泥だらけの純情
『泥だらけの純情』(どろだらけのじゅんじょう)は、藤原審爾の1962年に発表された短篇小説。1963年に吉永小百合と浜田光夫主演、1977年に山口百恵と三浦友和主演で映画化され、1991年にテレビドラマ化されている。
小説
編集チンピラ青年と富豪令嬢の純愛物語。新宿の盛り場でチンピラ次郎が、2人の女子高生を助けたのがきっかけで出会い、真美との身分違いの恋におちいっていく。『小説新潮』1962年8月号に掲載され、同年10月に七曜社から刊行された。昭和30年代のギャング映画が量産されていた時期に、藤原審爾も映画原作となった『花と風とギャング達』(1961年)などのギャングものを書いており[1]、それと並行した「愚連隊純情派」「太陽は狂っている」などチンピラ青年を主人公とした青春小説の中の一作。
映画
編集1963年版
編集泥だらけの純情 | |
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監督 | 中平康 |
脚本 | 馬場当 |
原作 | 藤原審爾 |
製作 | 大塚和(企画) |
出演者 |
浜田光夫 吉永小百合 平田未喜三 小池朝雄 和泉雅子 |
音楽 | 黛敏郎 |
主題歌 | 吉永小百合「泥だらけの純情」 |
撮影 | 山崎善弘 |
編集 | 丹治睦夫 |
製作会社 | 日活 |
配給 | 日活 |
公開 | 1963年2月10日 |
上映時間 | 91分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
キャスト(1963年版)
編集- 次郎:浜田光夫
- 樺島真美:吉永小百合
- 塚田(親分):平田未喜三
- 花井(兄貴株):小池朝雄
- 和枝(塚田の娘):和泉雅子
- 森原(親分):宮原将嘉
- 清水(親分):滝沢修
- 信次(次郎の親分):高島稔
- 欣子(真美の母):細川ちか子
- 刑事・利根川:鈴木瑞穂
- 公安委員・大山:清水将夫
- 福井の父:嵯峨善兵
- 新聞屋:野呂圭介
- チンドン屋のおばさん:武智豊子
- 記者:柳瀬志郎、久遠利三
ほか
スタッフ(1963年版)
編集主題歌(1963年版)
編集1977年版
編集泥だらけの純情 | |
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監督 | 富本壮吉 |
脚本 | 石森史郎 |
原作 | 藤原審爾 |
製作 |
堀威夫 笹井英男 |
出演者 |
山口百恵 三浦友和 西村晃 大坂志郎 石橋蓮司 内田良平 加藤治子 有島一郎 |
音楽 | 鏑木創 |
撮影 | 安藤庄平 |
編集 | 鈴木晄 |
製作会社 | ホリ企画制作 |
配給 | 東宝 |
公開 | 1977年7月30日 |
上映時間 | 96分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
配給収入 | 9億8500万円[2] |
山口百恵と三浦友和の主演コンビの6作目として製作された。7月30日公開(東宝系)。監督は富本壮吉。
9億8500万円の配給収入を記録、1977年(昭和52年)の邦画配給収入ランキングの第7位となった[2]。
キャスト(1977年版)
編集- 樺島真美:山口百恵
- 高倉次郎:三浦友和
- 樺島栄一郎:西村晃
- 中丸刑事:大坂志郎
- 田口秀人:若杉透
- 赤井武:石橋蓮司
- 長門智子:泉じゅん
- 野末光子:清水理絵
- 高野香苗:島本すみ(現・島本須美)
- 佐竹七重:緑魔子
- 上條ユキ:永島暎子
- 関刑事:早川雄三
- 山岸刑事:神山勝
- 塚田功市:内田良平
- 乳母・千加:加藤治子
- 飯塚医師:有島一郎
- 看護婦:原知佐子
スタッフ(1977年版)
編集同時上映(1977年版)
編集ドラマ版
編集泥だらけの純情 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 藤原審爾 |
脚本 | 武上純希 |
演出 | 高野正雄 |
出演者 |
岡本健一 渡辺満里奈 内藤剛志 |
製作 | |
制作 | TBS |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1991年3月16日 |
放送時間 | 22:00 - 23:54 |
放送枠 | ドラマチック22 |
放送分 | 114分 |
1991年3月16日にTBS系列『ドラマチック22』で放送された。
スタッフ(ドラマ)
編集- 脚本:武上純希
- 演出:高野正雄
キャスト(ドラマ)
編集TBS系 ドラマチック22(1991年3月16日) | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
泥だらけの純情
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