浜川祥枝
(濱川祥枝から転送)
浜川 祥枝(はまかわ さかえ、正式には、濱川祥枝、男性、1923年12月18日 - 2006年9月25日 )は、ドイツ文学者。東京大学名誉教授。
経歴
編集東京府(現東京都)生まれ。旧制府立高等学校を経て、1945年9月東京帝国大学法学部政治学科卒、南海電鉄勤務ののち、1952年東京大学独文科卒。ドイツ学術交流会の奨学金を受けて[1]、 西ドイツ・ミュンヘン大学へ留学ののち、1955年中央大学文学部助教授、1967年東京大学文学部助教授、1973年教授。1984年定年退官、名誉教授、成城大学教授、1994年退職。
2006年9月25日死去、享年82歳[2]。
著書
編集共編著
編集- 『前置詞・接続詞』井原恵治共著 白水社,ドイツ語学文庫、1958
- 『フロイト精神分析物語 フロイト思想の実像を描く』共編.1978.2 有斐閣ブックス
- 『独和大辞典』共編(編者代表:国松孝二) 小学館、1985.1
- 『クラウン独和辞典』共編 三省堂、1991.3
翻訳
編集- 『ユング著作集 第4 人間心理と宗教』日本教文社、1956、新版・改訂版刊、オンデマンド版2014
- 『フロイド選集 第13巻 生活心理の錯誤』日本教文社、1958、新版・改訂版刊、オンデマンド版2015
- ケスラー『楽しいドイツ語』全3巻 国松孝二、酒井良夫共訳 白水社、1959-60
- 『ザルテン動物文学全集 6 十五匹のうさぎ』白水社、1961
- アルベルト・シュワイツァー『生への畏敬』世界人生論全集 第14 筑摩書房、1962
- ヘッセ『デーミアン』世界の文学 第37 中央公論社、963
- メーリケ『旅の日のモーツァルト』世界文学全集. 第47.新潮社、1964
- ザルテン『のうさぎのはなし』フレーベル館、1964
- 『フロイト著作集 第3.ある幻想の未来、文化への不満』人文書院、1969
- 『トーマス・マン全集 12 書簡』新潮社,1972
- 『ミンナ・フォン・バルンヘルム 賢者ナータン レッシング名作集』白水社、1972
- 『世界文学全集 17 レッシング』「エミーリア・ガロッティ」講談社、1976
- 『ゲーテ全集 6 親和力』潮出版社、1979.5、新装版2003
- ジーグリト・ホイク『かがやく星を道しるべに ホアン・アラベドラの原詩にもとづくクリスマス物語』新教出版社、1994.10
- シラー『ヴァレンシュタイン』岩波文庫、2003.5.
- バルバラ・吉田=クラフト『日本文学の光と影 荷風・花袋・谷崎・川端』吉田秀和共訳 藤原書店、2006.11
参考文献
編集- 東京大学百年史 部局篇
- 濱川祥枝『ひとくぎり』私家版 1984
- 濱川祥枝『續ひとくぎり』私家版 1994
- Dierk Stuckenschmidt (Hrsg.), DAAD: 50 Jahre - 30 Jahre Austausch mit Japan. Erinnerungen japanischer Wissenschaftler und Künstler an ihre Studienzeit in Deutschland. ドイツ学術交流会(DAAD)Tokyo 1985. Die Autoren: Kaii Higashiyama, Noboru Kamiya, Ryozo Yoshii, Tsutomu Kuwaki, Seiei Shinohara, Hisashi Yoshida, Kokichi Shono, Naoshi Fukushima, Yoshiro Takizawa, Etsuro Maekawa, Sakae Hamakawa, Susumu Imamura, Michio Matsuhashi und Sumiko Inouchi-Zeller.
- 松浦純「弔辞 濱川祥枝先生」近藤孝夫編『ラテルネ』97号 同学社 (2007、3)、24-26頁。
- 鍛冶哲郎「濱川祥枝先生を偲んで」近藤孝夫編『ラテルネ』97号 同学社 (2007、3)、26-28頁。
脚注
編集- ^ 濱川祥枝『ひとくぎり』私家版 1984、73頁。- Dierk Stuckenschmidt (Hrsg.), DAAD: 50 Jahre - 30 Jahre Austausch mit Japan. Erinnerungen japanischer Wissenschaftler und Künstler an ihre Studienzeit in Deutschland. ドイツ学術交流会(DAAD)Tokyo 1985. S. 53-56.
- ^ 松浦純「弔辞 濱川祥枝先生」近藤孝夫編『ラテルネ』97号 同学社 (2007、3)、24-26頁。- 鍛冶哲郎「濱川祥枝先生を偲んで」近藤孝夫編『ラテルネ』97号 同学社 (2007、3)、26-28頁。