真金町
真金町(まがねちょう)は、神奈川県横浜市南区の町名。現行行政地名は真金町。ただし「字丁目」として1丁目と2丁目があり、通常は丁目まで表示する。住居表示未実施区域[5]。面積は0.084km2[2]。
真金町 | |
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町丁 | |
北緯35度26分14秒 東経139度37分43秒 / 北緯35.437267度 東経139.628742度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 神奈川 |
市町村 | 横浜市 |
行政区 | 南区 |
人口情報(2023年(令和5年)4月30日現在[1]) | |
人口 | 3,194 人 |
世帯数 | 2,261 世帯 |
面積([2]) | |
0.084 km² | |
人口密度 | 38023.81 人/km² |
設置日 | 1889年(明治22年)4月1日 |
郵便番号 | 232-0021[3] |
市外局番 | 045(横浜MA)[4] |
ナンバープレート | 横浜 |
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地理
編集横浜市南区東北部に位置する。北で中区弥生町、東で永楽町、南で万世町、南西で浦舟町、西で白妙町・高根町と隣接する。横浜の中心市街地を貫く大通り公園に隣接する一帯で、売春禁止法が施行された昭和33年(1958年)まで真金町遊廓を擁した旧赤線地帯で、同様に遊廓があった隣接する永楽町と併せて「永真遊廓街」と呼ばれることもあった。
歴史
編集元々は吉田新田字南三ツ目で、明治初期から市街化された。
明治13年(1880年)、火災により焼失した高島町遊廓が当地へ移転し、赤線廃止まで遊廓街として存続した。
遊廓転入後に富士見町・山田町(共に明治5年に起立)の一部から真金町が分立した。 明治22年(1889年)の市町村制施行の際、横浜市に編入(当時は中区)。昭和18年(1943年)12月1日の南区新設に伴い、中区から編入される。
赤線廃止後、性風俗は以前からの「青線地帯」であった黄金町の特殊飲食店街や、接収解除後の福富町で興った特殊浴場街に主役が移り、更に昭和末期からは都市計画の規制の隙間をくぐり抜けてファッションヘルス等の風俗店が乱立した曙町が横浜一の風俗街となっている。
曙町に隣接する真金町は逆に「横浜橋商店街」を擁する下町の住宅街に変貌し、赤線当時の建物も年月の経過につれて建て替えが進み、マンション・ビルが立ち並ぶなど名残は殆ど無くなっている。だが、碁盤の目になった区画や大鷲(おおとり)神社などの存在[6]がかつての面影を偲ばせている。現在は外部から移入してきたラブホテルが4・5軒営業している程度で、性風俗産業とはほぼ無縁である。
2022年(令和4年)11月1日、神奈川県は真金町2丁目を県暴力団排除条例に基づき暴力団排除特別強化地域に指定した[7]。
世帯数と人口
編集2023年(令和5年)4月30日現在(横浜市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
丁目 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
真金町1丁目 | 963世帯 | 1,384人 |
真金町2丁目 | 1,298世帯 | 1,810人 |
計 | 2,261世帯 | 3,194人 |
人口の変遷
編集国勢調査による人口の推移。
年 | 人口 |
---|---|
1995年(平成7年)[8] | 2,444
|
2000年(平成12年)[9] | 2,535
|
2005年(平成17年)[10] | 2,653
|
2010年(平成22年)[11] | 2,712
|
2015年(平成27年)[12] | 2,962
|
2020年(令和2年)[13] | 3,118
|
世帯数の変遷
編集国勢調査による世帯数の推移。
年 | 世帯数 |
---|---|
1995年(平成7年)[8] | 1,336
|
2000年(平成12年)[9] | 1,538
|
2005年(平成17年)[10] | 1,589
|
2010年(平成22年)[11] | 1,694
|
2015年(平成27年)[12] | 1,835
|
2020年(令和2年)[13] | 2,026
|
学区
編集市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2021年8月時点)[14]。
丁目 | 番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|---|
真金町1丁目 | 全域 | 横浜市立南吉田小学校 | 横浜市立横浜吉田中学校 |
真金町2丁目 | 全域 |
事業所
編集2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[15]。
丁目 | 事業所数 | 従業員数 |
---|---|---|
真金町1丁目 | 93事業所 | 427人 |
真金町2丁目 | 84事業所 | 713人 |
計 | 177事業所 | 1,140人 |
事業者数の変遷
編集経済センサスによる事業所数の推移。
年 | 事業者数 |
---|---|
2016年(平成28年)[16] | 189
|
2021年(令和3年)[15] | 177
|
従業員数の変遷
編集経済センサスによる従業員数の推移。
年 | 従業員数 |
---|---|
2016年(平成28年)[16] | 1,085
|
2021年(令和3年)[15] | 1,140
|
交通
編集横浜市営地下鉄ブルーラインが北部の地下を通るが、駅は設置されていない。隣接する高根町に所在する阪東橋駅が利用できる。
施設
編集出身人物
編集行事
編集その他
編集日本郵便
編集警察
編集町内の警察の管轄区域は以下の通りである[19]。
番・番地等 | 警察署 | 交番・駐在所 |
---|---|---|
全域 | 南警察署 | 浦舟町交番 |
参考文献
編集- “横浜市町区域要覧” (PDF). 横浜市市民局 (2016年6月). 2023年6月6日閲覧。
脚注
編集- ^ a b “令和5(2023)年 町丁別人口(住民基本台帳による)町丁別人口_令和5年4月” (XLSX). 横浜市 (2023年5月10日). 2023年5月15日閲覧。 “(ファイル元のページ)”(CC-BY-4.0)
- ^ a b 横浜市町区域要覧、1 - 20頁
- ^ a b “真金町の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
- ^ “住居表示実施町名一覧 (令和2年10月19日現在)”. 横浜市 (2020年10月29日). 2021年8月28日閲覧。
- ^ 東京の吉原に倣ったもの。
- ^ “神奈川県暴力団排除条例(平成22年神奈川県条例第75号) 令和4年改正 令和4年11月1日施行”. 神奈川県 (2022年). 2022年9月19日閲覧。
- ^ a b “平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
- ^ a b “令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
- ^ “小・中学校等の通学区域一覧(通学規則 別表)”. 横浜市 (2021年8月5日). 2021年8月8日閲覧。
- ^ a b c “経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
- ^ a b “経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
- ^ 市域文化財一覧 (PDF) 26ページ - 横浜市教育委員会
- ^ “郵便番号簿 2020年度版” (PDF). 日本郵便. 2021年8月7日閲覧。
- ^ “交番案内”. 南警察署. 2023年10月22日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 横浜真金町遊郭の四季桂歌丸、『青春と読書』、2003