氷見野良三

日本の官僚 (1960-)

氷見野 良三(ひみの りょうぞう、1960年4月25日[3]昭和35年〉 - )は、日本大蔵金融官僚日本銀行副総裁。金融国際審議官金融庁長官を務めた。

氷見野 良三
ひみの りょうぞう
2023年4月、内閣総理大臣官邸にて
生年月日 (1960-04-25) 1960年4月25日(64歳)[1]
出生地 日本の旗 日本富山県の旗 富山県富山市
出身校 東京大学法学部第3類[2]
前職 金融国際審議官
金融庁長官
現職 日本銀行副総裁
称号 法学士(東京大学・1983年
公式サイト 副総裁:氷見野良三

在任期間 2020年7月20日 - 2021年7月8日

在任期間 2016年7月1日 - 2020年7月20日
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経歴

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1960年4月25日 富山県富山市出身[1][4]富山県立富山高等学校に入学した頃は数学者志望であったが、高1の時に担任から、政治思想史家の文章を伺ったことで興味を持ち、政治思想史の研究者になりたいと考え始めた[5]。富山高等学校卒業。1983年に東京大学法学部第3類(政治コース)を卒業[2]。高校時代の模試では常に三本指に入るほどの秀才だった[6]。大学でも英才ぶりを発揮し、指導教官から「助手として大学に残って論文を書かないか」と、研究者(政治学[7])への道に誘われていたが、官僚の道を選び[6]国家公務員上級甲種試験(法律)を受け[8]、1983年に大蔵省に入省[6][9]銀行局総務課[1]

1987年6月 ハーバード・ビジネス・スクールMBA[3][4]。同年7月に帰国し、財務官室調査主任[10][1]1989年7月 三条税務署長1992年6月 銀行局銀行課長補佐(外国業務)[11]1993年7月 主税局国際租税課長補佐。1995年6月 主税局税制第二課企画調整室長兼主税局税制第二課長補佐。1996年6月~1999年7月 外務省ジュネーブ国際機関代表部一等書記官[12]1999年2003年には、金融監督庁金融庁バーゼル銀行監督委員会関連の業務に携わる。バーゼル銀行監督委員会事務局長。2006年7月 金融庁監督局証券課長。2007年7月以降は、金融庁監督局銀行第一課長、監督局総務課長、総務企画局参事官(競争力強化、国際担当)[13]、総務企画局審議官(監督局、官房、国際担当)、総務企画局審議官(官房、国際担当)などを務める。2016年7月1日 金融国際審議官[14]。2019年 金融安定理事会規制監督上の協調に係る常設委員会議長就任[15][16]。2020年7月20日 金融庁長官[17][18]

2021年7月8日退職後、2021年8月東京ファイナンシャル・リサーチ編集委員。2021年9月東京大学公共政策大学院客員教授[19]。2021年10月富士通フューチャースタディーズ・センター顧問[20]。2022年1月1日ニッセイ基礎研究所エグゼクティブフェロー[21]。2022年4月岩田合同法律事務所特別顧問[22]。2023年3月日本銀行副総裁[23]

大蔵省同期

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語学に堪能な上、東西の古典や美術にも精通している[6]

脚注

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  1. ^ a b c d 『財務省名鑑 2019年版』時評社、2019年1月9日発行、271頁
  2. ^ a b 『東大人名録 官公庁編』1986年発行、53頁
  3. ^ a b c 易経入門 孔子がギリシア悲劇を読んだら 文春新書”. HMV&BOOKS. 2020年9月15日閲覧。
  4. ^ a b c 検証 BIS規制と日本 (第2版)”. 紀伊國屋書店. 2020年9月15日閲覧。
  5. ^ 会報巻頭言集 富山高等試験同窓会
  6. ^ a b c d e f 「柔にして剛」氷見野金融庁長官で進むか、地銀再編”. JBpress. 2020年9月15日閲覧。
  7. ^ ニュースの深層 初の国際派長官の下で当局は危機対応にどう動くのか ZUU online 2020/08/14
  8. ^ 氷見野良三金融庁長官の略歴書
  9. ^ 毎日フォーラム・霞が関ふるさと記島根県 毎日新聞2016年8月10日 09時48分
  10. ^ 『職員録 第1部』大蔵省印刷局、1988年発行、494頁
  11. ^ 『大蔵要覧 平成4年度版』1991年12月発行
  12. ^ https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784766206456
  13. ^ <金融庁総務企画局参事官>氷見野良三氏(富山市出身)|北日本新聞ウェブ[webun ウェブン]」『webun』。2020年7月9日閲覧。
  14. ^ 金融庁、金融国際審議官に氷見野氏”. 日本経済新聞 (2016年6月14日). 2020年7月9日閲覧。
  15. ^ FSB常設委議長に金融庁の氷見野氏”. 日本経済新聞 (2019年9月3日). 2020年7月9日閲覧。
  16. ^ 職員が務めた国際会議議長等 金融庁
  17. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2020年7月8日). “金融庁長官には氷見野氏”. SankeiBiz. 2020年7月9日閲覧。
  18. ^ 金融国際審議官に森田氏、長官は氷見野氏”. 日本経済新聞. 2020年9月15日閲覧。
  19. ^ 国家公務員法第106条の25第1項等の規定に基づく国家公務員の再就職状況の報告(令和3年7月1日~同年9月30日分)令 和 3 年 12 月 21 日 内 閣 官 房 内 閣 人 事 局
  20. ^ 国家公務員法第106条の25第1項等の規定に基づく国家公務員の再就職状況の報告(令和3年10月1日~同年12月31日分)令和4年3月 2 5 日 内 閣 官 房 内 閣 人 事 局
  21. ^ 氷見野前金融庁長官、ニッセイ基礎研のエグゼクティブフェローに」『Reuters』2022年1月4日。2022年1月4日閲覧。
  22. ^ 当事務所は、氷見野良三前金融庁長官を、特別顧問としてお迎えいたしました。岩田合同法律事務所
  23. ^ “日銀副総裁に内田氏と氷見野氏 理事に中島氏、政府発令”. 日本経済新聞. (2023年3月30日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB201BI0Q3A320C2000000/ 2023年3月30日閲覧。 
  24. ^ マイヨール氷見野良三 著”. 国立国会図書館リサーチ. 2020年9月15日閲覧。

外部リンク

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官職
先代
遠藤俊英
  金融庁長官
2020年 - 2021年
次代
中島淳一
先代
河野正道
  金融国際審議官
2016年 - 2020年
次代
森田宗男
先代
植木正雄
  三条税務署長
1989年 - 1990年
次代
米澤友宏