海老原敬吉
海老原 敬吉(えびはら けいきち、1898年 - 1972年6月8日)は、栃木県大田原市生まれ。理化学研究所・主任研究員、東京工業大学教授、第28期日本機械学会会長を歴任。工学博士でもある。
高性能なピストンリングを大量に製造する方法「ピン止め加工」を確立し、理化学興業、後の株式会社リケンの技術的基盤を作った。
略歴
編集- 1919年(大正8年) 東京高等工業学校(現東京工業大学)機械科卒業[1]
- 1923年(大正12年) 東北帝国大学理学部物理学科を卒業、ドレスデン工科大学留学[1]
- 1924年(大正13年) 理化学研究所・大河内正敏研究室にて、ピストンリングの高性能化に関する研究開発をスタートさせる。
- 1926年(大正15年) 「シリンダー内壁に対し均一なる圧力をおよぼすピストンリングの製作法」として特許を申請(特許第70144号)
- 1929年(昭和4年) 東京工業大学助教授[1]
- 1939年(昭和14年) 理化学研究所・主任研究員、および東京工業大学の教授に就任
- 1950年(昭和25年) 第28期日本機械学会会長[2]
- 1954年(昭和29年) 藍綬褒章受章
- 1968年(昭和43年) 叙勲二等授旭日重光章
- 1972年(昭和47年) 叙従三位
脚注
編集- ^ a b c 岡田大士, 「東京工業大学における戦後大学改革に関する歴史的研究」 東京工業大学 博士論文, 甲第6209号, 2005年, NAID 500000351703。
- ^ 「歴代幹事長・会長就任記録」 日本機械学会