猿田興業サッカー部(さるたこうぎょうサッカーぶ、SARUTA KOGYO Soccer Club)は、秋田県秋田市を本拠地として活動する社会人サッカークラブ(実業団)。正式名称は、猿田興業株式会社サッカー部である。

猿田興業サッカー部
原語表記 猿田興業株式会社サッカー部
呼称 猿田興業サッカー部
クラブカラー    
創設年 1970年
所属リーグ 東北社会人サッカーリーグ
所属ディビジョン 2部北
ホームタウン 秋田県秋田市
ホームスタジアム 秋田県立中央公園球技場
スペースプロジェクトドリームフィールド
収容人数 16,500(秋田中央球)
730(SPDF)
代表者 日本の旗 中村育馬(部長)
監督 日本の旗 斉藤智一
公式サイト 公式サイト
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

概要

編集

創部は1970年[1]

創部以来、永らく秋田県社会人サッカーリーグに所属していたが、2006年に秋田県A1(1部)で2位に入ると、優勝の秋田大学蹴球部に昇格権がないため繰り上げで北東北3県リーグチャレンジマッチに進出。これを全勝で制し、初の東北社会人サッカーリーグ2部北昇格を果たした[2]

東北リーグ初参戦となった2007年は5位と健闘するも[3]2008年は8位に沈み[4]、北東北3県リーグチャレンジマッチ2位のラインメール青森FCとの入替戦にも敗れ、秋田県リーグA1に降格した[4]

秋田県リーグA1降格以降、優勝2回・2位2回・3位1回と圧倒的成績を残し、2014年に東北リーグ2部北に6年ぶりに復帰するといきなり2位に入り[5]、翌年には優勝。初の東北リーグ1部昇格を果たした[6]

東北リーグ1部初参戦となった2016年、3連勝を含む6勝を挙げたが、4連敗と6連敗が足を引っ張り、8位の仙台SASUKE.FCに勝点1及ばず、1年で東北2部北へ降格した[7]

2017年は優勝の秋田FCカンビアーレに勝点2届かず2位に終わるも[8]2018年はリーグ最多の88得点を挙げ、失点はリーグ最少の13に抑え、2位の大宮サッカークラブを得失点差で振り切って優勝。3年ぶりに東北リーグ1部に復帰した[9]

2019年は序盤から勝利と連敗を繰り返すという勢いの続かないシーズンを送り9位でフィニッシュ。本来ならば東北リーグ2部北降格となるが、いわきFCJFL昇格により残留した[10]

2020年天皇杯秋田県予選にあたる秋田県総合サッカー選手権大会を初めて制し、天皇杯本戦出場を決めた[11][1]。これが初の全国大会出場となる。1回戦でJFLソニー仙台FCと対戦し、0-3で敗れた。

歴史

編集
 
猿田興業本社ビル

クラブ戦績

編集
年度 所属 順位 勝点 試合 得失差
2006 秋田県A1 2位
2007 東北2部北 5位 19 14 6 1 7 31 31 0
2008 8位[注釈 1] 9 14 1 3 10 11 28 -17
2009 秋田県A1 3位 19 10 6 1 3 27 8 19
2010 2位 10 6 3 1 2 13 12 1
2011 優勝[注釈 2] 17 7 5 2 0 42 6 36
2012 2位 6 3 2 0 1 24 5 19
2013 優勝 19 7 6 1 0 53 3 50
2014 東北2部北 2位 42 18 13 3 2 59 15 44
2015 優勝 39 18 12 3 3 51 24 27
2016 東北1部 9位 19 18 6 1 11 38 44 -6
2017 東北2部北 2位 39 18 13 0 5 71 35 36
2018 優勝 47 18 15 2 1 88 13 75
2019 東北1部 9位[注釈 3] 14 18 4 2 12 30 51 -21
2020 10位[注釈 4] 2 9 0 2 7 5 34 -29
2021 新型コロナウイルスの影響により中止[注釈 5]
2022 12位 4 16 1 1 14 15 73 -58
2023 東北2部北 6位 24 13 7 3 3 48 18 30
2024 16

タイトル

編集

リーグ戦

編集

カップ戦

編集
  • 秋田県総合サッカー選手権大会 (天皇杯県予選):3回
    • 2020年[11]、2021年、2024年

所属選手・スタッフ

編集
2024年

スタッフ

編集
役職 名前 前所属 備考
監督   斉藤智一 猿田興業 選手
コーチ   木内瑛 コバルトーレ女川 選手兼任

選手

編集
Pos No. 選手名 前所属 備考
GK 1   伊藤健太 秋田FCカンビアーレ
12   近江谷暖心 新屋高校
21   沓名翔吾 新屋高校
DF 2   間杉健輔 秋田大学医学部
4   木内瑛 コバルトーレ女川 コーチ兼任
5   伊藤颯 FC.SENDAI.UNIV
9   佐藤瑞起 秋田大学
13   五十嵐知弘 秋田商業高校
18   菅原一成 秋田FCカンビアーレ
19   鎌田悠太郎 秋田工業高校
22   四津谷優輔 新屋高校
26   小野竜雅 西目高校
MF 3   畠山永遠
6   目黒貴大 新屋高校
7   井上凜空 秋田工業高校
10   堀井旺歩 秋田大学医学部
11   金谷智聡 秋田大学
16   佐藤勇矢 西目高校
20   長谷川愛翔 秋田大学
23   船木俊貴 ノースアジア大学
25   目黒太陽 新屋高校
FW 8   斎藤光優 ノースアジア大学
14   熊谷琢登 新屋高校
17   二木楽人 秋田工業高校

ユニフォーム

編集
ユニフォームの色
カラー シャツ パンツ ストッキング
FP(1st) ネイビー ネイビー
FP(2nd) グレー グレー グレー
GK(1st) ピンク ピンク ピンク
GK(2nd)
 
 
 
 
 
 
 
FP 1st
 
 
 
 
 
 
 
FP 2nd
 
 
 
 
 
 
 
GK 1st
 
 
 
 
 
 
 
GK 2nd

クラブカラー

編集
  •    

ユニフォームスポンサー

編集
掲出箇所 スポンサー名 表記 掲出年 備考
猿田興業 猿田興業
なし - -
背中上部 なし - -
背中下部 なし - -
パンツ なし - -

ユニフォームサプライヤー

編集

歴代ユニフォームスポンサー年表

編集
年度 背中上部 背中下部 パンツ サプライヤー
2014 猿田興業 - - - - adidas
2015
2016
2017
2018
2019 new balance
2020
2021
2022
2023
2024

注釈

編集
  1. ^ 7位でリーグ戦を終えたが、4-0で勝利した第13節のFC紫波戦において出場停止選手を出場させたため、リーグ規律委員会裁定により、最下位(8位)となった。なお、東北FAは7位のままとなっている。また勝点については、東北FA及び岩手県FAは「変動なし」、福島県FAは「当該試合を没収試合とし、猿田興業を-3、紫波FCを+3」としている[4][14][15]。本項では、順位は岩手県FA及び福島県FAの表記に、勝点は東北FA及び岩手県FAの表記に従うこととする。
  2. ^ 本来は北東北3県リーグチャレンジマッチの参加権を得るが、東北地方太平洋沖地震によって不参加クラブが出たため、県リーグからの昇格も東北リーグ2部からの降格もなしとして、北東北3県リーグチャレンジマッチは行われなかった。
  3. ^ 本来ならば2部北へ降格となるが、いわきFCJFL昇格に伴い残留。
  4. ^ 新型コロナウイルスの影響により、1回戦総当たりで開催され、降格も無し。
  5. ^ 中止時点で「1勝1分3敗・得点13・失点25」で暫定11位であった。

脚注

編集
  1. ^ a b c 猿田興業(初出場)”. 日本サッカー協会. 2020年9月9日閲覧。
  2. ^ a b c 東北チャレンジマッチ北ブロック”. 2017年8月1日閲覧。
  3. ^ 順位表”. 東北サッカー協会. 2020年9月9日閲覧。
  4. ^ a b c d 順位表”. 東北サッカー協会. 2020年9月9日閲覧。
  5. ^ a b 順位表”. 東北サッカー協会. 2020年9月9日閲覧。
  6. ^ a b 順位表”. 東北サッカー協会. 2020年9月9日閲覧。
  7. ^ a b 順位表”. 東北サッカー協会. 2020年9月9日閲覧。
  8. ^ 順位表”. 2020年9月9日閲覧。
  9. ^ a b 順位表”. 東北サッカー協会. 2020年9月9日閲覧。
  10. ^ 順位表”. 東北サッカー協会. 2020年9月9日閲覧。
  11. ^ a b 初優勝!全日本サッカー選手権大会秋田県代表決定戦 | 猿田興業株式会社”. 猿田興業 (2020年7月14日). 2020年8月25日閲覧。
  12. ^ 第30回秋田県総合サッカー選手権大会兼天皇杯JFA第100回全日本サッカー選手権大会秋田県代表決定戦”. 秋田県サッカー協会. 2024年9月3日閲覧。
  13. ^ 第34回秋田県総合サッカー選手権大会兼天皇杯JFA第104回全日本サッカー選手権大会秋田県代表決定戦”. 秋田県サッカー協会. 2024年9月3日閲覧。
  14. ^ 平成20年度 【第12回】 東北社会人サッカーリーグ 2部北戦績表”. 岩手県サッカー協会. 2020年9月9日閲覧。
  15. ^ 平成20年度 第12回東北社会人サッカーリーグ2部リーグ試合結果集計表”. 福島県サッカー協会. 2020年9月9日閲覧。

外部リンク

編集