磯﨑仁彦
磯﨑 仁彦(いそざき よしひこ、1957年〈昭和32年〉9月8日 - )は、日本の政治家。自由民主党所属の参議院議員(3期)、自由民主党国会対策副委員長。
磯﨑 仁彦 いそざき よしひこ | |
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生年月日 | 1957年9月8日(67歳) |
出生地 | 日本 香川県丸亀市 |
出身校 | 東京大学法学部卒業 |
前職 | 全日本空輸従業員 |
所属政党 | 自由民主党(岸田派→無派閥) |
称号 | 法学士(東京大学・1983年) |
公式サイト | いそざき 仁彦 自由民主党 参議院議員 公式ホームページ - 人まかせにせず、自らの意志と行動で前に進む。『民の発想 保守のこころ』次世代へ、責任のある政治を・・・ |
内閣官房副長官(政務担当) | |
内閣 |
第1次岸田内閣 第2次岸田内閣 第2次岸田第1次改造内閣 |
在任期間 | 2021年10月4日 - 2023年9月13日 |
選挙区 | 香川県選挙区 |
当選回数 | 3回 |
在任期間 | 2010年7月26日 - 現職 |
内閣官房副長官、参議院環境委員長、内閣府副大臣兼経済産業副大臣、経済産業大臣政務官兼内閣府大臣政務官、自由民主党副幹事長などを歴任。有用微生物利活用推進議員連盟、自民党たばこ議員連盟などに所属。
来歴
編集香川県丸亀市出身。丸亀市立西幼稚園、坂出市立川津幼稚園、坂出市立川津小学校、丸亀市立城西小学校、丸亀市立西中学校、香川県立丸亀高等学校を経て、1983年(昭和58年)3月、東京大学法学部卒業。同年4月、全日本空輸に入社。大阪や本社で27年間勤務、2010年3月、CSR推進リスクマネジメント部長を最後に退社。同年、自民党香川県連の公募に一般人で唯一応募し、第22回参議院議員通常選挙の自民党公認候補予定者として選ばれる。 同年4月、自由民主党香川県参議院選挙区第1支部支部長に就任[1]。
2010年7月、第22回参議院議員通常選挙の香川県選挙区に自由民主党から出馬し、元高松市副市長で無所属の岡内須美子を約4万5千票差で破り、初当選[2]。
2013年9月、経済産業大臣政務官兼内閣府大臣政務官に就任(2014年9月、退任)。
2014年9月、自由民主党副幹事長に就任(2015年12月、退任)。
2016年1月、参議院環境委員長に就任(2016年9月、退任)。
2016年7月、第24回参議院議員通常選挙で香川県選挙区から出馬し、日本共産党の田辺健一らをダブルスコア以上の大差をつけて破り、再選。
2016年8月、自民党環境部会長に就任[3]。
2021年10月、内閣官房副長官に就任。2022年1月28日、内閣官房により新型コロナウイルス(COVID-19)に感染したことが発表された[4]。同月27日に発熱があったため、同月28日に公務を取り止めた[4]。
2022年7月の第26回参議院議員通常選挙で、国民民主党の三谷祥子、立憲民主党の茂木邦夫、日本維新の会の町川順子ら7候補を破り、3選を果たした[5]。
2024年9月12日、自民党総裁選挙が告示され、旧岸田派からは林芳正と上川陽子の2人が立候補した。投票日前日の9月26日22時半頃、産経新聞は、麻生太郎が1回目の投票から高市早苗を支援するよう自派閥の議員に指示を出したとスクープした[6]。9月27日朝、岸田文雄首相は高市が決選投票に残る可能性が高いと踏み、「決選は高市氏以外。党員票が多い方に投じてほしい」と旧岸田派のメンバーに一気に指示を下ろした[7]。高市は1回目の議員投票で、報道各社の事前調査での30~40票を大きく上回る72票を獲得した[8]。党員数と合わせた得票数は1位だったが、決選投票で石破茂に敗れた。磯﨑は1回目の投票では林に投じ、決選投票では石破に投じた[9]。
政策・主張
編集憲法
編集外交・安全保障
編集- 「他国からの攻撃が予想される場合には先制攻撃もためらうべきではない」との問題提起に対し、2016年のアンケートで「どちらかと言えば反対」と回答[10]。
- 「北朝鮮に対しては対話よりも圧力を優先すべきだ」との問題提起に対し、2016年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[10]。
- 安全保障関連法の成立について、2016年の毎日新聞社のアンケートで、選択肢以外の回答をした[11]。
- 普天間基地の移設問題について、2016年の毎日新聞社のアンケートで「名護市辺野古に移設すべき」と回答[11]。
ジェンダー
編集- 選択的夫婦別姓制度の導入について、2016年のアンケートで「反対」と回答[10]。
- 2021年1月30日、磯﨑ら自民党国会議員有志50人は、47都道府県議会議長のうち同党所属の約40人に、選択的夫婦別姓の導入に賛同する意見書を採択しないよう求める文書を郵送した。地方議員や市民団体は、地方議会の独立性を脅かす行為だとして磯﨑らを批判した[12][13][14][15][16]。
- 同性婚を可能とする法改正について、2016年のアンケートで「どちらかと言えば反対」と回答[10]。
- クオータ制の導入について、2016年のアンケートで「どちらかと言えば反対」と回答[10]。
その他
編集- 永住外国人への地方参政権付与について、2016年のアンケートで「反対」と回答[10]。
- 首相の靖国神社参拝について、2016年のアンケートで「どちらかと言えば賛成」と回答[10]。
- 「治安を守るためにプライバシーや個人の権利が制約されるのは当然だ」との問題提起に対し、2016年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[10]。
- 「原子力発電所は日本に必要だと思うか」との問いに対し、2016年の毎日新聞社のアンケートで「必要」と回答[11]。
- 2016年の米国大統領選挙について「ドナルド・トランプとヒラリー・クリントンのどちらを支持するか」との問いに対し、2016年の毎日新聞社のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[11]。
- 2016年2月8日、高市早苗総務大臣は、放送局が政治的公平性を欠く放送を繰り返した場合、電波法に基づき電波停止を命じる可能性に言及した[17]。安倍晋三首相は2月15日の衆議院予算委員会で野党の批判に反論し、高市の発言を擁護した[18]。政府の姿勢をどう思うかとの問いに対し、2016年の毎日新聞社のアンケートで「問題とは思わない」と回答[11]。
- 戦前に日本軍が慰安婦を強制連行したとする主張に反対しており、米紙「慰安婦」否定意見広告にも賛同した[19]。
統一教会との関係
編集- 2013年2月、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の元広報委員長で、世界戦略総合研究所会長の阿部正寿は、エマヌエル阿部有國の筆名で『安倍政権の強みがわかる―日本 [精神] の力』(平成出版)を出版。同月7日、出版記念パーティーが憲政記念館で開かれ[20][21]、磯﨑は同パーティーに、下村博文、義家弘介、上野通子、中川秀直とともに出席した[22][23]。
- 2017年1月22日、旧統一教会香川教区と教団関連組織の「真の家庭運動推進香川協議会(APTF香川)」は、文鮮明らの生誕を祝う「真の父母様御聖誕記念礼拝」を高松市で開催。日本統一教会の徳野英治会長(当時)が出席した同行事に、平井卓也らとともに来賓として参加した[24]。磯崎の秘書は2022年8月12日、毎日新聞の取材に「17年の行事の写真がネットに出回ったため再確認したところ、参加が判明した」と説明した[24]。
- 2021年7月から8月にかけて、旧統一教会の関連団体「天宙平和連合(UPF)」が主催するイベント「ピースロード」が香川県で開催。同年8月7日、同イベントのクロージングセレモニーに、実行委員長を務めた平井卓也、三宅伸吾とともに「世界平和への道」と書かれたタスキをかけて出席した[25][26]。
- 2022年7月から8月にかけて、共同通信社は、全国会議員712人を対象に、旧統一教会との関わりを尋ねるアンケートを実施。8月31日に各議員の回答の全文を公表した。岸田文雄首相は8月8日の自民党臨時役員会で、統一教会をめぐり「政治家の責任で関係をそれぞれ点検し、適正に見直してもらいたい」と述べ、党所属国会議員全員に通達するよう指示[27]しながらも、自身はアンケートに答えることを拒否した[注 1]。磯﨑もアンケートに答えることを拒否した[32][33]。
主な所属団体・議員連盟
編集支援団体
編集- 全国たばこ販売政治連盟(2022年参院選組織推薦候補者)[37]
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ プロフィール|いそざき仁彦
- ^ 磯崎仁彦:プロフィール
- ^ 自民党.部会長が内定 農林部は小泉進次郎氏が留任
- ^ a b “磯崎官房副長官がコロナ感染”. 産経ニュース. 産経新聞社 (2022年1月28日). 2022年1月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月28日閲覧。
- ^ “香川 参議院選挙結果・開票速報”. 参議院選挙2022特設サイト. NHK. 2022年7月11日閲覧。
- ^ “<独自>自民・麻生副総裁が高市氏支持へ、麻生派議員にも指示 1回目から”. 産経新聞 (2024年9月26日). 2024年9月30日閲覧。
- ^ 『中日新聞』2024年9月28日付朝刊、11版、1面、「結局派閥 再生遠く 岸田首相が指示『決選は高市氏以外に』」。
- ^ 遠藤修平、園部仁史、高橋祐貴 (2024年9月27日). “麻生、安倍派は「消極的支持」で広がり欠く 決選投票で敗れた高市氏”. 毎日新聞. 2024年10月1日閲覧。
- ^ “自民党総裁選 香川県連の投票結果 高市さんが最多の3965票 次いで新総裁の石破さん”. 瀬戸内海放送 (2024年9月27日). 2024年10月3日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “磯崎仁彦”. 2016参院選 候補者アンケート(朝日・東大谷口研究室共同調査). 朝日新聞社. 2022年5月18日閲覧。
- ^ a b c d e f “2016参院選 自民 香川 磯崎仁彦”. 毎日新聞. オリジナルの2016年6月27日時点におけるアーカイブ。 2022年5月18日閲覧。
- ^ “【全文】夫婦別姓反対を求める丸川大臣ら自民議員の文書、議員50人の一覧”. 東京新聞 TOKYO Web (2021年2月25日). 2021年2月25日閲覧。
- ^ “全国40議長に別姓反対文書 自民・丸川氏、高市氏ら閣僚経験者も連名”. 東京新聞. (2021年2月25日) 2021年3月2日閲覧。
- ^ 飯田樹与 (2021年2月25日). “夫婦別姓反対を求める丸川担当相らの文書 「地方の意思決定を無視、失礼だ」埼玉県議長が不快感”. 東京新聞 2021年3月2日閲覧。
- ^ “丸川大臣「残念すぎる」選択的夫婦別姓、反対議員50人へ質問状 市民団体”. 東京新聞. (2021年2月27日) 2021年3月2日閲覧。
- ^ 奥野斐 (2021年4月1日). “選択的夫婦別姓 自民議員が反対派に思うこと「理解不足と差別思想を感じた」”. 東京新聞 2021年4月7日閲覧。
- ^ “高市総務相発言 「電波停止」 波紋広げる理由とは”. 毎日新聞. (2016年2月11日) 2022年7月5日閲覧。
- ^ “【衆院予算委】安倍首相、電波停止「民主党政権で同じ答弁」”. 産経新聞. (2016年2月15日) 2022年7月5日閲覧。
- ^ しんぶん赤旗 2013年1月6日
- ^ 『週刊文春』2022年8月4日号、「統一教会の闇 自民党工作をスッパ抜く!」、22-26頁。
- ^ “統一教会(家庭連合)のダミー団体が参議院会館で講演会、会場を借りたのはあの女性議員”. やや日刊カルト新聞 (2016年10月4日). 2022年7月29日閲覧。
- ^ “安倍首相主催の「桜を見る会」、統一教会関係者も招待客に<政界宗教汚染〜安倍政権と問題教団の歪な共存関係・第23回>”. ハーバー・ビジネス・オンライン. 扶桑社 (2019年11月12日). 2021年9月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月29日閲覧。
- ^ 青沼陽一郎 (2022年7月18日). “「統一教会は反社的」自ら起こした訴訟でそう論じていた世耕参議院議員”. JBpress. 2022年7月29日閲覧。
- ^ a b 西本紗保美 (2022年8月12日). “磯崎官房副長官が旧統一教会教区主催の行事に参加 当時の会長も出席”. 毎日新聞. 2022年9月3日閲覧。
- ^ ““巨人の星”替え歌で激励、「総裁は皆様の母」礼賛……自民議員と“統一教会”の関係続々 元閣僚がイベント「実行委員長」も”. 日テレNEWS. 日本テレビ (2022年7月28日). 2022年7月28日閲覧。
- ^ “平井前デジタル相 統一教会の関連イベントで実行委員長を務めていた!問い合わせると「名誉職的な意味合いで受けた」”. 女性自身 (2022年7月27日). 2022年7月28日閲覧。
- ^ “旧統一教会との関係点検指示 首相、自民の全国会議員に通達へ”. 共同通信 (2022年8月8日). 2022年8月10日閲覧。
- ^ a b 沢伸也、高島曜介 (2023年12月4日). “「首相、旧統一教会系トップと面会」 19年に党本部で 関係者証言”. 朝日新聞. 2023年12月4日閲覧。
- ^ “首相とギングリッチ氏面会「安倍氏が要請」 教団関係者同席問題”. 朝日新聞 (2023年12月4日). 2023年12月4日閲覧。
- ^ 沢伸也、高島曜介 (2023年12月5日). “米国の旧統一教会元会長も同席か 岸田氏面会時とみられる写真も”. 朝日新聞. 2023年12月5日閲覧。
- ^ 沢伸也、高島曜介 (2023年12月7日). “岸田氏との面談は教団友好団体が「手配」 元米議長が認め、写真提供”. 朝日新聞. 2023年12月7日閲覧。
- ^ “旧統一教会との接点、全国会議員712人に聞いてみた【全回答の一覧付き】FAXで回答”. 共同通信 (2022年8月31日). 2022年8月31日閲覧。
- ^ “全国会議員712人アンケート 旧統一教会と政治の関係”. 共同通信 (2022年8月31日). 2022年8月31日閲覧。
- ^ “自民党たばこ議員連盟臨時総会(出席者)”. 2018年4月11日閲覧。
- ^ “在職2年目通知表”. http://www.isozaki-yoshihiko.com/. いそざき仁彦. 2018年12月17日閲覧。
- ^ 最新の護る会|青山繁晴の道すがらエッセイ/On the Road
- ^ “2022年6月号”. 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2022年5月25日) 2022年5月26日閲覧。
外部リンク
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