王威晨
王 威晨(ワン・ウェイチェン、1991年7月3日 - )は、台湾(中華民国)の台北市出身のプロ野球選手(内野手)。
中信兄弟 #9 | |
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基本情報 | |
国籍 | 中華民国(台湾) |
出身地 | 台北市 |
生年月日 | 1991年7月3日(33歳) |
身長 体重 |
183 cm 75 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 三塁手、二塁手 |
プロ入り | 2015年 ドラフト13位 |
初出場 | 2016年4月26日 |
年俸 | 月給42万台湾元(2021年) |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
国際大会 | |
代表チーム | チャイニーズタイペイ |
WBC | 2023年 |
プレミア12 | 2019年 |
この表について
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王 威晨 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 王 威晨 |
拼音: | Wáng Wēichén |
注音符号: | ㄨㄤˊㄨㄟㄔㄣˊ |
和名表記: | おう いしん |
発音転記: | ワン・ウェイチェン |
英語名: | Wang Wei-Chen |
経歴
編集2015年6月に開催されたドラフト会議で中信兄弟にドラフト13位で入団[2]。このシーズンは2軍戦出場のみに留まった。
2016年に1軍公式戦初出場を果たした。オフにはアジア・ウィンター・リーグに出場するも打率.160と苦しんだ。
2017年のオフに再びアジア・ウィンター・リーグに出場すると打率.397をマーク。16試合連続安打という記録を打ち立て、決勝ラウンド前の最終試合で再度勝利打点を挙げた。それによりCPBL選抜は1点差での勝利を収め、9試合連続無敗記録を作った[3]。
2018年はリーグ最多の118試合に出場し、打率.335をマーク。そして44盗塁を記録し、初のタイトルとなる盗塁王を獲得した。オフに開催された「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2018」に出場し、甲斐拓也に盗塁を刺される場面があった[4]。
2019年は3月・4月は打率1割台と不振[5]も5月以降は調子を戻し、最終的には打率.317でシーズンを終えた。9月4日のLamigoモンキーズ戦ではプロ初となるホームランを放った。昨年と比べ盗塁数はかなり減るも、2年連続となる盗塁王を獲得した。オフには2019 WBSCプレミア12に出場した[6]。11月16日のオーストラリア戦では先制タイムリー[7]、勝ち越しタイムリーを放ちチームの勝利へ貢献した[8]。最終的にはベストナイン・三塁手部門に選出された[9]。
2020年は5月6日の統一ライオンズ戦で自身初となる1試合5安打を放った。同月30日の富邦ガーディアンズ戦ではCPBL史上最少出場(28試合)で50安打を放った[10]。最終的にはリーグ唯一の全試合出場を果たし、CPBL歴代最高記録となる501打数を記録した。そして打率.339、自身最多の4本塁打をマークし、対左投手に対しては打率.419を記録。そしてベストナイン[11]とゴールデングラブ賞を受賞した[12]。一方で盗塁数は僅か17に留まった[13]。台湾シリーズではシリーズトップタイの10安打、打率.345を記録した[14]。オフには2年契約を結び、月給42万台湾元で更新した[15]。
2021年からキャプテンに就任した[16]。7月28日の統一ライオンズ戦でCPBL史上25人目となる通算100盗塁を達成した[17]。
選手としての特徴
編集チーム不動の1番打者。2018年、2019年と2年連続で盗塁王を獲得したスピードスター。一塁到達まではわずか3.9秒[18]。守備範囲も広く安定しており、2度のゴールデングラブ賞を獲得している[19]。主に流し打ちを得意とするも、時には広角に打ち分ける事もできる。セーフティバントの成功率も高い[20]。
詳細情報
編集年度別打撃成績
編集年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2016 | 兄弟 | 6 | 12 | 12 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 1 | .083 | .083 | .250 | .333 |
2017 | 26 | 113 | 100 | 13 | 28 | 6 | 1 | 0 | 36 | 16 | 4 | 0 | 1 | 2 | 10 | 0 | 0 | 27 | 1 | .280 | .339 | .360 | .699 | |
2018 | 118 | 537 | 489 | 74 | 164 | 17 | 4 | 0 | 189 | 42 | 44 | 19 | 0 | 1 | 42 | 2 | 3 | 64 | 8 | .335 | .391 | .387 | .778 | |
2019 | 115 | 491 | 451 | 64 | 143 | 17 | 2 | 1 | 167 | 45 | 27 | 11 | 6 | 7 | 26 | 1 | 0 | 52 | 6 | .317 | .349 | .370 | .719 | |
2020 | 120 | 549 | 501 | 90 | 170 | 29 | 3 | 4 | 217 | 47 | 17 | 9 | 3 | 3 | 37 | 2 | 3 | 60 | 6 | .339 | .386 | .433 | .819 | |
通算:5年 | 385 | 1702 | 1553 | 241 | 506 | 69 | 11 | 5 | 612 | 150 | 92 | 39 | 10 | 13 | 115 | 5 | 6 | 208 | 22 | .326 | .372 | .394 | .766 |
- 2020年度シーズン終了時
- 各年度の赤太字はリーグ歴代最高、太字はリーグ最高
年度別打撃成績所属リーグ内順位
編集年 度 |
年 齢 |
リ | グ |
打 率 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016 | 25 | CPBL | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - |
2017 | 26 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | - | |
2018 | 27 | 6位 | 2位 | - | 4位 | - | - | 1位 | 6位 | - | - | |
2019 | 28 | 10位 | 6位 | - | 9位 | - | - | 1位 | - | - | - | |
2020 | 29 | 4位 | 2位 | 4位 | 6位 | - | - | 5位 | 9位 | - | - |
- 「-」は10位未満(打率、出塁率、長打率、OPSは規定打席未到達の場合も「-」と表記)
WBSCプレミア12での打撃成績
編集年 度 |
代 表 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019 | チャイニーズタイペイ | 7 | 28 | 25 | 5 | 7 | 1 | 0 | 0 | 8 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 5 | 0 | .280 | .333 | .320 | .653 |
年度別守備成績
編集年 度 |
球 団 |
二塁 | 三塁 | 遊撃 | |||||||||||||||
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試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2016 | 兄弟 | 4 | 2 | 1 | 0 | 1 | 1.000 | - | 2 | 3 | 4 | 1 | 0 | .875 | |||||
2017 | 21 | 34 | 51 | 3 | 20 | .966 | 7 | 3 | 14 | 1 | 3 | .944 | - | ||||||
2018 | 59 | 89 | 137 | 2 | 25 | .991 | 65 | 47 | 107 | 10 | 15 | .939 | - | ||||||
2019 | 28 | 51 | 62 | 5 | 16 | .958 | 96 | 70 | 140 | 13 | 10 | .942 | - | ||||||
2020 | 21 | 21 | 27 | 1 | 5 | .980 | 110 | 66 | 139 | 9 | 14 | .958 | - | ||||||
通算 | 133 | 197 | 278 | 11 | 67 | .977 | 278 | 186 | 400 | 33 | 42 | .947 | 2 | 3 | 4 | 1 | 0 | .875 |
- 2020年度シーズン終了時
- 太字年はゴールデングラブ賞受賞
タイトル
編集表彰
編集- CPBL
- チャイニーズタイペイ代表
- WBSCプレミア12ベストナイン:1回 (2019年)
記録
編集- 初記録
- 初出場:2016年4月26日、対Lamigoモンキーズ8回戦(嘉義市立野球場)、7回表に王勝偉の守備交代で出場
- 初打席:同上、7回裏に鄭承浩から二ゴロ
- 初安打:2016年4月29日、対統一ライオンズ8回戦(新竹市立中正野球場)、9回表に江承峰から左三塁打
- 初先発出場:2016年6月14日、対統一ライオンズ19回戦(雲林県立斗六野球場)、9番・遊撃手で先発出場
- 初盗塁:2017年8月27日、対富邦ガーディアンズ33回戦(台中インターコンチネンタル野球場)、7回裏に二盗(投手:黃亦志、捕手:方克偉)
- 初打点:2017年9月5日、対富邦ガーディアンズ34回戦(雲林県立斗六野球場)、6回表に倪福德から中前適時打
- 初本塁打:2019年9月4日、対Lamigoモンキーズ34回戦(桃園国際野球場)、4回表に尼克斯から右越3ラン
- 節目の記録
- その他の記録
- オールスターゲーム出場:5回(2018年 - 2019 2022 - 2024年)
背番号
編集- 9 (2015年 - )
- 6 (2019年プレミア12)
代表歴
編集脚注
編集- ^ “職棒球迷共同的記憶 兄弟象球星王光輝安息主懷 兒子王威晨感性憶父:他是那麼好的榜樣和父親” (英語). ct.org.tw (2021年8月30日). 2024年6月1日閲覧。
- ^ “選秀順位低沒關係 辛元旭以王威晨朱育賢為目標 | 運動 | 中央社 CNA” (中国語). www.cna.com.tw. 2020年7月19日閲覧。
- ^ “【CPBL情報】アジアウインターリーグの注目新人!王威晨、二度寝のおかげで連続安打!”. Baseball Times-ベースボール・タイムズ. 2020年7月20日閲覧。
- ^ “台湾の盗塁王が見た甲斐キャノン「僕も被害者になった」”. 西日本スポーツ. 2018年11月7日閲覧。
- ^ “一甩去年的開季大低潮 王威晨攻守兩端更進化 - 中職 - 棒球” (中国語). 運動視界 Sports Vision. 2020年5月30日閲覧。
- ^ 聯合新聞網 (20191001T153013Z). “12強/中華隊28人名單公布 王柏融入列 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2019年10月1日閲覧。
- ^ “【プレミア12】台湾ワン・ウェイチェンが3回に先制打! 豪州は負ければ敗退”. Full-count | フルカウント ―野球・MLBの総合コラムサイト―. 2019年11月16日閲覧。
- ^ “12強/兄弟連線發威 王威晨大貢獻” (中国語). tw.news.yahoo.com. 2019年11月16日閲覧。
- ^ 一般社団法人日本野球機構. “表彰選手”. 2019 WBSC プレミア12. 2020年3月7日閲覧。
- ^ “中職/最少場次50安 王威晨先留球” (中国語). tw.sports.yahoo.com. 2020年5月30日閲覧。
- ^ 聯合新聞網 (20201111T004904Z). “中職/最美意外 獅隊三帥奪最佳10人 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2020年11月11日閲覧。
- ^ 中時新聞網. “中職》金手套、最佳十人 中信兄弟最大贏家 - 體育” (中国語). 中時新聞網. 2020年11月10日閲覧。
- ^ “王威晨開朗活潑成兄弟隊長 朝百盜目標邁進 | 運動 | 中央社 CNA” (中国語). www.cna.com.tw. 2021年1月8日閲覧。
- ^ “中華職棒大聯盟全球資訊網 The Official Site of CPBL”. www.cpbl.com.tw. 2020年11月8日閲覧。
- ^ 自由時報電子報 (2021年2月27日). “中職》當年簽約金僅30萬元 如今王威晨月薪42萬元 - 自由體育”. 自由時報電子報. 2021年2月27日閲覧。
- ^ 中時新聞網. “中職》王威晨「長大了」當隊長 撐起中生代斷層 - 體育” (中国語). 中時新聞網. 2021年1月8日閲覧。
- ^ “王威晨跑出生涯百盜 下個目標是千安” (中国語). tw.sports.yahoo.com. 2021年7月29日閲覧。
- ^ “YouTube”. www.youtube.com. 2020年7月2日閲覧。
- ^ 中時新聞網. “中職》囊括金手套、最佳九人 王威晨盼朝突破爸爸目標前進 - 體育” (中国語). 中時新聞網. 2020年11月16日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/elevensportsjp/status/1258327965412155394”. Twitter. 2020年5月7日閲覧。