磯分内駅
北海道川上郡標茶町にある北海道旅客鉄道の駅
磯分内駅(いそぶんないえき)は、北海道川上郡標茶町字熊牛原野にある北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線の駅である。駅番号はB62。事務管理コードは▲111607[2]。
磯分内駅 | |
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駅舎(2021年5月) | |
いそぶんない Isobunnai | |
◄B61 標茶 (10.6 km) (14.7 km) 摩周 B64► | |
所在地 | 北海道川上郡標茶町字熊牛原野16線東1-6 |
駅番号 | ○B62 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■釧網本線 |
キロ程 | (東釧路起点) |
電報略号 | イフ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1929年(昭和4年)8月15日[1] |
備考 | 無人駅 |
歴史
編集- 1929年(昭和4年)8月15日:鉄道省釧網本線標茶駅 - 弟子屈駅(→摩周駅)間開業にともない開業[3]。一般駅[1]。
- 1936年(昭和11年)12月1日:北海道製糖磯分内工場操業開始に伴い専用側線(磯分内駅-工場間)総延長6.495km使用開始[4][5][注釈 1]。
- 1940年(昭和15年)11月1日:北海道製糖磯分内工場専用側線を専用鉄道に変更[4][6][7]。
- 1970年(昭和45年)3月31日:日本甜菜製糖(←北海道製糖)磯分内工場を専用鉄道と共にホクレン農業協同組合連合会に売却[8]。
- 1982年(昭和57年)9月10日:貨物扱い廃止[9]。雪印乳業磯分内工場まで専用線が伸びており、工場で使用される石油や製品の貨物輸送を行っていた。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[10]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:駅員配置終了[11]。簡易委託化。急行「しれとこ」が廃止され、当駅に停車する優等列車(しれとこ1号・4号)がなくなる。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR北海道に継承[1]。
- 1992年(平成4年)4月1日:簡易委託廃止、完全無人化。
駅名の由来
編集所在地名より。標茶町・弟子屈町境を流れる釧路川支流磯分内川のアイヌ語名、「イソポウンナイ(isopo-un-nay[注釈 2])」(うさぎが・いる・沢)に由来する[12][13]。
駅構造
編集単式ホーム1面1線の地上駅。旧上り本線が使われており、かつては下り本線(相対式ホーム)、副本線および貨物ホームを有していた[14]。摩周駅管理の無人駅である。
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待合室(2021年5月)
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ホーム(2021年5月)
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駅名標(2017年5月)
利用状況
編集乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
年度 | 乗車人員 | 出典 | 備考 | ||
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年間 | 1日平均 | JR調査 | |||
1973年(昭和48年) | 44,106 | (120.8) | [15] | ||
1974年(昭和49年) | 46,660 | (127.8) | |||
1975年(昭和50年) | 43,623 | (119.2) | |||
1976年(昭和51年) | 44,469 | (121.8) | |||
1977年(昭和52年) | 42,830 | (117.3) | |||
1978年(昭和53年) | 41,320 | (113.2) | |||
1979年(昭和54年) | 38,073 | (104.0) | |||
1980年(昭和55年) | 33,662 | (92.2) | |||
1981年(昭和56年) | 29,065 | (79.6) | |||
1982年(昭和57年) | 31,744 | (87.0) | |||
1983年(昭和58年) | 32,465 | (88.7) | |||
1984年(昭和59年) | 34,277 | (93.9) | |||
1985年(昭和60年) | 34,310 | (94.0) | |||
1986年(昭和61年) | 31,755 | (87.0) | |||
1987年(昭和62年) | 20,075 | (58.8) | |||
1988年(昭和63年) | 17,202 | (47.1) | |||
1989年(平成元年) | 15,695 | (43.0) | |||
1990年(平成 | 2年)12,284 | (33.7) | |||
1991年(平成 | 3年)12,685 | (34.7) | |||
1992年(平成 | 4年)11,785 | (32.3) | |||
1993年(平成 | 5年)10,743 | (29.4) | |||
1994年(平成 | 6年)8,395 | (23.0) | |||
1995年(平成 | 7年)7,686 | (21.0) | |||
2016年(平成28年) | 7.0 | [JR北 1] | |||
2017年(平成29年) | 6.4 | [JR北 2] | |||
2018年(平成30年) | 6.4 | [JR北 3] | |||
2019年(令和元年) | 6.6 | [JR北 4] | |||
2020年(令和 | 2年)5.6 | [JR北 5] | |||
2021年(令和 | 3年)5.8 | [JR北 6] | |||
2022年(令和 | 4年)6.8 | [JR北 7] | |||
2023年(令和 | 5年)6.0 | [JR北 8] |
駅周辺
編集小さな集落がある。
- 北海道道424号磯分内停車場線
- 国道391号
- 標茶町磯分内酪農センター
- 弟子屈警察署磯分内駐在所
- 磯分内郵便局
- 標茶町立磯分内小学校
- 雪印メグミルク磯分内工場
- 標茶町有バス「駅前十字路」バス停[16]
隣の駅
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、924頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、246頁。doi:10.11501/1873236 。2023年4月2日閲覧。
- ^ 大蔵省印刷局(編)「鉄道省告示 第149号」『官報』第783号、国立国会図書館デジタルコレクション、1929年8月8日。
- ^ a b 昭和14年8月7日「北海道製糖製糖専用鉄道敷設免許ノ件」
- ^ 日本甜菜製糖40年史 昭和36年7月発行 P102。
- ^ 『地方鉄道及軌道一覧 : 昭和18年4月1日現在』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 『小型蒸気機関車全記録 東日本編』43頁
- ^ 日本甜菜製糖60年史 年表。
- ^ 『鉄道百年の歩み』 pp. 111 - 112
- ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 113
- ^ 『鉄道百年の歩み』 p. 117
- ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 別巻〉、2018年11月30日、272頁。ISBN 978-4-88323-114-0。
- ^ “アイヌ語地名リスト ア~イチ P1-10”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月20日閲覧。
- ^ 『北海道 釧網本線』 p. 85
- ^ “Ⅴ. 建設・運輸・水道” (PDF). 標茶町統計書(2021年版). 標茶町. p. 51 (2021年). 2022年7月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月4日閲覧。
- ^ “磯分内線路線図” (PDF). 標茶町. 2019年11月14日閲覧。
- ^ 下り順に記載。路線は標茶駅方の東釧路駅が起点。
JR北海道
編集- ^ 「釧網線(東釧路・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。オリジナルの2017年12月9日時点におけるアーカイブ 。2017年12月10日閲覧。
- ^ 「釧網線(東釧路・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。オリジナルの2018年8月19日時点におけるアーカイブ 。2018年8月19日閲覧。
- ^ “釧網線(東釧路・網走間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ “釧網線(東釧路・網走間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月9日閲覧。
参考文献
編集- グループ169.1『北海道 釧網本線』(1999年)
- 北海道旅客鉄道釧路支社『JR釧路支社 鉄道百年の歩み』(2001年)
- 本久公洋『北海道鉄道駅大図鑑』 北海道新聞社(2008年) ISBN 978-4-89453-464-3
- 高井薫平『小型蒸気機関車全記録 東日本編』講談社、2012年、43-44頁
- 小熊米雄「ナゾの機関車を推理する」『科学朝日』1962年10月号
- 臼井茂信「機関車の系譜図 2」交友社、1973年、197頁
- 金田茂裕「H.K.ポーターの機関車」1987年、機関車史研究会、14 -16頁
- 『編集長敬白』 2005年12月14日
- 『鉄道省文書・北海道興農工業(元北海道製糖)・昭和十四年~昭和十九年』昭和14年8月7日「北海道製糖製糖専用鉄道敷設免許ノ件」
関連項目
編集外部リンク
編集- 磯分内|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company