石井威望
日本のシステム工学者 (1930-)
石井 威望(いしい たけもち、1930年7月26日 - 2024年10月5日)は、日本のシステム工学者。東京大学名誉教授。アカデミーヒルズリサーチ・ネットワーク所長。工学博士(東京大学・1963年)。大阪市生まれ。
専門はシステム工学・マルチメディア。テクノポリス(高度技術集積都市)構想を推進し、未来社会論で独創性を見せる。著書に『日本人の技術はどこから来たか』(1997年)、『iバイオテクノロジーからの発想』(2000年)など。
概要
編集東京大学に在学中、ノーバート・ウィーナーの『サイバネティックス』を読んで、医学から工学に転じた。その後、システム工学、管理工学、応用工学から人工臓器、都市交通システムまで幅広い分野で活躍したが、専門はシステム工学・マルチメディアである。独創的なロボット社会論や未来社会論を展開し、テクノポリス(高度技術集積都市)構想を推進する。2015年IEEEInnovation in Societal Infrastructure Award受賞[1]。
略歴
編集学歴
編集- 大阪府立高津中学校卒業
- 第三高等学校卒業
- 1954年3月 東京大学医学部医学科卒業
- 1957年3月 東京大学工学部機械工学科卒業
- 1963年3月 東京大学大学院数物系研究科機械工学専門課程博士課程修了、工学博士。学位論文の題は「機械工場のシステム・シミュレーション」[2]
職歴
編集- 1957年4月 通商産業省入省(技官、重工業局勤務)
- 1963年4月 東京大学工学部産業機械工学科専任講師
- 1964年4月 東京大学工学部産業機械工学科助教授
- 1973年8月 東京大学工学部産業機械工学科教授
- 1988年4月 東京女子医科大学客員教授
- 1991年3月 東京大学退官
- 1991年4月 東京大学名誉教授 慶應義塾大学環境情報学部教授
- 1994年4月 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授
- 1999年4月 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科客員教授
学外における役職
編集その他役職
編集- 財団法人NEC C&C財団評議員
- 財団法人国際協力医学研究振興財団評議員
- 財団法人ニューメディア開発協会理事
- 財団法人カシオ科学振興財団評議員
- 財団法人日本ファッション協会理事
- 財団法人国際アイティー財団評議員
- 財団法人熱・電気エネルギー技術財団理事
- 財団法人ニューテクノロジー振興財団理事
- 社団法人政府資料等普及調査会理事
- 財団法人公共政策調査会理事
- 財団法人地域開発研究所理事
- 財団法人藤田建設労務援護会理事
- 財団法人ソフトピアジャパン理事
- 財団法人松下政経塾相談役
- 財団法人科学技術交流財団顧問
- 財団法人中山科学振興財団理事
- 社団法人衛星放送協会理事
- 日本ナレッジ・マネジメント学会評議員
- 財団法人社会経済生産性本部評議員
- 法政大学第三者評価委員会委員
- 財団法人東電記念科学技術研究所理事
- 財団法人エンジニアリング振興協会顧問
- 財団法人りそな中小企業振興財団理事
- 有限責任中間法人国際システム健康科学学会名誉理事長
- 財団法人マツダ財団評議員
- 財団法人クマヒラセキュリティ財団理事
- 財団法人日本経済研究所理事
- 日本バーチャルリアリティ学会特別顧問
- 社団法人ビューティフルエージング協会顧問
- 財団法人帝人奨学会理事
- 平城遷都1300年記念事業協会評議員
- 財団法人住友生命健康財団理事
- 情報化未来都市構想推進協議会顧問
- 財団法人三菱UFJ技術育成財団理事
- 社団法人地域経済総合研究所評議員
著書
編集脚注
編集- ^ IEEE Innovation in Societal Infrastructure Award
- ^ 博士論文書誌データベース