浜学園

小学生対象の日本にある進学塾

株式会社浜学園(はまがくえん)は、兵庫県西宮市に本部を置く進学塾。主な業務は小学生を対象とした中学受験学習指導。

株式会社浜学園
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称
本社所在地 日本の旗 日本
662-0832
兵庫県西宮市甲風園一丁目5-24
設立 1959年
業種 教育、学習支援
法人番号 9140001069970 ウィキデータを編集
事業内容 学習塾の展開、通信教育出版など
代表者 代表取締役社長 竹森勝俊
資本金 5億5000万円(グループ計)
売上高 110億円(2020年6月期・グループ計)
従業員数 1480名
関係する人物 理事長 竹森勝昭
副理事長 橋本憲一
学 園 長 松本茂
副学園長 川畑清之
副学園長 加藤博規
副学園長 小澤博則
外部リンク https://www.hamagakuen.co.jp/
テンプレートを表示

概要

編集

主力事業である学習塾から、通信教育出版事業などを手掛ける日本の企業である。学習塾として中学受験指導を行う進学教室浜学園は、塾生数約8000名を擁する主力事業。シンボルカラーは黄色で、標語として常在戦場を掲げている。通信教育としてeラーニングを利用した浜学園Webスクールを提供しており、出版事業として小学館と協力し有名中学合格事典を発売。その他、個別指導を行う「Hamax」、幼児教室「はまキッズ」、自学自習プログラム「はま道場」を展開するほか、小学館、小学館集英社プロダクションテレビドラゼミの運用も行っている。理事長は竹森勝昭。副理事長は橋本憲一。学園長は松本茂。浜学園マスコットキャラクターはオルパス。

沿革

編集
  • 1959年 - 上治貞子により兵庫県尼崎市潮江に創立。当時の名称は「英語・数学塾」。
  • 1960年 - 尼崎市・浜に教室を移転し「浜学園」と改称。当時の浜学園は上治貞子とその夫の上治義雄、そして理事長の弟の3人によって運営された。塾生は創設時2名であった。
  • 1964年 - 尼崎市・下坂部に教室移転。
  • 1972年 - 灘中に創設以来最初の合格者を出す(1名)。
  • 1973年 - 伊丹に最初の分教室を開設。第一回公開学力テストの実施。
  • 1974年 - 西宮進出。上治義雄が理事長に就任。浜学園教育基本方針や公開学力テスト・復習テストのフォーマット作成、生徒による授業アンケートの導入といった現在までに至る浜学園の根幹を創る。
  • 1978年 - 浜学園の入塾資格が得られなかった生徒を対象とした「同学社」設立。現浜学園西宮本部開設。
  • 1979年 - 高校部開設。
  • 1981年 - 灘中合格者日本一(31名)達成。
  • 1982年 - 塾生数5000名突破。
  • 1991年 - 四条烏丸教室開設に伴い京都進出。
  • 1992年 - 上治夫妻に浜学園の後継者として指名され、経営を任されていた当時の学園長前田卓郎と主力講師が、「専任講師不要論」を唱える経営陣に反発し、退職。浜学園の、受験生を含む多くの生徒を引き連れて独立し希学園を設立した。これに対し、浜学園は生徒名簿持ち出し、教材の盗用の2点で前田らを訴える事態に発展する。
  • 1993年 - 浜学園授業宣言「疲れた身に鞭打ち、時間をかけて遠方より来てくれた子供たちに応え、彼らが心から満足する授業を私たちは提供します。」制定。
  • 1995年 - 阪神・淡路大震災により多くの設備が破損。同年1993年より途絶えていた灘中合格者日本一(64名)を奪還。
  • 1996年 - 西大寺教室開設をもって奈良へ進出。
  • 2002年 - 学校週5日制に伴い、浜学園土曜スクール開講。竹森勝昭が理事長に就任。
  • 2003年 - 名古屋教室開設をもって名古屋に進出。Hamax開講。新体制の経営方針に反発した、当時の学園長宗清勝安とこれに賛同した主力級を含む講師陣がWinの母体である投資会社の支援を受け、FELIXを立ち上げ独立。これを受けて、新学園長に歴代最年少の学園長として橋本憲一(算数科)、副学園長に八幡義治(社会科)が就任。
  • 2005年 - 和歌山教室を開設し和歌山県へ進出。また岡山教室も開設され、岡山県に進出を果たす。はまキッズ開講。
  • 2006年 - 姫路教室開設。
  • 2007年 - 神戸住吉教室開設
  • 2008年- 2月に京橋教室、加古川教室開設、7月に千里中央教室と伊丹教室開設、9月に名古屋初の平日授業校千種教室開設。
  • 2009年 - NTTレゾナントとインタラクティブウェブをテーマにした「みんなでチャレンジ・全国統一難関中学模試」を発表[1]。一般コース、公開解説講義、説明会の映像化ならびに塾生向けインターネット配信を開始し、eラーニングに参入した。
  • 2010年 - 一部教室で河合塾マナビスの運営を開始。マスターコースの映像を中心とした浜学園Webスクールの開講。草津教室開設をもって滋賀県に進出。NTTラーニングシステムズ、NTTスマートコネクト、西日本電信電話デジタルアーツ[2]SOBAプロジェクトとの協業[3] を開始。テレビ電話システムを活用した個別指導サービスに参入。
  • 2011年 - YouTubeのコンテンツパートナーとなり、パートナーチャンネルを開設[4]NTTぷららひかりTVを活用したEラーニング環境トライアル。日本電信電話、西日本電信電話とのAndroidタブレットを活用した共同研究[5]日立ソリューションズとの電子黒板を活用したデジタル教材の共同研究[6] を発表。JR京都駅前教室、神戸元町教室開設。
  • 2012年 - 2月小学館とデジタルコンテンツの共同研究[7] を発表。11月小学館、西日本電信電話、NTTラーニングシステムズとの4社協業とテレビドラゼミ浜学園シラベテを発表[8]。泉大津、堺東の両教室開講。また12月27日名古屋市にいりなか教室を開講[9]
  • 2013年 - 2月浜学園シラベテ正式サービス開始、4月テレビドラゼミ開講。小学館の学習漫画の一部を監修開始、9月小学館と協力し有名中学合格事典発売。10月駿台予備学校と合弁で「駿台浜学園」設立、お茶の水教室開講。
  • 2014年 - 2月NTTスマートコネクト、西日本電信電話、NTTラーニングシステムズとの4社協業による光Webスクールを発表[10]。8月NTTラーニングシステムズと浜学園シラベテへの画像認識機能追加を発表。愛知県高校受験専門「浜進学会」設立。「台湾浜学園」設立(海外に進出)、大阪府小学校受験対応「はまキッズ小学校受験コース」開始
  • 2015年 - 進学会と合弁で「浜進学会」を設立、3月に金山駅前校を開設。
  • 2018年 - 11月に浜学園円町教室開校。翌年2月から授業を開始する。
  • 2019年 - 60周年を迎え、塾生にオリジナルノートと本のしおり、リングファイルをプレゼントする。通算31回目の灘中合格者数日本一で初の100名突破(102名)。
  • 2020年 - 12月に一宮教室開設。
  • 2021年 - 2月に那覇教室開設をもって沖縄県に進出。
  • 2022年 - 2月に刈谷教室開設。4月に橋本憲一学園長が副理事長に、八幡義治副学園長が常務理事に就任。後任の新学園長に松本茂(社会科)が、新副学園長に小澤博則(算数科)、川畑清之(国語科)、加藤博規(理科)の3名が就任する新体制が発足。
  • 2023年 - 2月に奈良県4教室目となる奈良学園前教室開設。また、日能研西宮教室本部を買収し、西宮教室(5号館)とした。

教室一覧

編集
  • 兵庫県
    • 西宮本部
    • 西神中央本部
    • 三田本部
    • 明石本部
    • 伊丹教室
    • 六甲教室
    • 神戸元町教室
    • 川西教室
    • 宝塚教室
    • 神戸住吉教室
    • 姫路教室
    • 加古川教室
    • 芦屋教室
  • 大阪府
    • 上本町本部
    • 天王寺本部
    • 豊中本部       
    • 枚方本部
    • なかもず本部    
    • 茨木教室
    • 天六教室
    • 京橋教室
    • 千里中央本部
    • いずみ教室
    • 堺東教室
    • 泉大津教室
    • 高槻教室
  • 愛知県
    • 名古屋本部
    • 千種教室
    • 八事教室
    • 御器所教室
    • 藤が丘教室
    • 豊田教室
    • 一宮教室
    • 刈谷教室
    • 浜進学会 金山駅前校
    • 浜進学会 八事滝川校
  • 神奈川県
    • 駿台浜学園 センター南教室
    • 駿台浜学園 横浜教室
  • 東京都
    • 駿台浜学園 お茶の水教室
    • 駿台浜学園 吉祥寺教室
    • 駿台浜学園 成城教室
    • 駿台浜学園 自由が丘教室
  • 国外
    • 台湾浜学園

学習システム

編集

マスターコース 塾生必修。

土曜マスターコース 土曜日に1週間分の授業をこの日1日で実施する。

Web マスターコース マスターコースや土曜マスターコースのように塾に行かずに家でWebを見て勉強する方法。マスターコース・土曜マスターコースと選択可能。

最高レベル特訓算数 小学1年生~小学6年生

最高レベル特訓国語 小学5年生~小学6年生

最高レベル特訓理科 小学6年生

最難関レベル特訓算数 小学6年生(2月~7月)

最難関レベル特訓国語 小学6年生(2月~7月)

神女算数特訓 小学6年生(2月~7月)

日曜錬成特訓 小学6年生(2月~6月)

日曜志望校別特訓 小学6年生(7月~12月)

入試直前特訓 小学6年生(12月~1月)

灘中合格特訓 小学1年生~小学6年生

不祥事

編集

著作権侵害問題

編集
  • 同学園が、学園が使用する小学校の社会科用テキストについて、出版社の許諾を得ないままコピーしたものを、少なくとも約10年以上にわたり使用していたことが、2012年になって発覚した。同学園は謝罪し、今はそのテキストは使用されていない。

教え子に対する猥褻事件

編集
  • 2013年8月21日大阪府警は茨木教室に勤務していた、28歳男性講師を強制わいせつ罪逮捕した(起訴後懲戒解雇)と発表した。この講師は“ご褒美”と称して教え子の小学生女子児童(事件後に退塾)の体を触っていた。「褒美」として児童らにキャラクター入りの文房具をプレゼントしており、人気講師の一人だったというが、わいせつ行為をした後にも文房具をあげていたという。

脚注

編集

関連項目

編集

外部リンク

編集