牛車腎気丸
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)は、八味地黄丸に「牛膝」と「車前子」という生薬を加えたものであり、腎虚に使用される漢方薬である。出典は、『厳氏済生方』。
効能
編集痺れを中心とする糖尿病性神経障害の症状に有用であり、メコバラミンとの比較試験においても、痺れに対しては、メコバラミンより有意に改善率が大である事実は明らかになっている[1][2]。当初は有効性のメカニズムの詳細が明らかではなかったが、その後、牛車腎気丸にアルドース還元酵素阻害作用がある事実が女屋らによって発見されている。また、牛車腎気丸に、皮膚温上昇、血流改善作用があることや、血中過酸化脂質低下作用のあることも医学研究者らによって報告・指摘されており、骨粗鬆症にも有効であるとの客観的臨床成績が報告されている[3]。牛車腎気丸の西洋医学的な薬理作用も解明されるに至っている[3]。
人工透析患者の足の裏の違和感に用いられることがある。
製薬会社
編集脚注
編集- ^ 坂本信夫 他(1987年)「糖尿病」30: 729-738
- ^ 日経メディカル開発 1995, p. 211佐藤祐造
- ^ a b 日経メディカル開発 1995, p. 211.
- ^ 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん):武田薬品工業株式会社 京都薬用植物園
- ^ 牛車腎気丸(ゴシャジンキガン): ツムラの漢方処方解説 | 漢方について | ツムラ
- ^ 【漢方解説】牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)|漢方セラピー|クラシエ
- ^ 小太郎漢方製薬|漢方情報|漢方処方解説 >
- ^ 精華牛車腎気丸|中医学・中成薬・漢方で皆様の健康を願う|イスクラ産業株式会社
- ^ 一元乃錠剤牛車腎気丸