調を見せた[4]。大学4年間ではリーグ戦通算13勝4敗を記録[3]

2018年10月25日に開催されたドラフト会議にて、北海道日本ハムファイターズからドラフト7位指名を受け[3]、11月16日に契約金2000万円・年俸700万円(いずれも金額は推定)で仮契約を結んだ[13]。背番号は40[14]

日本ハム時代

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2019年は開幕を二軍で迎え、5月26日に出場選手登録されたが[15]、登板機会は無く[16]、6月3日に登録抹消[17]。その後の一軍再昇格は果たせず、ルーキーイヤーは一軍登板なしに終わった。二軍(イースタン・リーグ)では51試合に登板し、2勝4敗5セーブ・防御率4.90という成績であり[18]、オフに現状維持となる推定年俸700万円で契約を更改した[19]

2020年は新型コロナウイルスの影響で開幕延期・120試合制の短縮シーズンとなり、6月19日の開幕は二軍で迎えたものの、二軍では3試合の登板で無失点を記録すると[16]、7月4日に堀瑞輝が背中の張りで離脱し[20]、堀に代わる左の中継ぎとして翌5日に出場選手登録[21]。7月7日のオリックス・バファローズ戦でプロ初登板を果たし[16]、11日の同カードではプロ初ホールドを記録した[22]。9月27日に出場選手登録を抹消されるも[23]、10月20日に再登録となり[24]、この年は一軍で30試合に登板。0勝0敗2ホールド・防御率3.26という成績を残し[25]、オフに550万円増となる推定年俸1250万円で契約を更改した[26]

2021年は初の開幕一軍入りを果たすも[27]、5試合の登板で防御率11.57と振るわず[28]、4月9日に出場選手登録を抹消された[29]。二軍では35試合の登板で防御率3.89という成績[30]で一軍再昇格を果たせずにシーズンを終え、オフに150万円減となる推定年俸1100万円で契約を更改した[31]

2022年は開幕を二軍で迎え、6月3日に出場選手登録[32]。翌4日の阪神タイガース戦でシーズン初登板となり、1イニングを無失点に抑えると[33]、この試合も含めて13試合に登板し、自責点1と安定した投球を披露していたが[34]、7月18日に無症状ながら新型コロナウイルス陽性判定を受け[35]、翌19日に特例2022により出場選手登録を抹消された[36]。抹消後の一軍登板はなくシーズンを終えたものの[34]、この年は13試合の登板で0勝0敗3ホールド・防御率0.87を記録し[37]、オフに100万円増となる推定年俸1200万円で契約を更改した[38]

2023年3月6日にトレードによる移籍で福田光輝が入団したことで[39]、報道上の表記およびスコアボード上の表記が「福田俊」となった。開幕を二軍で迎え、開幕直後には右膝裏の肉離れを発症したが[40]、二軍では11試合・13回2/3を投げて17奪三振・防御率1.32と結果を残し[41]、6月9日に出場選手登録[42]。翌10日の阪神戦、1点ビハインドの5回表二死満塁、右打者の渡邉諒を迎えた場面でシーズン初登板。渡邉が左投手を苦手としていることから抜擢され[43]、空振り三振に打ち取った[41]。その後はワンポイント[44]やロングリリーフ[45]と多様な役割をこなしながら無失点投球を継続し、8月4日の福岡ソフトバンクホークス戦では同点の延長11回表に登板[46]。1奪三振を含む3者凡退に抑えると、直後の攻撃でチームがサヨナラ勝ちを収め、福田にプロ初勝利が記録された[47]。シーズン終了まで一軍に帯同し、東北楽天ゴールデンイーグルスとのレギュラーシーズン最終戦でも無失点に抑え、宮西尚生が保持する『開幕から29試合連続無失点』の球団記録に並んだ[48]。この年は29試合に登板し、1勝0敗3ホールド・防御率0.00を記録[49]。オフに1000万円増となる推定年俸2200万円で契約を更改した[50]

2024年はオープン戦で7試合に登板するも防御率6.43と結果を残せず、開幕を二軍で迎えた[51]。4月16日に出場選手登録され[52]、翌17日のソフトバンク戦で同点の11回表、無死一・二塁のピンチを招いたマーフィーの後を受けてシーズン初登板となり[53]、一死満塁から栗原陵矢をセカンドゴロに打ち取ったものの、内野が前進シフトを敷いておらず、勝ち越し点を献上[54]。続く打者には適時打を打たれ[53]、チームはこの回2点を失ったが、直後に同点に追いついて引き分けとなった[55]。4月25日の楽天戦にも登板したが[56]、この2試合のみで5月1日に登録抹消[57]。7月27日終了時点では、二軍で22試合に登板して防御率4.09[58]と抹消後は不調が続き、一軍へ再昇格することができずにシーズンを終えた。

選手としての特徴・人物

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持ち球は最速149km/h[注 1]ストレートスライダーフォーク[60]

身長は171cmと小柄だが[61]、左のスリークォーター[62]から投げ込むキレのある球で打者と勝負する[61]

愛称は「福ちゃん[63]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2020 日本ハム 30 0 0 0 0 0 0 0 2 ---- 132 30.1 29 4 14 0 0 27 1 0 12 11 3.26 1.42
2021 5 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 25 4.2 9 1 1 0 0 3 1 0 8 6 11.57 2.14
2022 13 0 0 0 0 0 0 0 3 ---- 45 10.1 7 0 7 0 0 11 0 0 1 1 0.87 1.35
2023 29 0 0 0 0 1 0 0 3 1.000 100 26.1 11 0 10 0 2 19 4 0 0 0 0.00 0.80
通算:4年 77 0 0 0 0 1 0 0 8 1.000 302 71.2 56 5 32 0 2 60 6 0 21 18 2.26 1.23
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

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投手












2020 日本ハム 30 3 2 0 0 1.000
2021 5 0 0 0 0 ----
2022 13 0 2 0 0 1.000
2023 29 0 3 1 0 .750
通算 77 3 7 1 0 .909
  • 2023年度シーズン終了時

記録

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初記録
その他の記録
  • シーズン無失点:2023年 ※29試合登板でシーズン無失点は史上最多[67]
  • 開幕から29試合連続無失点:2023年6月11日 - 10月5日 ※史上3番目の最長記録、球団史上最長記録[67]
  • 29試合連続無失点:同上 ※2016年宮西尚生に並んで球団史上最長タイ[68]

背番号

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  • 40(2019年 - )

登場曲

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  • 「FIGHTING POSE」CHO-CO(2020年 - )[69][70][71]
  • 「Heaven's Drive」(sic)boy,KM(2022年)[72]

脚注

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注釈

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  1. ^ 2023年7月23日のオリックス戦、7回裏のT-岡田への5球目で計測[59]

出典

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  1. ^ 日本ハム - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2023年11月30日閲覧。
  2. ^ 「12球団全選手カラー百科名鑑2020」 (廣済堂ベストムック)
  3. ^ a b c d e 【日本ハム】星槎道都大・福田俊、ドラ7指名に「諦めかけていたけど呼ばれてよかった」”. スポーツ報知 (2018年10月26日). 2021年12月25日閲覧。
  4. ^ a b c d e 星槎道都大・福田「どこでも行く」10球団が調査書”. 日刊スポーツ (2018年10月24日). 2023年3月4日閲覧。
  5. ^ a b 卒業生・福田俊さん(星槎道都大)プロ野球ドラフト指名!”. 横浜創学館高等学校 (2018年10月26日). 2023年3月4日閲覧。
  6. ^ 星槎道都大 神宮初勝利  左腕・福田 公式戦初完封「全国でまず1つ通用したのは自信になる」”. Sponichi Annex (2017年11月12日). 2023年3月4日閲覧。
  7. ^ 星槎道都大 6度目の正直で初白星 3年福田11K完封”. Sponichi Annex (2017年11月13日). 2023年3月4日閲覧。
  8. ^ 星槎道都大 北海道勢初Vに王手!8回コールド勝ちで初の決勝進出”. Sponichi Annex (2017年11月14日). 2023年3月4日閲覧。
  9. ^ 星槎道都大・山本監督 3連投の福田ねぎらう「もう一度鍛え直して神宮に帰ってきたい」”. Sponichi Annex (2017年11月15日). 2023年3月4日閲覧。
  10. ^ 星槎道都大・福田 連投も被弾で北海道勢初Vならず”. 日刊スポーツ (2017年11月16日). 2023年3月4日閲覧。
  11. ^ 星槎道都大 北海道勢初の全国制覇ならず…福田「もう一度」”. Sponichi Annex (2017年11月16日). 2023年3月4日閲覧。
  12. ^ 星槎道都大・福田俊、10球団から調査書も「指名想像できない」”. スポーツ報知 (2018年10月25日). 2023年3月4日閲覧。
  13. ^ 日本ハム7位福田が仮契約「期待裏切らないように」”. 日刊スポーツ (nikkansports.com). 日刊スポーツ新聞社 (2018年11月16日). 2022年12月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月26日閲覧。
  14. ^ 吉田輝星は18、万波66 日本ハム新人背番号発表”. 日刊スポーツ (2018年11月23日). 2023年3月4日閲覧。
  15. ^ 【26日の公示】巨人が宇佐見を登録、DeNAは中井を抹消”. スポニチアネックス (2019年5月26日). 2021年12月25日閲覧。
  16. ^ a b c d 【日本ハム】2年目福田俊プロ初登板“左殺し”「特徴出た」栗山英樹監督評価”. スポーツ報知. 報知新聞社 (2020年7月8日). 2021年1月17日閲覧。
  17. ^ 巨人大竹、阪神陽川、DeNA戸柱ら抹消/3日公示”. 日刊スポーツ (2018年6月3日). 2023年3月4日閲覧。
  18. ^ 2019年度 北海道日本ハムファイターズ 個人投手成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2023年3月4日閲覧。
  19. ^ 11月18日の契約更改”. Sponichi Annex (2019年11月18日). 2023年3月4日閲覧。
  20. ^ 日本ハム堀が登録抹消「背中が少し張っている」監督”. 日刊スポーツ (2020年7月4日). 2023年3月4日閲覧。
  21. ^ 【5日の公示】巨人・田口、ソフトBは和田を抹消 日本ハム河野、福田を登録”. Sponichi Annex (2020年7月5日). 2023年3月4日閲覧。
  22. ^ 2020年7月11日 【公式戦】 試合結果 (オリックスvs北海道日本ハム)”. 日本野球機構. 2023年3月4日閲覧。
  23. ^ 【27日の公示】巨人が大竹を抹消 広島・会沢、オリックスはジョーンズ登録”. Sponichi Annex (2020年9月27日). 2023年3月4日閲覧。
  24. ^ 【20日の公示】ヤクルト・金久保が1軍昇格 ロッテ・藤岡、荻野がコロナから復帰”. Sponichi Annex (2020年10月20日). 2023年3月4日閲覧。
  25. ^ 2020年度 北海道日本ハムファイターズ 個人投手成績(パシフィック・リーグ)”. 日本野球機構. 2023年3月4日閲覧。
  26. ^ 12月7日の契約更改”. Sponichi Annex (2020年12月7日). 2023年3月4日閲覧。
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  28. ^ 2021年度 北海道日本ハムファイターズ 個人投手成績(パシフィック・リーグ)”. 日本野球機構. 2023年3月4日閲覧。
  29. ^ 【9日の公示】巨人・菅野が足の違和感から復帰”. Sponichi Annex (2021年4月9日). 2023年3月4日閲覧。
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  32. ^ 【3日の公示】ヤクルト・嶋、巨人・重信ら登録 DeNA・大田、森が負傷完治で昇格”. Sponichi Annex (2022年6月3日). 2023年3月4日閲覧。
  33. ^ 福田が今季初登板で1回をピシャリ 「攻め」の投球を意識”. 道新スポーツ | DOSHIN SPORTS. 北海道新聞社 (2022年6月4日). 2022年12月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月26日閲覧。
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  37. ^ 2022年度 北海道日本ハムファイターズ 個人投手成績(パシフィック・リーグ)”. 日本野球機構. 2023年3月4日閲覧。
  38. ^ 2023年度契約更改 日本ハム”. サンスポ. 2023年3月4日閲覧。
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  42. ^ 【日本ハム】3連敗中の新庄監督がテコ入れ!清水とロドリゲス抹消で梅林と福田俊が今季初昇格”. 日刊スポーツ (2023年6月9日). 2023年8月5日閲覧。
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  44. ^ 日本ハム “福田対決”制した新庄采配をネット称賛「これぞ勘ピューター」「そして広告も…」”. Sponichi Annex (2023年6月25日). 2023年8月5日閲覧。
  45. ^ 道産子左腕の福田俊 火消し&完璧ロング救援 3年前のトラウマ払しょく”. 道新スポーツ (2023年7月5日). 2023年8月5日閲覧。
  46. ^ 道産子左腕の福田俊 思い出の北広島でプロ初勝利「本当に、素直にうれしいです」”. 道新スポーツ (2023年8月5日). 2023年8月5日閲覧。
  47. ^ 【日本ハム】福田俊がプロ初勝利 言葉詰まったお立ち台、感極まったかと思いきや…”. 日刊スポーツ (2023年8月5日). 2023年8月5日閲覧。
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  49. ^ “ミスター0”日本ハム・福田俊 球団記録の29試合連続無失点など飛躍の1年に「来年は…」”. Sponichi Annex (2023年11月29日). 2023年11月29日閲覧。
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  57. ^ オリックス来田涼斗、西武松本航ら登録 オリックス杉本裕太郎、楽天ポンセら抹消/1日公示”. 日刊スポーツ (2024年5月1日). 2024年10月20日閲覧。
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  71. ^ 選手登場曲(2022/4/18時点)”. 北海道日本ハムファイターズ (fighters.co.jp). 2022年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月26日閲覧。
  72. ^ 選手登場曲(2022/10/2時点)”. 北海道日本ハムファイターズ (fighters.co.jp). 2022年12月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月26日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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