海鷹丸
海鷹丸(うみたかまる)は、東京海洋大学海洋科学部が保有する練習船・海洋調査船である[7]。本項目では、2000年に就航した4代目を取り扱う。
海鷹丸 | |
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オーストラリアのフリーマントル発 (2017年12月31日) | |
基本情報 | |
船種 | 練習船、海洋調査船 |
船籍 | 日本 |
所有者 | 東京海洋大学 |
運用者 | 東京海洋大学 |
建造所 | 三井造船玉野事業所[1] |
航行区域 | 遠洋(国際) |
信号符字 | JPAT[2][3] |
IMO番号 | 9231078 |
MMSI番号 | 432187000 |
経歴 | |
起工 | 1999年3月29日[1] |
進水 | 2000年3月1日[1] |
竣工 | 2000年6月30日[1] |
就航 | 2000年 |
現況 | 就航中 |
要目 | |
総トン数 |
1,886 トン(国内) 3,391 トン(国際)[4] |
載貨重量 | 1434トン[1] |
全長 | 93.00m[4] |
垂線間長 | 83.00m[4] |
型幅 | 14.90 m[4] |
型深さ |
6.25 m(上甲板) 8.90 m(船楼甲板)[4] |
満載喫水 | 5.95m[1] |
主機関 | ニイガタ6MG41HX形[1] 立形単動4サイクルトランクピストン形直接噴射式ディーゼル機関1基[5] |
推進器 | 4翼ハイスキュー可変ピッチプロペラ1基[6] |
出力 | 4,489 kW(連続最大)[1] |
航海速力 | 17.4ノット[6] |
航続距離 | 12,900浬[6] |
搭載人員 | 107名(職員47名、学生60名) |
概要
編集1973年に就航した海鷹丸 (3代)の代船として三井造船玉野事業所で建造され、2000年に竣工した。
歴代の海鷹丸では練習船として、水産学と水産業に関連する船舶の運用について、高度な知識と技術を有する学生の育成を目的として乗船実習が行われてきた。学生の乗船実習では、水産学、海洋学の総合的な研究方法および観測調査の基礎的技術の習得に重点が置かれており、本船においても航海実習、各種漁業実習、海洋観測実習の充実が求められた。また、本船の建造時期においては、地球環境問題、海洋開発、海洋生物資源などへの科学的関心の高まりから、海洋調査船として調査研究において主導的な役割を担うため、最先端の調査機器を搭載することも要求された。以上の要求から本船は「海洋環境と水産業の未来を拓く練習船」として、21世紀の水産、海洋、地球環境の各研究分野の発展を担う人材を広く育成するため、下記の目標を掲げて建造された。
- 操船機能の充実
- 居住環境の充実
- 環境にやさしい船
- 優れた漁労設備
- 最新鋭の観測・研究設備
- 21世紀に対応した教育設備
特徴
編集太平洋、インド洋、南氷洋等々で乗船実習教育及び調査研究を実施するとともに、水産専攻科学生には遠洋航海を通して高度な海技教育を行っている[7]。 マグロ延縄装置、トロール漁装置、ARGOブイ、他各種計測装置を有している[7]。 南極海観測航海を行なっており、日本の南極観測隊との共同観測も行なっている[8]。
歴代の海鷹丸
編集脚注
編集- ^ a b c d e f g h 船の科学 第53巻第10号(No. 624)、8ページ
- ^ “海洋移動業務において使用されるアルファベット順の局の呼び出し符号表 有効期限:平成24年12月31日”. 総務省 (2012年). 2012年2月7日閲覧。
- ^ 無線設備の諸元については以下の総務省無線局等情報検索を参照 船舶局 船舶地球局
- ^ a b c d e 「「東京水産大学練習船「海鷹丸」」」62ページ
- ^ 「「東京水産大学練習船「海鷹丸」」」63-64ページ
- ^ a b c 「「東京水産大学練習船「海鷹丸」」」63ページ
- ^ a b c d e f g “海鷹丸”. 東京海洋大学 (2004年). 2012年2月7日閲覧。
- ^ “海鷹丸のページ”. 南極OB会 (2007年). 2012年2月7日閲覧。
- ^ 『船舶』第29巻第12号 天然社 1956年 巻頭図版
- ^ 日本南極地域観測隊の記録 南極大陸 - MOVIE WALKER PRESS